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日が暮れて今日も塩屋に
ナメクジたちが集まる
口々に死にたい死にたいと言いながら
塩を求めにやってくるのだ
けれど感情が昂りすぎて
みな自分の流した涙で溶けてしまう
翌朝塩屋の前は
粘液 ....
父さんは
今週も仕事で行けなかったが
「きょうはどうぶつえんで
 きょうりゅうとおほしさまをみてきたの」
少々想像力を要するユキの報告をききながら
夕暮れ
隣家の妹夫婦 ヨコヤマ家へ
 ....
 朝露に濡れた葉のギザギザ。地表を這うように草木を透かして訪れた地獄の陽を浴び、緑に燦然とかがやく【ヤマソテツ】と呼ばれる羊歯を踏みながら言葉なき森の奥深く、「幸」住むと人のいふ原始の密林を駆け巡る雛 .... いつもと変わらない椅子席で眺める
連なる街路樹
葉の不規則な動線
石畳の歩道
日の当たりは白く

珈琲の香りで縁どられた窓枠の中に
挑むような口
軽やかな髪で
無造作に過ぎる横顔
 ....
荒野で おとこが
口笛 吹いている
うしなうものさえ
ないもない と
知ってしまった 旋律を
道の中を働く
小さな運送屋は
テロリストにはならない
いくら罪を掘っても
累積された女王の愛で



見慣れない空から
チラリズム
手紙が届く
忙しい時間帯に
類型の物語は ....
陽射し
薄く引いたカーテンの隙間に漏らしてしまう
黄昏かけた感覚のようなもの
軽く息継ぎをするだけで
空に届きそうになってしまう

力の限り今日を生きると
力の限り力が抜けてしまう
日 ....
{引用=
 かれこれ十五年くらい、俺は土を掘るだけの仕事をしている。
 はっきり言ってしまえば、何も楽しいことはないし、あるのは日々蓄積する肉体の疲労感だけだ。憂さ晴らしのためにある給 ....
魚は
夜に鳴く
なくした
ラッパを思って

+

砂糖瓶を
よく洗って石段に
並べていくと橋を渡る
来客があった

+

探し物の
予定のない日
菜の花畑で一人
ラジ ....
白髪を掻いて
新聞を読んでいる
あなたは
岩だ

猫を
下手くそに撫でる
次郎丸は
僕が名づけた

うちで生まれた猫たち 三匹
母親にとって
あんなに大切だった ....
木に囲まれた公園にロケットの形をした遊具があって
それはいろんな色の鉄棒と鉄板で出来てて
張りぼてで
螺旋の滑り台になってて
同僚と会社をサボって俺んちで短パンに着替えて去年の夏
Yシャツと ....
夏の匂いがほのかに香る 桜並木を覗く窓
悪と戦う勇者 人生の心得 燃え上がる恋
いろんなものに囲まれて夢見心地です
だるい暑さがそこらじゅう 迫りくるって胸ん中
光がみつかる みつからない
 ひとりでどのくらい走ったのだろうか。地平には果てがない。アクセルを踏み続け、車外の狼と平行して草原を突き抜けた。狼はときに宙を跳び、ときに地をすべり追跡してくる。車体に草や砂利があたった。街の明かり .... 地殻に居眠りする風の群れ
襟元合わせれば
擦れた羽音

すり抜けた鼓動の列の空
眠らないと 届かない宙

ひたった真昼の花の蜜 逝き
寡黙をあぶる眼に しゃがれ

かがみこんで握り ....
白くつめたい指が摘んだ菫の花束
破綻をつづけるイノセンス
誰にもわからない時を刻む時計
虹色に震えながら遊離してゆく旋律
救いの無いシナリオ
かすかに聴こえる古いオルゴール
のようなノスタ ....
解体の旅は 夕焼けの
つきあたりに 羽をちらした
母系の方言は やぶれた
途方にくれて  さいごの
勇気を まさぐっている
わたしが「タバコはキライ」って知ってるあなたは

