すべてのおすすめ
もしも オレが困ったときは 遠慮なく 頼りに行く
だから つねに 心とサイフに よゆうを持っておけ
信じる 未来のために 立ち向かうのがオトコ
落ち込んで 逃 ....
{ルビ赤煉瓦=あかれんが}の橋を渡る
傘を差した婦人がうっすらと
遠ざかる面影映る
Cafeの窓
四角いテーブルの前には
文学館で偶然会った詩友が
詩について ....
我、汝の姿を映す者なり。
残酷なまでに偽り無きその姿、
{ルビ粧=よそお}いは夜に生きる{ルビ月魂=げっぱく}の如し。
覗けば混沌、砕けば虚空。
覆えば真実、晒せば嘘。
爪を立てれば軋み ....
毒が溢れ出していた、
動脈を流れるように
鼓動を鳴らしながら、
溢れていた
それはとても黒い色をしている筈だ
そうでなければモノクロの世界だ
(僕には関係ない)
そう ....
プレハブの
休憩室の入り口に
日中の仕事で汚れた作業着が
洗ってハンガーにかけてある
ドアの上から照らす電球の
茶色いひかりにそめられて
干されたまま
夜風にゆられる作 ....
ぼんやりとした夏の中で
ため息をつく
空気の動きは何も見えず
目の前にあるものが
ゆらゆらと揺れていて
今はただそこに
乾いた土が滲んでいる
見上げれば
青い空があるようだが
その色 ....
たいせつなものは
いつだって砂の中。
積み上げても積み上げても
ほろほろと崩れてしまう蛍光性の粒子の奥、
そろそろとうずめてしまいたくなります。
波打ち遠く、
ひっそりとひっそりと ....
空の草原を
風がそっと撫でてゆく
空が左から右へ波打つ
その波を追いかけて
鳥が飛んでゆく
今日の草原は
青に満ちている
草原からの潤いは
地上の緑にとって
かけがえのない
命の源 ....
鏡を覗いたら
頭に白い糸がくっついてた
頭だけじゃなくて
手首にも足首にもくっついてた
どうやら上からさがってるみたい
それで上を見てみたら
大きな私がいた
....
あの人が、幸せそうだった。
ううん。
幸せなんだ。
僕はまだまだ一人だけど。
何だか、許された気がしたんだ。
少し、ほんの少しだけど。
心に憂いを
(少し青くして)
憂いに水を
(青は淡い水色に)
その中に安らぎを
(侵食されない)
個は個として色を持つ
(華が足りないね?)
ありったけ ....
遠雷が止み
雨の最初の一滴が落ちるまでの
僅かな静寂に
こころ、ふと無になり
空の灰色を吸い込む
程なく落ち始めた雨粒に
再びこころには
水の班模様が出来て
潤う、のでなく
惑う ....
日曜の午後
鎌倉の喫茶店で
「 詩人の肖像 」
という本を読んでいた
店内の天井から
ぴったりと静止した
サーカスのブランコのように
ぶら下がる
....
壊れかけた自分の欠片
肌についた悪意が零れ落ち
散乱していく
例えるなら塵とでも名づけましょうか
俺も「世界」も汚れているのだから
殻を投げて
逃げられない籠の中で
錯乱した模様 ....
小さく私を写しながら
落ちていく
心に突き刺す
醜いと言うのでしょうか
夢にまで降った
降水確率は心の不安定
周りを遮り
私と言う存在を乱反射させる
綺麗には見えない
雨の悪戯
可愛い あなたのために 歌を作ろう
可愛い あなたのために 歌を唄おう
夢の中でぐらい 笑顔を見せてよ
夢の中でぐらい 抱きしめさせてよ
....
まっ赤で
おおきな歌に
くだかれた夕暮れの
かけらをよせあつめて
ぼくはトルソーを
つくった
奄美の島ざらめを
たくさん、うみにながしたら
おおきな涙に ....
でてきた腹にいらいらしながら
いらいらしながら
ガムを噛みながら
目が疲れているから
ひとを運だけで轢かずにすんだ
ガランタ
まじない
その暗号
か ....
わたしはうさぎになって
寂しさを抱いて、眠った
よく晴れた朝を迎えて
腫れぼったい瞼に苦笑いを零す
鏡に映る姿は
うさぎというより
醜い何かで
涙が眼球を傷つけていく
ことん、と音がし ....
眠る君の横顔
手を伸ばしても届かない
僕は鎖に繋がれた獣
流れ込む思考と感情を縛り上げる理性
そんなもの
壊れたオルガンが奏でる狂った旋律とともに
弾け飛ん ....
逃げ切れるのなら 僕を悪者にしちゃえば良い
僕ひとりを犠牲にして 逃げちゃえば良い
誰もがみな 自分を可愛いと思うだろうし
気が済むというのなら 逃げちゃえば良い
自然 ....
いつもだったら泣いてるのに
いつもだったら僕が謝るのに
君からの ?ごめんなさい?
ホントは僕が悪いのに
ホントはわかってたのに
君からの ?ごめんなさい?
....
機上の子供は
小さな窓から海を見ている
初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない
雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
植木鉢に身を{ルビ埋=うず}め
体中に
針の刺さった
裸の人形
{ルビ腫=は}れ上がる両腕のまま
{ルビ諸手=もろて}を上げて
切り落とされた手首の先に咲く
一輪の黄色 ....
たとえばね、このレンズ越しに見える世界が愛に溢れているものだとして、
世界の境界線が濃くなっていくから
この空の青だとか
花の薄紅だとか
草木のざわざわりとした、
鈍い銀がった緑とか
....
仄白く明けてゆく空と
暦の眠りから覚めた蕾が
共鳴して
三月の和音を弾く
冬を忘れた陽射しは甘く
僅かに紅を挿した絹の切れ端に
はなびら、の名を与える
こころにある哀しみや空洞を ....
黒い雫が溜まった
下へ下へと
深く深く濁った
水溜り
僕の心
上へ上へと
高く高く望む
孤高の空
息も出来ないほど
潜り続けた
光が届かないのは
普通だった
塞ぎこ ....
{引用=花の色は移りにけりないたづらに}
そうしていつか散っていく
移り変わるがこの世の理
始まりあれば終わりあり
進まぬ時などありませぬ
不変の愛などありま ....
桜の木の枝に
桃色の気配が
漂いはじめる
艶かしさ
と
清らかさ
の
境目を
見せない
おんなの粋を
桜の妖精は
知っている
春の気配と
雨の後の湿り気の中で
....
脱ぎ捨てたシャツには
汗の匂い
それはそのまま
あすへとながれて
うっすらと
口づけをもとめる
よるの首筋は
片付けきらない部屋の
すべてを横切り
とけてゆく
....
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