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さらば
私の中の少女
セーラー服を盾に
無邪気を剣に
守られながら叫ぶ時はとうに過ぎ去った
いまや盾も剣も自分の心と体でしかないのだ
さらば
私の中の初夏の風
爽や ....
小さな子供たちは
小指で誓う
幼稚園の無花果の樹の下で
色づく頬はうふふと笑う
遠くで鳴るオルガンはメヌエット
大きな子供たちは
唇で誓う
通学路を外れ孤独を埋めるものは二人以外には ....
ねえ 私
2歳半でお姉さんになったんだ
何も出来ないくせにおかしいね
私なんにも変わってないのにね
飢えて乾いた私
トゲトゲ虫
痛いんじゃない
ただただ悲しかった
泣いたなら ....
「春だからレモンティー」
理由はよくわからないけれど
君がそう言うのだから
きっと美味しいと思う
グラスの中の氷を
ストローで
カラリカラリと遊ぶその指の
第一関節と第二関節の曲がり ....
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上
肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる
指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で
永遠に交じり合わなくとも ....
咲かぬ花を温めて
孵らぬ卵を包み
私たちは手を繋がず
夜明け前に夢を見る
鳴いてはならぬ 暁の鳥
目覚めてはならぬ 琥珀の瞳
結んではならぬ 明日の実
空には真白な三 ....
実習中
「妊娠してます」
とは言えず
患者さんを
抱きマットへ移動
母泣かせ
父失望させ
私たちは親になる
春3月の風凍みて
結婚式
暗い顔の両親親戚
....
香り立つようなあなたの薄桃色のその頬を
ほろほろと熱い涙がゆく
自身のためでなく誰かのためを思って
ああ
この世にそんな涙があったのですね
バス降りて
坂道越えた病院の
その先にある
夢見た学校
全国から
つどいし仲間は
一人暮らし
少し羨まし
少し尊敬
ビキニ着て
セクハラまがいの
あ ....
昨日とは
違う答えを持って職員室
ぷぷっと笑われ
少し救われ
靴下の長さ限界ひっぱりあげ
ちっちゃな抵抗
ストレス発散
理解してくれぬと
反発していた 先生に ....
3月のつぼみをほどかぬよう
小さく軽くノックする
唇をつけるほどにのぞきこむ
私のこころ乱すほどその姿美しく
手の平で包んで奪い去ってしまいたいと言ったのなら
快活にあははと笑うだろう
君 ....
はらだまさるさんのさくらほさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
さらば_私の中の
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さくらほ
自由詩
14*
07-6-7
誓い
-
さくらほ
自由詩
18*
07-4-3
母には出せぬ母への手紙
-
さくらほ
自由詩
9*
07-4-2
レモンティー
-
さくらほ
自由詩
7*
07-3-29
ドミノたおし
-
さくらほ
短歌
10*
07-3-12
沈丁花
-
さくらほ
自由詩
8*
07-3-7
黄金の海__〜新しい命_〜__
-
さくらほ
自由詩
12*
07-3-6
純粋
-
さくらほ
自由詩
7*
07-3-5
グレープフルーツ__無知を知る_〜医療学生の頃〜_
-
さくらほ
自由詩
14*
07-3-3
ペパーミント_何かを求めて__〜中学生の頃〜
-
さくらほ
自由詩
7*
07-3-3
春かげろう
-
さくらほ
自由詩
9*
07-3-1
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