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ベッドのへりからあおむけで見つめる
まるい蛍光灯
目を閉じて追いかける残像は
欠けたのか
届かないのか
つながらない輪の形をして

黒の中に赤く燃えて
中も外も見えないほど燃えて
そ ....
まっすぐ伸びた茎に
まだ開ききらない
若いガーベラ

その素直に親しみ
その芯を持て余した

ガーベラ
まぶたの間に
顕れた苦しみ
黒目を大写しにする
苦い海水のような涙
喉に ....
食べ物をこぼすと

 誰かが 食べたかったみたいねえ

子供のような声でいう
お母さん

あなたが
好き
いつもと変わらない椅子席で眺める
連なる街路樹
葉の不規則な動線
石畳の歩道
日の当たりは白く

珈琲の香りで縁どられた窓枠の中に
挑むような口
軽やかな髪で
無造作に過ぎる横顔
 ....
わたしが「タバコはキライ」って知ってるあなたは

わたしが「タバコ吸う人はスキ」だとは知らない


わたしの傍からあなたが離れてく時は

だいたいタバコタイムで

あの部屋では

 ....
その{ルビ瞳=め}には装填されたカレイドスコープ塵芥に宝箱を映しだす ぼくは大きな釜に出会った


冷たい緑色の海で




コロシアムのような釜の内側では


みんなが僕を待っているような気がした




釜の中へ


 ....
本をよむわたしのよこで
母がりんごをむいている


わたしもうまくむけるようになったのよ


そういってわたしは
いっしょうけんめいわきめもふらず
休みなしでむき続けた

我にか ....
快速急行の扉にもたれるはりつく
体を支える一枚の板
堅いものはもろくもあり
安心してはいられない

となりに見えるレールがなめらかにうねっていく
滑らかな流れは
どこからやってくるのだろ ....
5526℃の太陽熱は
約1億5000kmかけて地表に届き
夏にはいやというほど
冬にはものたりないくらい
ぼくらにその存在を感じさせる



ヒトの体温は
魚類には熱すぎて
触れる ....
及川三貴さんのポッケさんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
回帰- ポッケ自由詩6*07-4-5
ガーベラ- ポッケ自由詩10+*07-3-19
- ポッケ自由詩10*07-3-15
あの人は- ポッケ自由詩7*07-3-14
タバコタイム- ポッケ自由詩6*07-3-10
宝箱- ポッケ短歌1*07-3-1
海で- ポッケ未詩・独白2*07-2-27
道行の果肉- ポッケ自由詩1*07-2-8
ひとくみの- ポッケ自由詩2*07-2-8
エネルギー- ポッケ自由詩3*07-2-6

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