むしを食べ 手指を舐め 詩思をうたう
飢えた怪物のような向日葵だ
仲間外れの罠にもかからぬふりで
グラウンドを睨んで揺れている

なまぬるい呼気を吐却して
腫れぼったいくちびるから
高ら ....
裁ちばさみの刃にヒカリさすシャキン
切っ先さしこんでみた、いちめん白紙の大高原を
波風たてて無理にとおして道理もひきこみ縫いこんで
頭痛も続くわ関節に激痛!
キリコミ線だけ辿って渡るの

 ....
あー喉の乾く、喉の乾く。ははは。 一点のみを見つめ
二つの羽根を拡げ
三角を描きながら
4℃の空を渡るの
立てば屁が座っても屁が夏の月 フラットの窓辺鮒釣りをする月明かり  今日、鼻から通す胃カメラ(経鼻胃内視鏡検査)で胃の検診を受けた。うわさどおり口から入れる胃カメラよりずいぶん楽だった。

 私は十年前に自覚症状の無いまま発症し、かつ知らないうちに治癒した胃潰 ....
磁力線リコネクションそら飛んで行け
百万年前の熱核遊戯今降る

太陽は五分周期の変光星
ニュートリノ質量あっての軽やかさ

光あれ暗闇もあれビッグバン
星間風ヘリオ坊主の天気予報

 ....
白玉や蔽ひに透けし日の高さ 昭和35年(1960年)生まれの私がテレビドラマ『ウルトラQ』に夢中になっていたのは1966年のことだったようだ。私は6歳。小学一年生だったことになる。

その『ウルトラQ』を4話420円という ....
 文法についていろいろと投稿されている。
 それらについて触れてゆく前に、私は、それが文法上の誤りであろうと、または公序良俗に反するものであろうと、どんなかたちであれ、言葉の使用を禁じてはならない、 ....
きのう
飛び去った飛行機のように
蛾が震えていた
取り残された最後の技師が
数値を記録し続けている
薄汚れた窓硝子の向こう
森を走っていく少年あるいは少女の白い素足が
境界を飛び越えなが ....
水族館で
深海コーナー
ダイオウグソクムシ水槽の前で
しゃがみこんで
ひらひら

なんとまぁ
水族館のスタッフは
餌付けに成功したらしく
(それまで何食べてたんだ?)
最近では
 ....
小人




小学生がわたしのとこに来て
キャッチボールしようという
なんで女のわたしときゃっちぼーるなのよ
とおもったけれどいいよ
坊やがじゃあいくよという
ちっちゃなグローブか ....
 三日月がいっそう薄目がちにほろほろ涙を零しておりましたので、私まで悲しくなってしまい、ほろほろと泣いてしまっていたのです。

 私が泣いたからといって、月がゆっくり安寧のなかに眠れるわけでもなく ....
{引用=



淡い緑の中で
逆三角形の水色が
樹を見上げると
サクラではなく
古タイヤがいっぱい
なっているのだった

柔らかなまるいピンクが
身体を歪ませながら
通りかか ....
おきざりの波打際で膝を強く強く抱くと
両の乳房が ぱんと張って
ふとももに弾かれて 憂鬱に揺れた

一方的な愛情ほど与えすぎても尽きないよ
あたためて触れてひどく突きつけて
かき鳴らす歌を ....
空に最も近いセラミックス・ビルディングが傾げたのは
数百年前のことだったでしょうか
後文明再開発機構の一環として補修工事も施工されたのに
当然のごとく頓挫して
それが何十年前のことだったのでし ....
雷鳴よ、
私を垂直方向に裁いてから誘拐してください
アイスピックのようなもので行為を強要し
体で完済できたなら、愛してください

雷鳴よ、
胎児のひらめきと死者の虚偽を報告いたします
行 ....
トビモンオオエダシャクのタマゴはろくしょう色

トウカエデの樹皮に産み付けられていて

日本列島みたい

1センチ四方に百九十個

全体で千七百十個

つぶしたらきゃーときこえた
白い紙に赤いインクで書く文字の赤いインクの美しさかな するどい飛沫が落ちてきた破片から激しく噴き出して
羽ばたき何羽もの鳥になり、数は増え
遥かまで列になり、大群なのです
日差しが目を焼くものだから
私は暗いも明るいもわかりません
このような壊 ....
服をしまう家具がほしい。

しまいこんでもう二度と使わないようにするために 服を収納するんではなく、
いつでも着られる服をさっと取り出せて洗濯したらすぐに戻せるような
服の定位置 それを与える ....
始めに朝があった
僕たちは扉を開けて
靴音鳴らして別れてった



「自分に自信がある男程SEXが下手なんだよね、何故か分かる?努力しなくても良いから。自分に卑屈な男の子の方が自分に ....
すかすかで
ふっとんだ、ヨタ
しょっぱい木霊がかえる空気より
真空の宇宙のほうがいい
なにもかにもが
ちりぢりと
ぶちまけられて
なんにもどれも
だれもかれも
ひとつたりとも帰ってこ ....
手のひらで乾きつつある血の色や
頬についた砂つぶ
それを指で払い落とす

あの
ざらざらとした手触りに
あの
深さをまして沈む色に
瑞々しさはあって
血の色が
紫がかっていた
だ ....
もしもおいらが昆虫だったら
田に畑
鋤やら鍬の
一振り二振り
掻い潜って生きるのさ
都会の鼠の
腐肉やなんぞに集っちゃいないで
芳ばしい、この
土のうえ
一振り二振り
掻い潜って生 ....
耳を焼け
耳を焼け
体内を聴け
正しくはない
美しくない


体内はもういい
正しさも
美しさも
もうどうでもいい
おまえでさえあればいい


また ....
雪ふって黒めだちたる景色かな 父さん、殴れ
瓶がばかばか落ちている
どろっとした内容物は
ふくらんでいる
覗き込んでは
ぱんと破裂する
太鼓をたたく
父さん、殴れ
棒がぼろぼろ落ちている
虫がたくさん食っている
 ....
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ノート(45Y.1・29)- 木立 悟自由詩209-1-29
- A-29俳句2*09-1-27
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