風が、やんだ

鳥の声を探して
下草に濡れたのは
迷い込んだ足と
慰めの小さな青い花

遠ざかっていた場所へ
私を誘う手は
湿っていて
それでいて
優しいから
触れたところから ....
 冬の空は乾いている。遠くで鳥の鳴き声がしている。車のデジタル時計を見る。空腹で気持ちがわるく、くらみを覚える。午前9時。いや10時だったろうか。もう時間など意味はないかもしれない。昨夜、車の周りにい .... 本当は逃げてるンだ
君の優しさに甘えながら
一定の距離をおいてしか
心を許すことをしない

ごめんね
今の私には
余裕なんかないから
君の期待に
応えられないンだ
ちょっとコマ送りが速いかもです…
伝わるべきものが伝わればいいです
森の中に
タイヤは捨てられた
誰にも見つからない
誰も見つけようともしないだろう
タイヤは毎日
真上の青空を
口を丸くして眺めるだけだった
たまに流れてくる白い雲を見ては
無理をして走 ....
この手に触れてはいけない
この手は世界をつかむ手だ
この手は大きなことを成し遂げる手だ
おまえを抱きしめるためにあるんじゃない
この手に触れてはいけない

この手に触れてはいけない
この ....
年に一度の特別な記念日
あなたがこの世に生まれた証
それなのに明かりの消えた部屋で
あなたは一人で泣いている

Happy birthday?

ロウソクの炎を吹き消す前に
 ....
なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
この花は綺麗に咲いているのに
葉は傷ついている

なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
あの空はとても青いのに
空気は汚れている
 ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた

如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
あの人が縁側で
たばこを吸っていた。
たばこって美味しい?
と、私は聞いた。
うーん。
その人はうなって、
「美味しい」ってわけじゃ、
ないんだけどな。
と言った。
癖になってるよね ....
手から零れ落ちる愛情と呼ばれるものは
飽くことなく吸い取られてゆく
出会った頃より終焉を予期し夜な夜な涙する
弱さを強さにかえる儀式はいつしか止まり
心に積もる穏やかな火は私を包み囁く

 ....
外見だけ取り繕ってみても
貧相な中身は丸見え
ダサいね

周りから白い目で見られても
自分の信じた哲学を貫く
格好良いね

恥ずかしくないの?って
それはこっちのセリフです

面 ....
初めはわずかな風でした
やさしい風は
そっと教えてくれました
春はそこに来ています

いつもとはどこか違う風でした
やわらかい風は
ふっと通り過ぎてゆきました
春はもう来ています

 ....
甘言というものはいとも容易く脆く崩れ去る
大事だと言い笑顔のときには誰でも優しくなれる

一番辛いときに何も発さない貴方は
本当は卑怯だという言葉を
私は飲み込みすぎ腹は大きく膨れ
悲しみ ....
山より落ちる一粒の
わずかばかりの水なれど
一つ一つとまた一つ
上から押され下へゆく

岩から岩へ結ばれて
わずかばかりの道なれど
下へ下へとまた下へ
道はつくられ道はある

落ち ....
二月のはじめに、

菜の花が咲いていた

異常気象と言ってしまえば

それまでだけど

咲く花を見てかなしむのではなく

共に生きる命と、尊ぼう

人間だけにふりかかるんじゃない

この星に生きるす ....
自分は自分なのに
自分のことは知らなくて
他人と比べて
ようやくおぼろげな自分が
浮いている

他人は他人なのに
他人のことは気になって
自分と比べて
すぐにうらやましい相手が
現 ....
オレンジ色に染まる公園で
僕はひとりかくれんぼうをする

ぞうさんのすべり台の上で
数を百までかぞえても
僕を探しに来る子はだあれもいない

風が気まぐれに揺らすぶらんこの
長くのびた ....
死ぬ夢を見るたびに
生きていることを味わう
生きるとは
そういうものだろうか?

笑うたびに
昨日の涙を思い出す
喜ぶとは
そういうものだろうか?

