すべてのおすすめ
背中に翼を背負うことは
はばたくたびに涼しくて
さみしい
甘栗をひとつつまんで
お口にぽい
秋のしるしに鐘が鳴る
君の爪の色はいつからそんな色
くちびるは
いつからこんなにやわ ....
友達と二人で
山でキャンプをした
山といっても中腹まで車で登って
キャンプ場にテントを張っただけ
晩飯はカレー
キャンプといえばカレーで
これを食べるためにキャンプするようなもの
か ....
静かな水面を犯す
色あせた小船
風に運ばれ
流れ
中ほどで止まり
つっと少女が生え
東雲の空を仰ぎ
湖に
か細い背を預け
ざばん
透明なほのお飛び散り
幾多の波紋 ....
もちろん分かっていたの
もう、さようならなんだっていうことは
あんなに熱くはしゃいでいたのに
最近はすごくよそよそしいし
ねっとりしていた風も
そよそよ
蝉も鳴かなくなって
ほんとう ....
明け闇に稲妻
白い栞のように
風は慌ててページをめくる
朝を探している
朝
井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる
あたたかい頬 ....
こちらにいらしたあをの過程さん、がいなくなって、
私にはどうしてもどうしても、彼を、とか彼に、とかの詩や散文は書けない。
ただ、これから私が書いていく詩の中に、少しでも良いものがあったら、
そこ ....