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冬の空は乾いている。遠くで鳥の鳴き声がしている。車のデジタル時計を見る。空腹で気持ちがわるく、くらみを覚える。午前9時。いや10時だったろうか。もう時間など意味はないかもしれない。昨夜、車の周りにい ....
そして狼は一頭で、
舗装された道路を、泥で汚れた足で歩き、
駅からマンションが並ぶ踏切を抜け、
渋谷までの国道246号を黄色信号で渡る。
曇り空は湿った風。
吠えるべき月は、ない。
爪 ....
せかい、というビンのなかに雨がふります。
あおくとうめいな悲しみが、
ガラスの内がわにすいてきとなって、
したたっていきます。
ビンのなかでも、
そらは、どこまでもはてがないようで、
....
引越をした日は、
青空だった。
近所の空き地の、
壁に、ボールをぶつけ、
グローブで受けとる。
ひとりで遊ぶわたしに、
アキラとリョウが、
笑みを浮かべ、声をかけてきた。
初登校の ....
みずうみ、の真ん中にたち、わたしはいっぽんの樹になる。
ふいていく風、わたしの身体をつきぬけ、
腕をのばすと、せかいのかたむきから、はなたれる。
わたしの枝いっぱいの葉たちをそよがせる ....
夜、
白い、
薬局の袋を、
脇のテーブルに置き、
ベッドで、
眼鏡をかけて、
サティのピアノ曲を、
BGMに、
月が映し出される、
ビデオを観る。
海の、
おだやかな波を、
....
ajisaiさんの光冨郁也さんおすすめリスト
(6)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
砂漠となる
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光冨郁也
自由詩
12
07-3-26
狼
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光冨郁也
自由詩
4
06-10-11
せかいというビンのなかにふる雨
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光冨郁也
自由詩
20*
06-7-27
転校生
-
光冨郁也
自由詩
16
06-7-13
みずうみの樹
-
光冨郁也
自由詩
8
06-6-13
ムーンライト
-
光冨郁也
自由詩
5
05-9-22
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