冬休みの一日目は曇り空で
僕は新しいジャケットのポケットに
手をつっこんでガムを探してた

別段、不都合もないさ
こんなことするのは
ときどきだもん

君、可愛いね
気取った目つきが ....
左手しかポッケットに入れられないのは
右手で傘を持っているためで
少し泣きそうな顔をしているのは
暗くなると君を思い出すからである

急ぎ足なのにけして駆け出さないのは
帰り道の途中に墓場 ....
れっきとした おばあさんになってしまいました。
いったい これまで あたいはなにを身につけた
んでしょうねぇ。なにが身についたんでしょうね
ぇ。えっ なんですって ごめんなさい ちかご
ろめっ ....
屋上を流れる雲を見ていると
愚痴ばかりが口をついてくる
誰に聞かせたいわけでもない
一人の気楽さは知っているつもり

チリチリと音を立てる煙草が
すり減らして行くのは時間だけ
何処かで置 ....
あの黒縁メガネの丸顔女は昨夜
僕の記憶を奪って逃げた
記憶泥棒

僕の耳にフラッシュメモリーを差し込み
頭の中のデータをゴッソリと奪って逃げた

カルボナーラの作り方から
ログインID ....
信号機が故障したので
シマウマがやってきて
代わりの信号になった
白と黒しかない縞模様で
シマウマは精一杯頑張った
多少の混乱はあったものの
車も歩行者もそれに従った
強いものは ....
風が強いから
真っ白な兎のロングマフラァを
首の後ろで
きゅっと結びましたわ
まるでわたくし
絞殺されたがっているみたいだった
兎に殺されるんだわと思うと
それもいいかしらと笑いましたの
何もかもが嫌になって
真っ白な自分がいる
けれども
そこから僕の夢が始まる

新しい僕の夢は
満たされていたときよりも
ずっとずっと
大きくなっている

何もかも失って
まっさら ....
空 でもなく
月 でもなく
携帯 でもなく
四角い画面 でもなく
もちろん
肩書 なんかでもなく

手 だけ

言わず
心 が
身体 が
いい
それでも僕は人生を手放さない

君の風が聞こえる
君の鼓動を巻き添えて

僕は人生を手放さない

老人という名の僕が連れられていく
永遠と生命とが交わる地点へ
時点へ

君はその ....
三つ葉がうたうと

四つ葉もつられてうたう



四つ葉がうたうと

モグラがおきる



モグラがおきると

大地が笑う



大地が笑うと

みーんな笑う
 ....
まみれてしまった
人知れず汚れていく生き様
心凍えてもう戻れないと
君は言うけれど
凍える世界にいればこそ
私たちの吐息は白く輝く
だから大丈夫
まだ君は
歩いてゆける
夜中に遊園地に忍び込んだら
観覧車の箱はすっかり片付けられていた
仕方がないのでその骨を登って
遠くに浮かんだ月を見た
丁度あの下辺りだろうか
君の住む町は

風がえらく強い日で僕は
 ....
空の雲のように、ぼんやりと。

上がっていく、溜め息。

コーヒーの温かさのおかげで。

もう少しリアルな雲に。


手を出して、掴んでみたけど。

すろと、逃げてった。

 ....
どこにでもありそうな道端に
どこにでもありそうな大きな石が一つ
座っていた

ある人は
何の関心も示さずに通り過ぎていった

ある人は
怒りを感じて棒で叩いた

ある人は
その美 ....
離れ行く電車に乗ったお前と滑り込んだ電車に乗ろうとする俺
数メートルも無い二人の間の幾多もの障害物
二人の視線
遮るように重なる
交わらない視線虚しく空を切り萎れていく
残された微熱今なお引 ....
 淡水は海水と違い泳ぐと身体がどんどん
 重く感じると今更にそれを実感しながら
 私は一歩ずつ深みに誘われ行く

 毎日毎日私はこの湖へ通い
 あの人からのプレゼントを持ち物を
 沈めてい ....
一月ついたち

凛として
鈴の音が
聞こえてきそうな
夜でした

まっすぐのびるこの道も
ざわとも動かぬ杉の木立も
風の止んだ雪の原も
すべてに
群青いろの絵の具を
とかして撒 ....
朝日の登る神楽坂通りを
白い息吐きながら、歩いていたころは
昼の12時と夜の12時で
なぜ一方通行の方向が変わるのか
そればかり聞かされていた気がする
カクエイドオリは
故・田中首相と神楽 ....
道端に
鳥の死骸が落ちていた
それは
不時着した飛行船に似ていた