わたしが「タバコ吸う人はスキ」だとは知らない


わたしの傍からあなたが離れてく時は

だいたいタバコタイムで

あの部屋では

 ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
一、花の葬式

明日が急いでいたから
上手くエアポート落ちた
鞄に聞かれたクロワッサン
経験したら恋しい

画面いっぱい、銀色の群生
幻想は午前中

探してた新聞紙に
好きだっ ....
野原で 寝ころんでいたら
しろがねの雲 おりてきて
金無垢の馭者が 手を差しだした
ありがとう でも
まだ いいや


*関連作品
召天の話→http://po-m.com/forum ....
星明りの瞬く夜道を
皮ふと同化している
水晶時計の周波数と歩む
果てしない さようなら の骨格が、ひんやりうずく
しろく曲線にそった静寂(銀のしずく
の波紋)の右旋性が
夜風にとじられたま ....
体のことを思えよ
おれの
体のことを

体のことを思うよ
おまえの
体のことを

体がいいから
おれたちの
体がいいから

おまえの肌のきめを
北から ....
M子はさぁ、
ちょいと小柄な女なんだけど
子持ちでキャンキャン働くOLで
けっこう可愛いんだけど だいぶ生意気。

去年の暮れ・・・・部長とさ
ホテルから出てくるクルマに
サングラスかけ ....
わたしは
くらやみで
ふと きこえる
すずのおと のような
かなしみです

わたしは
ばろぼろに やぶれた
ごみぶくろ のような
かなしみです

わたしは
あおくて ふかい
 ....
星の洪水で空が溢れそうな夜
私はまだ穢れのない身体と共に
あなたの衣服を織りながら
あなたに添うことを思います

機小屋の周りには村人が火をたいて
私が逃れられぬよう夜通し見張り ....
ショートケーキひとつ
落ちていく
月夜の道に
落下する
やわらかな音
聞こえない

苺がひとつ転がった
外れてとれて痛んでる
暴風通ってまた転がり

赤い
実の
白い
いち ....
午後五時ちょうど
わたしは両足をひらきます

まぶたの向こう側で
色落ちた石壁に描いたあの人の姿が
ため息に吹きさらされて
薄れてゆくのを眺めます

そのたびに
西の空から一斉に
 ....
町外れにある小さな海岸には
波が来るたびに
無数の椅子が打ち上げられる
町に住む子供たちにとって波音とは
木や金属のぶつかったり
こすれたりする音に他ならないので
海遊びをするときは
上 ....
まんっまるの満月だ


夜でもあったかいもう

はある

あはは

さくら
あっちのお山の
桜は咲いたかな
ちらほら
ぶわあって
ねえ
ねえねえ
さあねえ

海 ....
ほんのわずか 2キロメートル
そう わずかに三十分も歩けば
この身体はそこにたどりつくのだ
あなたのいる場所に
小綺麗なだけの安っぽいアパートの一室に
まるでラブホテルみたいに
 ....
及川三貴さんの自由詩おすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結晶- たもつ自由詩1507-3-15
夜の庭、ハナアルキの棲む- 角田寿星自由詩12*07-3-14
郭公の見る夢_★- atsuchan69自由詩6*07-3-14
あの人は- ポッケ自由詩7*07-3-14
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みちている- 石田 圭 ...自由詩22*07-3-13
光線- 霜天自由詩907-3-13
線香- はらだま ...自由詩12*07-3-12
さよなら- たもつ自由詩29*07-3-12
白髪を掻いて- 水在らあ ...自由詩37*07-3-12
rocket- 水町綜助自由詩13*07-3-12
ビロード- 櫻田 紫自由詩307-3-12
燃料切れ- 光冨郁也自由詩807-3-11
古蝶石- 砂木自由詩14*07-3-11
処方箋- 塔野夏子自由詩12*07-3-11
そろもん(蹉跌の話)- みつべえ自由詩107-3-10
タバコタイム- ポッケ自由詩6*07-3-10
地下を飛ぶ鳥- ぽえむ君自由詩24*07-3-10
ページが綻ぶ- フユキヱ ...自由詩9*07-3-9
そろもん(お迎えの話)- みつべえ自由詩207-3-8
一輪挿し- こしごえ自由詩19*07-3-8
眠れ- 水在らあ ...自由詩26*07-3-8
M子- atsuchan69自由詩9*07-3-8
かなしみ- こむ自由詩8*07-3-8
棚織津女の一夜- なかがわ ...自由詩9*07-3-8
cake- 水町綜助自由詩14*07-3-7
赤_(さん)- 容子自由詩807-3-7
海の話- たもつ自由詩16*07-3-6
兎と桜と満月と- ふるる自由詩15*07-3-6
(わたしは千の風にならない)- 佐々宝砂自由詩607-3-5

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