四ツ谷にもコンビニはあった
赤坂にもあった
渋谷にも日暮里にもあった
たぶん静岡にもあるし
屋久島にもあるだろう
たぶん

中央線を降りてしまうと
唐突にプリンが食べたくなって
私は ....
ご存知でなかったようですね
新着Eメールを問い合わせた際に
「新着Eメールはありません」と表示された回数は
しっかりとカウントされているんです
そしてそれが一定数を越えた方
ええと非常に申し ....
目を瞑り
微笑んでいたのは
遠い日の残像に似た
脆い、光
 
壊れないように
そっと、手を触れてみる
優しく息づくそれに
耳をすませた私は
ふと、安らぎを覚えて
 
 
多分そ ....
左手のダイヤの裏に隠された本当の意味知らぬ幸せ

寝言では私の名前が出ないよう 
         呼び名はいつも愛犬『ナナ』で

「ねぇ今日は記念日でしょ」と花束を 
        ....
宇宙が終わる音がすき

はじけるような 一口で終わるような

そんな食事をした気分さ

マグカップにとけた温い牛乳が 溶解度ぎりぎりで

僕のわがまま隠すように 砂糖をかばった

 ....
説明不足のままで
鳴らしていた警報は
今はもう、空気に溶けて
宇宙へと
気化している
いるから、
 
正論をぶつけたと思っている
君の思考から
ネジをほどよく外して
考えることを
 ....
夏の朝
とうもろこし畑の中に溶けてみた
一直線に並んだ黄緑の
甘い匂いが夏だった
気づけば夏の中に溶けていた
黄色の穂先から見上げる青空は
水を見ているようだった
土から湧き出る水蒸気が ....
最近どうにも足が疲れて疲れて仕方が無いので病院に行くと
一応疲れていますねと診断された
一応と言う言葉にむっとしたが
いやそれは最初から分かっているのですが
原因が分からんから調べて欲しいので ....
いつのまにか
溶け込んでいた、世界と
私との接着面に
体温計をさしてみる
 
ゆっくりと
開いた手のひらと
大気との間
握ることはせず
また、摘まむこともない
 
 
少しずつ ....
スーパーマーケットの野菜畑で
トンボを追いかけてたら
彼女は冷凍食品畑で
ピアノのお稽古をはじめた

お父さんは
と聞けば、お仕事
お母さんは
と聞いても、お仕事
おじいちゃん、おば ....
何を植えるかなんて
考えもなしに
掘りおこした
庭のすみ

やわらかい土の頂きに
雀が降りて
ころころと、まろび遊ぶから
つい、嬉しく振り返って
あの人の面影を探してしまう

幸 ....
きみは激しく泣いていた
初めて背負う肉体の重さと、
もう止まることのない時間の速さに怯えて
予想もしていなかった祝福と、
手荒い歓迎の痛みに驚いて
きみは激しく泣きながら産まれてきた

 ....
会社をやめて独立したという古い友人と
ひさしぶりに私のアパートの部屋で飲んだ
これが意外に儲かるんだよ
と言う友人は、自動販売機になっていた
胸には常にテレビのようなものを映している

あ ....
動物園の猿が
声を食べている
人間の声を
むやみに与えないでください
と、注意書きがあるので
みんなただ黙って
猿を見ている

携帯が鳴った
電話の相手が
ものすごい剣幕で怒ってい ....
あなたがいなくなったシーソーに

わたしはまだ乗っている

もともと互いの質量が

違いすぎた為に

あなたへとばかり傾いて

あまり楽しい

シーソーではなかった

今ご ....
たらいまわしにされているたらいが
私の家に届いた
底のひび割れから水漏れするので
仕事にありつけないのだと言う
私は気の毒に思いひび割れを修理してやった

翌日たらいの奥さんと息子も届いた ....
壊れたら直せばいいが口癖の
父からもらったラジカセは壊れてばかりだった
とくにアンテナはしょっちゅう折れた
そのたびに父は何も言わず修理してくれた
まるでそれが生きている理由であるかのように
 ....
掃除機が
ごーごー奮起
する日曜
我は横目に
チキンラーメン
久しぶりに口笛を吹いてみたら口が笛になっていた
何度言葉を発してもフィーフィーとしか音が出なかった
周りの皆は大層大袈裟に哀しんでくれていたが
涙が出ている者は一人も居ないようだった
哀しんで ....
ぞうさんみたいにやさしい目でいたい

