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よしたあとでみつめて
うつしそびれたのどかなあおを

石の空にこすりつける
指が汚れて

しかたないとふきとる
雨が来ない

ぱちと さえぎる
空腹の火種

湿りに破れていく草 ....
十一月になり寒い
合羽を着て雨の中 林檎をもぐ
はしごの四段目くらいまであがると
葉につかまり じっとしているトンボがいる
明日は雪の予報で今夜にも降るかもしれない
最後の日なんだ
羽を掴 ....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある

何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道

道すがら挨拶をかわした人々
 ....
蜂の巣が近いらしい
家の裏山の方へ行くと
飛んでいる蜂と ぶつかりそうになり
私も蜂もあわててよける

洗濯棒の近くの花の中で
仕事中の蜂も時折いるけれど
そっと ぱたぱた 洗濯物をかけ ....
ちょっと時間がかかりますよ と言われて
会社の休みの日を 指定した歯医者
歯を抜くなんて 何年ぶりだろう
朝から麻酔注射の痛みを思い出した

テレビでは オリンピックの火が来るため
商店街 ....
そろそろかなと思い始める十月の終わり
会社が休みの日には 生家の林檎畑へ行く
林檎の収穫は九月から始まっているが
十一月にもなれば 雪が降り始めるので
積もって身動きがとれなくなる ....
書いておかないといけないのかな
十一月の林檎もぎをする足元に咲く
たんぽぽと

実った林檎をもぎ取る同じ時期に
今年は 林檎の花が咲いている
全部ではないけれど 全部だったら破滅だけど
 ....
いだいてくれていた
ちからがぬけていく
だれのまえにもでない
ねいろで
いとしさで
ふさいでいてくれていた

もういいよ
めをかくしてくれていた
いじのわるいてが
なきむしのように ....
ウィンカー点けて
スピードを落とす

助手席から夫を不思議な顔でみる
どうしたの

後ろの車が追い越していく
若いカップル

追い越したいのは越させた方がいい
その言葉に驚いて笑っ ....
明楽さんの砂木さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
野良- 砂木自由詩6+*10-12-12
辿りつく場所- 砂木自由詩6*09-11-22
大地がみている- 砂木自由詩29*08-9-7
誰でもよかった- 砂木自由詩26*08-8-3
- 砂木自由詩7*08-4-27
心が行く- 砂木自由詩8*08-1-27
ゼロの星- 砂木自由詩11*07-11-10
とべ- 砂木自由詩14*07-9-13
買物へ- 砂木自由詩4*07-8-24

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