動かして 動かして
痛んでるときに
さらに動かすと
成長 するという
まるで
君への想いみたい
鼓動が速くて 痛いほど速くて
気づけば
もっと君が好き
なあダーリン
悲しいときもあるやろ
寂しいときもあるやろ
辛くて
訳分からんなって
死にたくなるときもあるやろう
けどな
あたしは止めるよ
あんたが死のうとして ....
『ヨーイドンッ!』
した瞬間に全力でこける。
全力出した結果なので正解。
でも後ろの人に後頭部を踏まれたので不正解。
『グチョッ!』
新品の靴で吐き捨てられたガムを踏む。
他の誰かが踏 ....
世の中の99.99%は
勘違いで構成されている
だからあまり考えすぎないで
残った0.01%ほどだけ
真実が含まれているのです
それを見つけるのは不幸なことでしょう
世 ....
脱ぎ捨てた靴下のように
二人分の日常が床に転がったまま
今にも歩き出しそうなのは
きっと逃げ始めた体温のせい
鏡越しに いつのまにか
髪が伸びたあいつに舌を出す
時間なんて残酷で
最後の ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます
人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで
太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
こどものころ
よく聞かれました
大きくなったらなんになりたい?
わたしはいつでも
お菓子屋さんと答えたけれど
ほんとうは
ちがうの
わたしは
大きくなっても
なんにもなり ....
☆
そろそろ着陸する
と云うので
五人の宇宙飛行士たちは
めいめい
色鉛筆や携帯電話や文庫本やマニキュアなどをしまい
いやいやながらも手をつないで
着陸に備えた
しかしそれ ....
大人気のテレビ番組
私は嫌いだよ
「「テレビ見てからにするか」」
ってきみが言って
いったんばいばい
またメィルする
大人気のテレビ番組
きみも大好きなテレビ番組 ....
ポツリポツリと雫があたり
パラパラ雨が降ってきて
一時はザーザーどしゃ降りになり
その後一晩中シトシト降り続いたのです
?やっぱり日本語って素晴らしいですね ....
みどりいろの家に住んだ
みどりいろのぼくたちは
みどりいろの生活をした
みどりいろのご飯を食べ
みどりいろのベッドで
みどりいろの夢を見た
ある朝起きてみると
ぼく ....
左手しかポッケットに入れられないのは
右手で傘を持っているためで
少し泣きそうな顔をしているのは
暗くなると君を思い出すからである
急ぎ足なのにけして駆け出さないのは
帰り道の途中に墓場 ....
良い人たちが国を造った
とりあえずの法律と
良い人たちだけの政府を造った
僕らはその人たちに
従えばそれでいい
悪い人たちは
殺してしまえばいい
良い人たちは口をそろえ ....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます
私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです
役目を終えていないのに
....
・
友人に
擬態する癖のある女がいる
よく家の中で
かくれんぼうをする
二人で
わたしが鬼で
十数えて振り返ると
家の中はしいんとして
空気がうす青い
百年前からこうし ....
規則正しく等間隔に
連なる車
まるで
親子のように
親戚のように
連なっている
本当は
どこかの一族みたいに
見えるけれど
車の中の人々は
お互いを ....
みずへらしのお仕事は
毎日毎日水を減らすこと
とにかくいろんなところを回りながら
どんな水も減らしてしまう
あの子が悲しくならないように
涙の粒を吸い取って
ごくりごくりと ....
八百の橋で連なり
水の都で西を語る
大声で
陽気な挨拶
大阪WAY
迷い道はあちら、こちら
どうぞお試しあらんことを
東には魔物が棲むという
憧れ抱く程度にしとき ....
サンタになる
と 義父が言ったのは 六十歳になったあたり
子供の頃からの夢だと言い
衣装をそろえ 駄菓子を買い込み
白い布など用意したので
義母は 義父用に衣装をつめたり
白い袋にした ....
そんなこわいかおしてみないでくださいよ
初めて会って話すあなたに
あたしのなにがわかるんですか
と
キレそうになりつつも・
あなたの趣味はなんですか
文章を書くこと ....
あなたへ手紙を書こうとする時
暗闇を映した窓に
例文が訪れます
「あなたとは
もう何も無い」
私は絶対に
そんなことを書きたくはないのです
ありえないほど光に満ちた
未来を思 ....
誰かがウソをついています。
誰かが給食費を強奪したのです。
ちょうど意味が言葉に強奪されるように、
ちょうど言葉が解釈に強奪されるように、
給食費という、
私の管理下にあるものを強奪した ....
煙草の匂い
でかい笑い声
わざとらしい
鼻すする音
"きみがかえってきた"
そんな誤解
させないで
違ったときどん底
冷たいジ ....
それで ええねん
そんなふうに やさしくしてくれたりな
そんなことでも ええねん
その気がないことだとか
そんなことは ええねん
むしろ 期待することが ....
あなたに愛される
蝶のようには
なれなかった日
私は一匹の蛾となって
その燐粉は七色に
辺りに飛び散るのです
私の周りには虹ができ
私は私の毒に
やられてしまう
あなたは ....
あのクエスチョンマークのような雲は
描いたの
ひみつのゆびが
あの子の涙は
ぬぐったの
ひみつのゆびが
涙でちょっとしょっぱくなったから
海で洗ったら
もっとしょっぱくなった
....
「風が吹かないんだ」
笑っちゃうわ
ふーって吹けばいいでしょ
吹かせばいいでしょ
何を待っているのよ
「つまり、月が出ないってことなんだ」
可笑しいのね
....
ねぇねぇスズメさん、僕の体はいったい何色?
あら、カメレオン君、いたのね。気が付かなかったわ
今は木の枝にいるから、茶色ね
ねぇねぇネコくん、僕の ....
あなたは書きかけの本
痛みも苦しみも綴ってゆこう
今だけを切り取ってみつめないで
自分で物語をプツとやめないで
あなたはまだほんの序章
物語はどんな結末だろうと
終わりを ....
自己が
集まるように
集まるように
一人
すり抜けるように
すり抜けるように
街
踊るように
踊るように
歌
歌うように
歌うように
嘘
乱すように
乱 ....
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