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蜃気楼を信じて
砂漠に打ち上げられた鯨

現実から逃げ出して
淡水の夢を見たけれど

安らぎは
もっとずっと
遠かった

求めたものと
与えられたものと

砂粒みたいに
隙 ....
わたしはうさぎになって
寂しさを抱いて、眠った
よく晴れた朝を迎えて
腫れぼったい瞼に苦笑いを零す
鏡に映る姿は
うさぎというより
醜い何かで
涙が眼球を傷つけていく
ことん、と音がし ....
機上の子供は
小さな窓から海を見ている

初めて触れる景色のような動悸を感じ
ひじ掛けにしがみついたまま
見えない何かに縋る目を
深い青から離さない

雲はビスクドールを彷彿させる程白 ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう

朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど

 ....
あと二回満月に逢えば
わたし、ひとりと眠る

僅かに欠けた月を眺め
煩雑な世界に目を瞑り
生きて死ぬことだけを考えた
それからカァテンレェスを畳んで
大洋に堕ちる一滴の雨粒のように
短 ....
彌月さんの士狼(銀)さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
創書日和「砂」__ないものねだり- 士狼(銀)自由詩17*07-8-29
- 士狼(銀)自由詩13*07-4-8
空の子供- 士狼(銀)自由詩17*07-4-2
傷口から羽根- 士狼(銀)自由詩23*07-1-24
しっぽを掴む- 士狼(銀)自由詩10*07-1-17

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