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満たされぬ言葉想いて立ちつくす
足元に身をすり寄せる猫

故里のなまりやさしく語る友
友も故里をとく出でしなり

何着ても似合はずなりし我が年を
哀れがりつつせめて紅さす

故里の老 ....
ほこりせしゴムの鉢をば雨に打たせ
ついでに心もなどと思えり

梅雨明けの豊かになりし賀茂川の
水しわに照る夏陽が眩し

云ひわけの言葉聞くとき掌に
猫のまばたく感触も知る

忘れたき ....
傘持ちて吾子を迎えに行くことも
久し振りなり雨もまたよし

さりげなく扇風機の風 吾が方に
向けてくれし子は漫画読み継ぐ

見知らぬ子 通りがかりの吾れに寄り
トンボが居るよと ささやき ....
緑色いっそう深まり空曇りスズメさえずる朝の机に

わずかなる胸の痛みと音楽の耳にいりくる今朝の心に

マンネリか歌に心はずまずに昔作りし懐かしき歌

陽は上り妻の植えにしかわゆ ....
 心より一切の欲消え去りて青き紅葉の葉は揺れており

 水無月に外郎を求め与えてし母の眼鏡の顔浮かびくる

 さえずりの混じりて聞こゆ玄関の机に田山花袋を読む
空高く猫背を気にして君を待つ約束の無い公園通り

枕抱き眠りにつく初夏の宵 夢に見るのは君の曲線

色男ため息ついて開かせる女の心と財布の紐を

カラオケで悲しい曲を歌ってはそれよりマシと ....
大抵の車は白き色にして街も大概白き夏かな スーパーでジャガイモ食べる人を思い出し一袋98円のを

帰るとはがき一席5万円よろしくとあり2千円がない

団塊の世代は目をつけられているというそんなこと言って良いのかな

なに ....
堪え難き春の長さよ葱の葉に無理やり夏の兆し見む我は 指先に塩いく粒かざらつかせ呆け行くかなフードタウンで 遠の海横目に西へ向かう時短歌は手からこぼれ落ちけり 春夏の夢にかけたる浮橋の
  途絶えに月をながめくらさる

五月雨にみかさ増したる川の瀬に
  月は流れでみづ音ぞ澄む

ひさかたの光をかへすはちす葉の
  浮けるみなもに波たつる風
 ....
一回転してしまえない飛び出せないからぶらんこの鎖がたわむ

靴だけを先に逃がしてぶらんこに繋がれたまま残ったわたし

順番を待ってから乗るぶらんこはつまらないからぎりぎりねじる

ぶらんこ ....
霧の村に石を投げれば切り開く明日の地平は放浪型に

五月空どこ見渡せどあを続き少年雲を翼にかえる

シーザーを刺して終わらむ野外劇星は夜空にあふれて消ゆる
豚はどうなるんだ、と怒号が飛んだ連休前の特別会議


ファックスのそばに置かれた空き缶は明日誰かが捨てるのだろう


二度目の稟議書が読まれることなく机の上に放置されてる


唾つけ ....
葉桜の枝下に濃き影のある人気の無さよ海の寂しさ 思ひ出の少なき恋を庇ひ庇ひ青き月夜の古き浜辺へ 四十年戦いとりしクリスチャンわが人生の武士の一分

絵教室妻よろこばすためにとぞ蜜柑の絵をば描きにかきけり

今日の日はビールを2本呑みたりき絵に勢いをつくるため
頰杖でまどろむ窓辺何もかも
    透き通ってゆく水晶夜にて


草のゆめ針の夢またむらさきの
    時のうつろい夜は傾き


果敢ないと花びら時に散るならば
    ....
春半ば今宵は雨となりにけり恋も終わりて歌うことなし 吹雪舞ふ街並暗くなりゆきて
車の尾灯赤く際立つ


娘の買いしロシヤ民謡の低き声に
ほれぼれと聞く灯を消す部屋に


隣家に毎日来る左官屋の
両肩に今日 サロンパスあり


ま ....
あんなに痩せっぽちだった友だちが今はひとりぼっちになってた


スリッパを並べると自分にもお客さんがあるみたいで嬉しい


ウォーリーを探せ、と言われてウォーリーしか探さないような子でした ....
ちくわのてれすこーぷ覗いて想うあの星ひとつ囓ってみたい。






土星くんはきれい好き今夜もシャンプーハットで入浴宇宙。



でっかい目玉を ....
朝八時表の庭に出でてみれば雲間草光の中に咲き咲きにけり

妻と子とともに砂丘に立つ未来は知らずはるかな海望み

わが心の思い誰に伝えん憎しみと愛と無知

人人人の塊大阪津波でみんな死ぬなど ....
ぼくが笑っていればきみもいつか笑う。
だから今夜は、
地球照。



ひときわ明るく笑って、
翳る。
隠してる。
きみの裸月が見たい。



 ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて

旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る

桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯

羅針盤果て ....
つまづきしことも幾度と田の畦に
憩いて友は遠き目をせり

来る年も々じ仕事の明け暮れに
疑問持ちつつ野面に立ちぬ

沈丁の香りあふるる庭に居て
訪ねし人の帰り待ち居る

その昔 吾が ....
あんみつの
甘さにまけない
君恋し
みつに絡まる
いくばくの豆
なみなみと
注いだ水が
溢れ逝く
別れた白湯が
私の重さ
畠に居る吾れに遠くより手を振りて
かたみに呼びて吾子等帰りくる
  (塩田のお宮さんあたりから)


稲木立ち視線さえぎられし彼方より
ハミングしつ吾娘帰りくる


幾年か経てば少女 ....
はらだまさるさんの短歌おすすめリスト(86)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
10P_「短歌2」より- むさこ短歌13*07-6-7
9P_「短歌2」より- むさこ短歌11*07-6-6
8P_「短歌2」より_〜_昭和四十年- むさこ短歌10*07-6-5
二人できよく- 生田 稔短歌8*07-6-5
水無月の朝- 生田 稔短歌9*07-6-1
こぼれおちるもの(其の一)- 快晴短歌4*07-5-23
夏始まる- A-29短歌5*07-5-18
あえて数えず、韻もなし- 生田 稔短歌2*07-5-15
もうええやん春- A-29短歌207-5-7
- A-29短歌1*07-5-6
短歌- A-29短歌207-5-6
さつき待つ___________■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-5-2
ぶらんこ- 渦巻二三 ...短歌11*07-5-2
五月空- 村木正成短歌4*07-5-2
オフィスの休日- たもつ短歌1007-4-25
遠の海- A-29短歌3*07-4-23
思い出- A-29短歌5*07-4-20
四月の晴れた日- 生田 稔短歌5*07-4-19
水晶夜- 石瀬琳々短歌21*07-4-17
- A-29短歌4*07-4-15
6P_「短歌2」より_〜塩田より京都へうつる時_昭和三十四年 ...- むさこ短歌16*07-4-4
決算- たもつ短歌1507-4-4
「_天体感触。_」- PULL.短歌5*07-4-3
いつものように- 生田 稔短歌8*07-3-30
「_地球照。_」- PULL.短歌7*07-3-28
出航- Rin K短歌22*07-3-27
3P_「短歌2」より- むさこ短歌607-3-27
短歌_あんみつの- 殿様が得 ...短歌507-3-24
短歌_なみなみと- 殿様が得 ...短歌307-3-24
2P_「短歌2」より_昭和三十三年- むさこ短歌6*07-3-23

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