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目の前の妖しき影にいぶかりしも
あげ羽蝶なり思はず和む

家毀ち空地となりて草萌ゆる
中に蒲公英艶やかに咲く

北山は吹雪と見えて霞みゐる
吾が行く川辺 陽は燦燦と

山茶花の花 ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}

かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック

無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
草あかり部屋の中までたちてくる盛りゆく
飯も腕も染まれり
       (嵯峨花の家)

行きあたる程に飛び交ふ黒き蝶
幻想めきし庭に立ちたり
          (嵯峨花の家)

 ....
サッカーに手を打つ妻相撲ににも野球もなく詩のみの僕

善良なひとのみの世であらめ心やさしさをそれのみ頼み

6行の英詩を作れリ続きは明日とパソコンをたたむ9時
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ

帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり

屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する

も ....
草あざみ風はどこへと吹くのやら
    一人の道に時は惑いて


くちづけはブーゲンビリアあかあかと
    見つめる瞳にしずむ太陽


透きとおる{ルビ項=うなじ}をみせて{ルビ月見 ....
・・



「プロローグ・夏」


風が吹く渚できみと見たものは プロローグ「夏」シャインドリーム

楽園と示す標は傾いて君へとむかう(アイタイキモチ)

駆け抜けろ渚通りは ....
左手のダイヤの裏に隠された本当の意味知らぬ幸せ

寝言では私の名前が出ないよう 
         呼び名はいつも愛犬『ナナ』で

「ねぇ今日は記念日でしょ」と花束を 
        ....
雨音のぱたりぱたりと心地よくけぶる視界にひらく番傘 夏のぬくもりってどんなの?と少女、軋む氷のかけらを溶かす

