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電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
 ひしめきあう一日のあとに
 コップを倒した夜は零れる
 子猫の駆けた路地裏に
 白い平らな月は滑る


 風は
 影の上に重なる雪をおくり
 この街の色やかたちをおくり
 世界はひ ....
 青い
 空
 届かない
 朝
 ショルダーバック 
 一冊の詩集 


 
 金閣寺へ



 参道 
 しゃがりしゃがりと 修学旅行
 右に左に 掻き分ける
 楓や ....
手のひらを ながめる
ながめたく なった
この指は


何のために ついて いるのだろうか
というより
どうして 裂けて しまったのだろうか


何かを生み出す ためにじゃ なくて ....
玄関の 木扉 ノブの形 覚えてないのに
その庇 鼻先の 図柄はくっきり 覚えている

腰壁の タイルの文様 色も定かに 覚えてないのに
踏まれてる タイルのリズム 芋目地だった 覚えている
 ....
 理由なんて 
 ない
 大声を 上げたんだぜ、
 因果関係を 超えていく
 大声は 勝手だ
 ピアスの数が ふえたから
 違うだろ
 隻手の声のように
 逆照射する 
 俺に
  ....
在来線各駅停車上りのホーム


時刻表 一番上の 
帯 に ひとつ 
‘08’ あおく うすく
ともって 


枕木 たたいて すさぶ
指の 握る すきまも
冷たく

朝陽 ....
スィーユゥ


君は 
金色の 風を
朝陽になびかせて
去っていった

そうだった 
やはり 金色には
それなりの わけが
ある

残してくれた トールサイズの
モカ
ト ....
フィルモアSt.
ジャパンタウン もっと南の
パブ

3バック
ウィスキー・ソーダ
オーダー ラストで

カウンター 
ひとり 黒人
ひとさしゆびを たてて

みけんに 
ち ....
くも 
もく となり
そら 
らそ となる

36,000フィートから の ことば 

とばこ 
ですけれど

あなたへの きもち 

ちもき に 
なったとしても

 ....
「小さな」


と ついつい垂らして
わたしには
「小さな」
お醤油 



 小さな 春
 小さな 夏
 小さな 秋
 小さな 冬

 小さな 朝
 小さな 夜
  ....
   のらりくらりとしていた。歩道で信号チッカンチッカンしだしたから
   ではないのだけれどなんだか ハ・シ・レ 、っておもってしまって
   横断してから止まらなくていつまでもいつまでも走って ....
またいつか
ありがとう
わすれない
さようなら


ありがとう
わすれない
さようなら
またいつか


わすれない
さようなら
またいつか
ありがとう


さような ....
朝の土手のチンピラの遠吠えから(採録)

  *

 ちょっとだけ
 オレのはなしをきいてくれ
 土手をあるいていたら
 ひとりばあさんがいたんだ
 ばあさん
 さむいのに
 はん ....
まちがいさがし

赤い帽子は青い帽子
青い手袋 赤い手袋 
ショルダーバックのかけかた逆で
ついてるひざは右が左
積もった歩道に あしあと増えてて
くつひもを結んでいるおとこのこ

 ....
ベランダ越しの未だ遠くは
氷雨と陽光がないまぜとなり
見慣れた不陸の白い壁へ
硝子に囚われたあまたの雫が投影されゆくのを
掬い 指で 伝い
一筋いきおい斜めにたゆたい
曳かれてゆくものなど ....
舗道を歩いていました
敷石の目地をいつまでも眺めていました枯葉が挟まれていました思わずよけて
雨が
濡らしたのは前髪で
手前に向うに硝子の簾のように
遠近の補助線となりそれはカンバスという名 ....
1.
しってる あなた 
あなたじゃないの
いいよ べつにそのつもり
そのつもりなら もっといっぱい
うそついて
もっといっぱいうそつきすぎて
くるしくなって ねぇもがいてみせて
どき ....
 ねぇ知ってるわたし
 開襟ボタン二つ開けて
 コンコース
 階段上から三段目で
 すかすかメール打ってるふりして
 下からのぞくあなた みてて
 値踏みじゃなくて
 放課後さがすの
 ....
1.夢前編:クレバス

  ワンルーム まっ白で
  床に 暗い
  クレバス
  あって

  確かに そばに 
  何か 
  あって 



  落ちた。



 ....
ページ1)
  両腕 輪をつくり
  幹を抱き

  右手と左手 届かないけれど
  つながった 気がしたり

  うん 抱かれるよりも 抱きたいみたいな

  この太さ 男の子
 ....
1.
「理解が世界というのなら、あまりに世界は小さい」
ブルゾンかぶって 青い瞳の彼は言う

男の人ってみんなそう
理解さえ信じてないもん わたしは

それにしても
画面いっぱいに青い ....
(オモハユイアサダネ)
(オモハユイソウカモシレナイネ)
(ホントニソウオモッテル?ナンカイツモテキトウナンダネ)


本当に「面映い」と思っていたあの頃に
遠くを見ていた朝朱に
出会え ....
子供が突然
図鑑に頬を押しつけて


「宇宙遊園地!」


と しゃべりだした

「電車」の次に
覚えた言葉だった

そうしてみると
確かに 遊園地だった

台所の妻も
 ....
近しい人の部屋
近しい人の猫
正午 匿名な
正午


ワンルームの壁際の テーブル越しに
片隅の空
南南東に穿たれた網入りガラス
通り隔てるアルミフェンスに
迫り来る連なる家並みに ....
こうしていつもおわる。
いちにちがおわる。
ぼくにはありったけのなにかがない。
そうだ。ありったけだ。

それにしても
みながとおりすぎていった。
いや、とおりすぎようとしている。
ほ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
その白い布団のなかに- バンブー ...自由詩304-1-31
「小さな虹」_と- バンブー ...自由詩404-1-29
このひとは_知っている- バンブー ...自由詩304-1-20
解体- バンブー ...自由詩104-1-20
大声を上げたんだぜ、- バンブー ...自由詩304-1-17
待つ- バンブー ...自由詩204-1-7
スィーユゥ- バンブー ...自由詩203-12-31
ひとさしゆびの男- バンブー ...自由詩503-12-27
36,000フィートからのてがみ- バンブー ...自由詩603-12-25
「小さな」お醤油- バンブー ...自由詩303-12-15
赤信号と小さな朝- バンブー ...自由詩203-12-13
わかれのことば- バンブー ...自由詩203-12-12
朝の土手のチンピラの遠吠えから- バンブー ...自由詩503-12-3
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ラインアウト- バンブー ...自由詩103-11-27
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