くまさんみたいにふかふかでいたい

かめさんみたいにゆっくりでもいい

きりんさんみたいにながくいたい

そらいそげって

ムチ打たれたら
 ....
これから

私、という名の
暴走特急は

成長という駅へ向けて
猪突猛進
進んで、参ります


ですから


危険を伴いますので
窓からお手は
出さないよう

後ろを ....
僕の手が
僕の指が
父の手にみえることがある

どこからか父の
僕を呼ぶ大きな声がきこえてくる
指さす先には誰もいない
声だけが耳に残る

七年ぶりに
父の洋服ダンスを開けた
 ....
食べてすぐに横になったら
牛になった

あんたいい牛だね
人々は私に尋ねる
一番美味いところはどこだい?

牛になったばかりで
まだあんまりよく知らないんだ
私は正直に ....
あんたが欲しがるもんは
全部あげた
せやろ?
欲しいもんは
全部あげた

あんたが欲しがるもんを全部あげたら
あんたはもう何にも欲しがらんようになった
あたしが何を聞いて ....
(前略)
 
地球行きのロケットは
とうに最終を越えて
次の便はなんと
幾億光年先、らしい
 
ここから見える景色は
それはもう
とても素晴らしいの、だけど
流石にそんな長い時間を ....
上辺だけの友情が
まかり通るこの場所で
鼻歌を歌い続けている
窓は全開のまま
 
人々は未だに
その存在に気付かない
 
 
中庭では
明日を夢見るティーンエイジャーが
つまらな ....
つまんない
なんかもう
笑えない
一年中
どうすればいいかわかんない
明確な明日
その先の輝かしい未来
そんなもんフィクション
どうすればいいのかって
一年中
つまんない
ほんと ....
本を読む人の眼は
例外なく真っ黒い色をしている
それはもちろん
眼が活字のインキを吸収してしまうからである
本を読みすぎて
白眼まで真っ黒になってしまった人が
こちらを向い ....
整列、点呼

僕の車しか止まっていない駐車場から
大きな声が聞こえてきた
一、二、三、四・・・
きびきびとした張りのある声が響く

一匹の猿が厳しい目で
小猿たちの点呼を確 ....
すいみんやく飲んでもねないねないねないねむる気もないアリバイ作る

2時3時4時5時6時7時8時9時10時11時12時

不眠症 不眠症! 不眠症? ねむらないだけ やあ13時
望光憂輔さんのおすすめリスト(219)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あなたの心はコンビニじゃ買えない- umineko自由詩9*07-7-30
(株)新着Eメール問い合わせセンター- 楠木理沙自由詩1107-7-30
のっと、しんぷる- 山中 烏 ...自由詩10*07-7-19
adultery- 十六夜短歌507-7-17
宇宙の予感- ミコ自由詩307-7-16
終演- 山中 烏 ...自由詩1407-7-4
とうもろこし畑- ぽえむ君自由詩22*07-7-1
あし。- もののあ ...自由詩23*07-6-30
体温- 山中 烏 ...自由詩12*07-6-28
スーパーマーケット- 小川 葉自由詩407-6-28
つゆむらさき- 佐野権太自由詩37+*07-6-26
今日、産まれたきみへ- Tsu-Yo自由詩8*07-6-24
再会- 小川 葉自由詩1207-6-22
- 小川 葉自由詩1007-6-21
シーソー- 自由詩6*07-6-19
たらい- 小川 葉自由詩9*07-6-17
修理- 小川 葉自由詩1007-6-13
掃除機- 殿様が得 ...短歌207-6-8
ドナドナ。- もののあ ...自由詩17*07-5-25
ぞうさんみたいに- なきむし自由詩607-5-18
成長- 山中 烏 ...自由詩707-5-5
- yo-yo自由詩10*07-5-4
食っちゃ寝牛- なかがわ ...自由詩2*07-5-2
最後のお願い- なかがわ ...自由詩2*07-5-1
スペースポートより、母星へ。- 山中 烏 ...自由詩407-4-28
怖がり- 山中 烏 ...自由詩7*07-4-28
a_go_go- たいにぃ ...自由詩407-4-25
書店で働くということ- 吉田ぐん ...自由詩73*07-4-25
夜の駐車場にて- なかがわ ...自由詩7*07-4-25
不眠症- たいにぃ ...短歌307-4-24

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