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春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
苦しげな寝息鎮めるタンジェント同心円が深夜に浮かび

付添って車輪擦るリノリウム湿気が包む待合二人

軒下で雨垂れ滲み街灯の向こう岸から鼻歌静か
鍬を肩に明日の日和のたしかなるを
友と語りつ茜さす道


亡き兄が呉れし つつじの花濡れて
五月雨暗く今日も降りつぐ


寒の水 喉鳴らしつつ飲みほして
湯上りし吾子 大きく息す
 ....
あいうえお
かきくけこさそ
さしすせそ
たちつてとたと
なにぬねわをん
プレパラートに乗せられた午後ぼくはきみの眼球に恋をした。






水の変態点は零度と百度では人間は?実験しまショ。



試験管に氷を入れて愛 ....
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上

肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる

指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で

永遠に交じり合わなくとも ....
始発点 ⇒ マントルを経由いたしまして右手にみえるは凱旋門でございます

週末を変形させる歌ひとつ飛んでボスニア・ヘルツェゴビナ



ダビデ像いりませんかと営業をインドあたりにひゃっ ....
とりたちが入場ゲートを飛び去って動物園に歌の雨が降る




もの言わぬ悠々としたたたずまい有象無象も鼻がながーい


生まれつきおしりの赤いきみにでも青い春などあったのだろう ....
さくさくと歌を産み出す蚕のごといつもと同じ歌草しるす

ビールが苦いジングルベルのなる店に聖書研究余念なし

冷たいビールが温かい気持ちにさせてくれるやるせない朝

午後四時の蜜を入れし珈 ....
ふいにまた一羽の鳥が飛び立ちて
    束の間の夢心をよぎる


街角でつがいの鳥の歌を聞く
    アナタナシデハ/アナタナシデモ


啼くな鳥涙ながすなうつむくな
    唇かん ....
あなたとわたしは
たまに日常を共有する関係
そして言葉の世界で
たまに交わる関係

わたしのこころを
あなたが描くとき
あなたの横顔に
わたしを見つける



ただ ....
手帳に記されていた歌
批評子


黒き髪妻は鏡を見入るなりわれは灯火に書を見つつ

見上ぐれば肥えた雀が並びけり春の弥生の散歩道

銭湯や男女子供の出入りして湯気の匂いのほのかにするも ....
「妻と一日(ひとひ)を」 批評子

書を整理植木刈り込み春うらら妻と一日を過ごしたりけり

山の湯の朝七月も末静かに妻と出立を待つ

 ....
恋い憂い
慣れた瞼に引く線を
やらかくなったと
母が微笑む


小春日の
朝その記憶胸に秘め
ともに嫁いだ三面鏡と


恋い憂い
朱をさす頬に
触れてみる
秘事は睫毛の
 ....
霜葉ふむ皮のブーツの小気味よさこのままいつか見知らぬ冬に


窓ガラスくもる吐息にだまりこむ人のしぐさのその残酷さ


冬{ルビ薔薇=そうび}あかい棘さす指先の血のにじむ{ルビ孤悲=こい} ....
黄金! 人生を18きっぷで旅したい心はいつも青春のまま 少し 太陽を見る。 どこにでも 座る。 引き伸ばす空もない朝花びらは色を濃くして道を千切った

高い柵取り残し飛ぶ鳥からも奪えるものはあると思う

雨だからドアにはりつく葉の傷は治らないのだ言い訳のように

背に生える蕾を思う病 ....
この部屋の外を知らずに咲く花へ異国の水を注ぐ夕刻


蝶の背に針を刺すのを嫌がれば夜の間に逃げてしまうよ


不安だけ夢の中から持ち帰る見開いた目に焦げる黄昏


触れられるために生 ....
満天の振り子時計の催眠術 そしてあなたも地球を忘れ


寝る前に目覚まし時計を仕掛けなさい 冬眠なら苗床でしなさい


哲学者と詩人と恋人達のため囀り止まぬプラネタリウム


窓際の ....
カーマイン、スカーレットにマゼンタの三人の魔女空で焼かれた


瑠璃色の勿忘草はまみどりに染めたの白をあきらめたから


人魚にも羽はあったと焼け跡の肩甲骨をさわった指で


当たり ....
青いものばかりあつめた僕達の歓声あおく響いた校舎


青色が好きな僕らは青色に好かれてもいる たとえば空の


上履きを脱いで廊下も授業中 ひたひた音楽ひんやり化学


教室で停電お ....
夕立が無色透明装って世界の色を塗りかえていく


夏草で作りし花冠捧げればいろどり添える幼い香り


真夏にしか開かない扉見つけ出す触角のばせ跳ねる子供ら


縁側で午睡のさなか風鈴 ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく




夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている




唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
はらだまさるさんの短歌おすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
雨の情景- 及川三貴短歌4*07-3-20
1P_「短歌2」より_昭和三十六年- むさこ短歌10*07-3-16
和歌でも井上和歌でもなく短歌- 木棚環樹短歌2*07-3-16
「_実験密室。_」- PULL.短歌4*07-3-14
ドミノたおし- さくらほ短歌10*07-3-12
飛んでボスニア・ヘルツェゴビナ- たたたろ ...短歌8*07-3-7
動物園に歌の雨が降る- たたたろ ...短歌9*07-2-23
冬来たりなば- 生田 稔短歌3*07-1-31
五羽の鳥- 石瀬琳々短歌20*07-1-12
逸星- Rin.短歌18*07-1-10
手帳に記されていた歌- 生田 稔短歌407-1-10
妻とひと日を・・・・・- 生田 稔短歌3*07-1-5
鏡合わせ- フユキヱ ...短歌6*07-1-3
【短歌祭】見知らぬ冬- 石瀬琳々短歌19*06-12-18
いちょう- 馬野ミキ短歌906-12-10
- 新守山ダ ...短歌406-12-2
破壊- 馬野ミキ短歌506-12-2
大地- 馬野ミキ短歌4*06-11-29
切られた枝- 佩慈の工 ...短歌406-9-27
空病み- ソマリ短歌11*06-5-13
ピアニカジオラマ- ソマリ短歌15*05-11-8
火日- ソマリ短歌9*05-10-8
青、空、青- ソマリ短歌12*05-9-16
夏を濯ぐ- ソマリ短歌9*05-8-18
あたたかないばら- はな 短歌15*05-7-21

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