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あなたなど何処にもいないまぶしさの闇あびるとき微笑む真昼




いくつかの空のなかからひとつだけ溶けゆく青に造られし道




海と空むすぶ羽音の舞の輪に青の魚の名を ....
みずいろの風に誘われ野原にて射殺されたねぼくはきみに



いつかきいたきみの翅音は悲しくて見上げた空にながれる{ルビ虹=なみだ}



きっとこの冷えた大気は羊水で泳いでいけるさあの ....
涙形たくさん流れたその夜にさみしく集まり生まれた果実


芳香と白い繊維に守られて動かずじっと傷付かずにいる


指先のぬくもりを流し込みながら少しずつでも剥いでください
この広い世界でたったひとりの君へと抱きし想いも世界でひとつ 降りつもる首しめるよに降りつもる信じることのできぬしあわせ



ひとつまみふたつまみして倒れゆく小さな夜の集まりの塔



家の背にあふれはばたき打ち寄せる星に至る火 ....
傷口のガーゼを剥がすことさえもまだ躊躇いて君は研修医 ライト浴び無言劇するダルタニャン お前は子馬 若い冬の木 地球の重みも痛みも我に極まれり重力うなぎ喰らう夜。



蛍光灯冷蔵庫テレビハードディスク高周波四重奏団。




冷蔵庫に入れた頭痛を被り耳鳴りやり ....
早朝の廊下でふいに逢いし君嬉しくもあり恥ずかしくもあり 寝つけない夜が続いて月は満ち私もそっと丸まっている {ルビ朝凍=あさじみ}の

利休鼠に

朱を刷いて

きと{ルビ誘=おび}かるる

垣の山茶花



暗香に

袂を引かれ

仰ぎ見つ

名残の雪に

 ....
佇みし
紅に身を寄す
我が心
幼き頃より
君は山茶花
白雪に落ちる一輪 寒椿 その紅に近き死思う 水鳥は冷たき水に群つどい湖のほとりの枯れ草の宿

一日を二人過ごして今宵また妻は聖書に読みふけるなり

絵に描くか詩によむか玄関の雲間草可愛ゆく咲く
暗闇で君のことばかり考えおり手術終わりし深夜の病室 一瞬で恋に落ちたりこの歳までときめき知らず生きて来し吾が 鉄塔の赤き光りの明滅に取り囲まれて冬ぞ抱くべき ここからは見えぬところで太陽がノヴァでもしたのか月が明るい
地上のみならずはるかな高みから真空気圏貫き通して

月影とは月の光のことでした足元に種々ものの輪郭
真空の中には淡く太陽の側へと伸び ....
さくさくと歌を産み出す蚕のごといつもと同じ歌草しるす

ビールが苦いジングルベルのなる店に聖書研究余念なし

冷たいビールが温かい気持ちにさせてくれるやるせない朝

午後四時の蜜を入れし珈 ....
階段を駆け上り見送る電車
吐く息白く間が悪いのだ


中央線を止めたポインセチアの鉢植え
プレゼントはとどかないまま


路線図を燃やすあなたの頬にたれた髪
雨ばかりふる雑踏 ....
手拍子で迎えましょうぞ散りいくさ恋にやぶれて淵になりたい


死にたいの死にたくないけど死にたいの死んだふりして腹式呼吸


あなたはねリネンにただよう海月なのわたしの四肢をあ ....
しあわせに触れたら次はふしあわせお手玉の唄うなじ香らせ




あやとりの糸たぐるうちたどりつくふたつの胸のはざまのひかり




遠くをば見つめることすらでき ....
輝きが消えいりそうな気がしてる排気ガスにまみれた白銀世界で


どっきりを仕掛けられたら俺の目がどれほど犬かわかるだろうに

我輩はカスタードクリームであるが故、ねこのたまごにくるまれ眠 ....
病み果ててストレッチャーに横たわりし吾に君が差しだしし優しき一言 雪原の風たぐり舞う銀髪にあるはずもない笑みを見ていた




くりかえし光の行方追いつづけ雪の背骨を駆けてゆく子ら




道に棲む{ルビ静寂=しじま}に映る水の笑 ....
裏小道吐く息白く見上げれば黒画用紙に散るグラニュー糖 「海をください」
衝動を燃やす手立てを海に聞く 冬の最中に血潮は熱く


「スピリタス」
屠殺の日 金が欲しいと振り下ろす きっと今日、今、君に会いたい


「光来る朝」
そのゆびが ....
恋い憂い
慣れた瞼に引く線を
やらかくなったと
母が微笑む


小春日の
朝その記憶胸に秘め
ともに嫁いだ三面鏡と


恋い憂い
朱をさす頬に
触れてみる
秘事は睫毛の
 ....
蛙の子もう産まれるかひよひよと温かきそのゼリーの中に


雑音は頭の中で処分するあの夏の夜のamバンド


ただ一枚掲示板には忘れ物官製葉書の持ち主求む


夕闇の重たき雲に白鳥の群 ....
午後に吠え夜に己れの洞に哭く肉の{ルビ葛=かずら}に囚われし我




消えてゆくひとりの時間ゆうるりと道に{ルビ描=か}かれた雨音のよに




午後に墜ち静かに ....
石瀬琳々さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬呼(青)- 木立 悟短歌907-2-27
みずいろの風- 青色銀河 ...短歌407-2-27
グレープフルーツ- ポッケ短歌2*07-2-24
君への歌- 愛穂短歌307-2-20
夜未記- 木立 悟短歌807-2-16
病棟の恋(5)- 愛穂短歌507-2-16
少年- ミゼット短歌5*07-2-12
「_無音弦。_」- PULL.短歌7*07-2-12
病棟の恋(4)- 愛穂短歌607-2-12
寝つけない夜- 歌乱亭カ ...短歌6*07-2-10
浅春- 朱雀短歌5*07-2-8
*山茶花*- ちと短歌4*07-2-8
冬のサナトリウム- キリヱ短歌107-2-8
週末に・・・- 生田 稔短歌607-2-8
病棟の恋(3)- 愛穂短歌407-2-7
病棟の恋(2)- 愛穂短歌407-2-4
明滅- A-29短歌1*07-2-3
○満月(まるまんげつ)- 小池房枝短歌14+*07-2-2
冬来たりなば- 生田 稔短歌3*07-1-31
ユメノ短歌- しめじ短歌207-1-31
腹式呼吸- くあせ@ ...短歌5*07-1-30
冬戯- 木立 悟短歌1107-1-30
北の国から_2007_-_爆砕_-- たたたろ ...短歌9*07-1-27
病棟の恋(1)- 愛穂短歌507-1-25
冬業- 木立 悟短歌1907-1-23
寒空- 橙午短歌3*07-1-20
ミゼット(30〜36)- ミゼット短歌5*07-1-10
鏡合わせ- フユキヱ ...短歌6*07-1-3
春夏秋冬06- ノボル短歌2*06-12-31
灯夜へ- 木立 悟短歌1406-12-30

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