無駄のない生活をするために
 ....
海を見にゆこう
大きな風車が回っている
いくつもいくつも回ってる
海は光っている
風も光っている

山の神社に守られて
音はあるけど
音がない
そこから陽が放たれる

海を見にゆ ....
ぐらりと揺れたのは
景色じゃなくて私だった
見知らぬ若者に少し体重を預けバランスをとる
助けてはくれないが積極的に拒みもしない
そんな時代だ

電車を降りて足早に地下道を歩く
私の前には ....
美術の時間に先生が言った
「自由に空を描きましょう」
周りのみんなは水色を選んだけど
僕はオレンジで塗りつぶした

捻くれているわけじゃなくて
夕方の空が一番好きだから

 ....
青い月の下で
唇が切れると
錆びた味は生温く
舌先に現実とゆめとの
境目をおしえて
わたしが誰であったか
あなたが誰であったかを
思い出させる


青い月の下で
繰り返されるくち ....
 朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
 真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
 そっけない床にコトリと置くと
 たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
 
 私は伝うものが涙だと
 ....
君は知性と権力を持っていて
だから私は君に惹かれたのかもしれない
実際私は君から知性を吸い取り権力を利用し
君を捨てて君から逃げた
あどけない私自身も置き去りにして

君がお金と美貌を持っ ....
ほしいもの
それはお金でもなく
名誉なんかでもない
ほんの小さな手だけでいい
温かみのある誰かの手

ありがとうと
軽く振ってくれる手
がんばってと
応援してくれる手
大丈夫だよと ....
私の空
君の空
私と君の空
今まで遠かったものが
近くなる

私の夢
君の夢
私と君の夢
今までバラバラだったものが
一つになる

私の喜び
君の喜び
私と君の喜び
今ま ....
目には見えないものばかりを求め彷徨う
日々の中で何か違うものを探す
その度に何も変わってない事に気づいてしまう

太陽と月の繰り返しの中で生きている
至福から絶望へと変貌する時は短く ....
本当に
分からないのか
分かろうとしないのか
分らないことにしているのか

俺の言ったことが
理解できていないのか
理解したけど忘れたのか
理解できてないことにしているのか

 ....
満たされた月が
静まる夜に息をかけ
澄みわたる気配は
、まるで水の中
地に影おく木々の枝先は
水草のように揺らめきたって
浮かびあがる山の稜線で
青さを図る

私は膝をかかえ
天を ....
ajisaiさんのおすすめリスト(430)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
霧の朝、森に帰る- LEO自由詩34*07-5-2
砂漠となる- 光冨郁也自由詩1207-3-26
ごめんね- 春日野佐 ...自由詩10*07-3-5
詩よ心を叩け!(アニメポエム)- ぽえむ君携帯写真+ ...6*07-2-16
森の中のタイヤ- ぽえむ君自由詩12*07-2-16
この手は- 未有花自由詩14*07-2-16
Happy_Birthday- 1486 106自由詩7*07-2-16
なぜもっと- ぽえむ君自由詩14*07-2-15
如月駅- Rin K自由詩50*07-2-15
箱入り娘- とうどう ...自由詩16*07-2-15
心の中- 茉莉香自由詩9*07-2-15
哲学- 1486 106自由詩6*07-2-6
春はそこに来ています- ぽえむ君自由詩14*07-2-6
言葉と心と- 茉莉香自由詩407-2-6
一つ一つとまた一つ- ぽえむ君自由詩14*07-2-5
菜の花きいろ- 逢坂桜携帯写真+ ...12*07-2-5
自分のことは知らなくて- ぽえむ君自由詩9*07-2-5
夕焼けかくれんぼ- 未有花自由詩18*07-2-5
そういうものだろうか?- ぽえむ君自由詩4*07-2-4
海を見にゆこう- ぽえむ君自由詩8*07-2-4
低体温- さくらほ自由詩15*07-2-4
塗り絵- 1486 106自由詩11*07-2-4
青い貝殻- 銀猫自由詩26*07-2-4
花を食う- 茉莉香自由詩14*07-2-4
かなしい境遇- 九谷夏紀自由詩507-2-4
とても小さい手だけれど- ぽえむ君自由詩19*07-2-3
私と君の…- ぽえむ君自由詩10*07-2-3
灯り- 海月自由詩4*07-2-3
納得- 北大路京 ...自由詩9*07-2-2
座標- LEO自由詩42*07-2-2

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15