この雨が上がればさよならの予感半袖の先爪に塗りこむ

果汁がどのくらいの夏ならいいの太陽と日焼け止め調合

何も考えずに揃って鳴 ....
朝目覚め窓見てみれば
澄みきった青
白い雲 穏やかな空


吹き返す風の強さに耐えかねて
君を盾にし
突き進まんや


過ぎ去って
祇園祭は出来るよう
着物姿の男女が向かう
 ....
あやめ草あやに恋しき君なれば
  夢も染むらむ花むらさきは



名にし負はば紫野辺の夕やみや
  見せようつつに千代の面影



ときじくの花にはあらで露の花
  ただ ....
梅雨空の比叡の山に雲低く
梔子匂ふ川風吹きて

何やらむいぶかりて見し窓の外
夜に入りて降る雨しぶきなり

もの忘れひどき此の頃 娘が笑い
用多き故と言いわけをする
たずねびと。わたしはここで生きてます あの日のあだ名で検索してよ


君に似たプロフ見つけて手を止める。こころにあしあと残したかった


友人と呼べぬあのこも「友人」と呼ぶしか ....
短冊の白まぶしくて愛の字を書けないままに無地で結んだ


黄色がいい君が選んだ一枚は願いじゃなくて歌をつづろう


霧雨に耐える紙縒(こより)が話さない青の祈りは「海にあいたい」
 ....
淡雪の降りゆく夢を見た朝に消えしは君の命なりけり


若草にかかりし露の一滴掬いて君の眠りし場所へ


旅路には仄かな光飛び交ひて誘(いざな)う泉清く流れて
無花果が口あけ雨を受く姿勢
姑独り居の狭庭の隅に

家の建つ工事現場の土もらい
それぞれの鉢に土満たしてゆく

人よりもおくれて登る鞍馬寺
熊に注意と立札のあり

足弱き友に ....
君は咲くシャインシャワーを跳ね返しこの瞳(め)に映る空を抜き取る


トリップは三秒前にも戻れないホワイトアウトに踏み外す足


陽炎のウラ見え隠れする噴水は見慣れたはずの街の ....
「一番星はどこに」


風薫る陽だまりの中少女跳ね触れようとする新しい夏

どこへでも吹くなら吹けと夏風に弾む心と手に入れた恋

この海はいつかあなたと出逢う海一番 ....
バス降りて 草むら行けば足もとに
稲穂ゆるがし イナゴ飛び立つ

秋雨のやうやく上りし宵の月
ジャンケンをして大人賑やか

耳もとに娘がつぶやきぬ生え際の
薄くなりしと夫のことをば
 ....
したる雨あなたへの道あるけどもあなたの心つゆほどしらず   宇治橋

夕霧にかすみつ渡る面影に
露けき花の色が重なる―――

  観月橋

しめやかに
欠け満たされぬ夕月の
心を以ってなぞる君の名

   ....
ねぼすけのあなたのために初夏の朝カフェイン渡す悪女になりて セブン、ローソン、ファミマと渡ってついに君は「ハンバーグが食べたい」小学生かよ


へたくそだった「業」たくさん書いたけど虫がたくさんいると思ってダメだ


卵の殻に閉じ込めて ....
{ルビ静寂=しじま}からもの憂き雨が貫けど
  破れる夢もない熱帯夜



曼珠沙華かさなる闇に{ルビ咲乱=さくらん}す
  狂おしいまま抱く情に似て



熱き夜に悶える ....
梅雨入りて
雨はすぐさま
上がつては
お天道様が
にこにこ笑ふ


この夏は
猛き日照りと
なりぬらむ
萎たることの
無きようにせよ
単純に奇声を上げて喜こべる
子等に渇きし心ほぐるる

ねぎらいの言葉を明日はかけるべく
目覚時計の ねじを巻きつつ

奴凧吹かるるさまに幼子が
犬を追い行く 梅雨の晴れ間を

苔庭に ....
疲れてるけど可愛い妻よわが鳩よ福井の海の一夏の日に

わが心じっと離れぬこの家に妻よいつまでもいつまでも

きみがため歌を書く机のうえに花の写真と僕のなみだと
風ノ葉 

こころには 
埋まることなきすき間あり 
葉の揺る茶屋に 
独り佇む 



椀 

{ルビ空=から}の{ルビ椀=わん}
ひかりのにじむ 
底のまるみに 

 ....
「サヨナラ」の言葉は彼を他人へと 出逢う前にも戻しておくれ

惹かれてた 好きの言葉を飲み込んで会えなくなれば忘れられる?

左手の指輪の跡が告げるから その手に触れて見えなくしていた
 ....
水鳴ハヤテさんの短歌おすすめリスト(157)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
43P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-25
「サファイアン・サマー」- Rin K短歌21*07-7-25
40P_「短歌2」より_〜嵯峨花の家_etc- むさこ短歌8*07-7-22
夏の一日- 生田 稔短歌207-7-22
37P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-7-20
花言葉Ⅳ- 石瀬琳々短歌17*07-7-20
■共同作品■楽園で抱いた星の名は・- Rin K短歌21*07-7-18
adultery- 十六夜短歌507-7-17
ツキニムラクモ- リュウセ ...短歌5*07-7-17
もぬける夏- 唐草フウ短歌14*07-7-17
台風一過- 秋桜短歌6*07-7-15
あやめも知らぬ恋の道_____■古語の宴参加作品■- Rin K短歌16*07-7-14
29P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-9
「mixi」__ミクシー- Rin.短歌16*07-7-9
ごしきの短冊- Rin K短歌31*07-7-8
霧散- 秋桜短歌3*07-7-5
28P_「短歌2」より- むさこ短歌6*07-7-2
白昼夢- Rin K短歌13*07-7-1
■共同作品■_絵日記- Rin K短歌16*07-6-30
27P_「短歌2」より- むさこ短歌11*07-6-29
恋慕- yoyo短歌407-6-27
京都八ツ橋- Rin K短歌35+*07-6-23
朝食- yoyo短歌307-6-22
OokiieeDookiieee!!- ピッピ短歌407-6-17
熱帯夜- Rin K短歌24*07-6-17
梅雨- 秋桜短歌6*07-6-16
18P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-6-14
妻三首- 生田 稔短歌607-6-12
〜金沢小品集〜__- 服部 剛短歌12*07-6-12
LOVER- 十六夜短歌407-6-10

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