埋めてやろうかと思ったが
埋められるような場所などどこにもなくて
お祈りをしてもしょうがないが
思わず手を合わせてし ....
優しさの
定義の途中で
悲しい君を抱き締めた

何度も何度も
抱き締めた


 放熱温度は数千
 おそらく加護には不向きな温度

 僕は何もかもの途中だった


汗をに ....
三箇日のある昼下がり
暖かい日差しの中
僕の手にはシャガールと木の葉
少し離れたマンションから
きらきら星が聞こえる
毎年テレビの笑い声でうるさい隣の家が
今年は何故かいない
ポカポカ陽 ....
霧雨の夜に、歩道橋の上で見た淀む街は幻のようだった。
息絶えた夜の、ぬめっとした幼い声が聞こえてくる。


 修学旅行の記念写真。 片腕の小さな幼馴染。
 3tトラックが走る過ぎる風の振動で ....
聖者オナンが大地に射精をしたとき

二千年先未来までの全人類が救われた

僕らは闇夜のヘビィ・ロックを揺らすことなく 

眠りに付くことが出来たわけだ

聖者オナンが大地に射精をしたと ....
 うららかな新春の陽
 罪深い右手をかざす
 神とは偉大なもの
 すべて必要なものは与えられてる
 新たな旅立ちの準備を整え
 道端の野草ひっそり見守る
 綱でくくられた生活
 生きてい ....
一月三日、空は快晴
だけど新たな門出を迎えられない

部屋の片隅に置き去りにされたままの
片付けられないクリスマスツリー

絡まった照明抜け落ちた葉
真綿は少し黒ずんでいる

こんな ....
雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う

泣きそうなわたしの上に
でも泣けないわたしの上に

雨が降ればいいと思う
雨が降ればいいと思う

涙の枯れたあなたの上に
あのひと ....
もうずいぶん長い時間走っている。
湾岸沿いの高速道路
エアコンで温まった、小さな車の中
かすれたハナウタとエンジン音が聞こえる。
ヘッドライトが
きらきらとすれ違い
流れていく、夜。
車 ....
強く願ったはずのことを
もう、忘れてしまっている
一年前の自分たちを窓から次々に捨てると
とても身軽になれることを知った
ポケットを裏返しても、もう
何も出てこない
ささくれがどこかに引っ ....
幸せになりたかったと彼女は言った

たった二十三歳で、早くも全てを諦めようとしている

お前よりも苦しい人がいる

お前の五体は丈夫だが、あの子をご覧と人が言う

彼女にその声は届かな ....
ごまたれさんのおすすめリスト(484)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Winter_Holiday- うめバア自由詩107-1-6
種々の理由- 吉田ぐん ...自由詩2107-1-6
冬のこだま(十九)- 信天翁自由詩207-1-6
霞む影- 松本 卓 ...自由詩2*07-1-5
USB_Flash_Memory- オズ自由詩207-1-5
優しい日- たもつ自由詩18*07-1-5
自殺補助- 士狼(銀)自由詩9*07-1-5
そこから僕の夢が始まる- ぽえむ君自由詩13*07-1-5
生平- FUBAR自由詩6*07-1-5
スザンヌ_050107- P.B.自由詩507-1-5
自然のおくり物- hiro自由詩107-1-5
白夜- アマル・ ...自由詩707-1-4
ばかだなぁ- プル式自由詩8*07-1-4
曇り予報。- 狠志自由詩207-1-4
動かない石- ぽえむ君自由詩14*07-1-4
あの朝ホームを離れる電車に乗ったお前が俺を探す様な顔つきをし ...- 虹村 凌自由詩4*07-1-4
- 茉莉香自由詩5*07-1-4
月夜- LEO自由詩29*07-1-4
神楽坂- うめバア自由詩6*07-1-4
鳥の死骸- 吉田ぐん ...自由詩1007-1-4
ゆきおんな- 千波 一 ...自由詩14*07-1-4
発表会のお知らせ- キセル自由詩5*07-1-4
霧雨の夜に- ブライア ...自由詩4*07-1-4
【聖者の行進】- 穢土自由詩2*07-1-4
新春の陽- 山崎 風 ...自由詩1007-1-4
クリスマスツリー- 1486 106自由詩2*07-1-4
雨よ- はるこ自由詩6*07-1-4
シロップドライブ- もろ未詩・独白207-1-4
式典- 霜天自由詩1107-1-4
氷点- ミゼット自由詩3*07-1-3

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17