すべてのおすすめ
水深5キロメートルの恋に落ち プールサイドで墜落する午後




砂浜の午睡からうつら目を覚まし すいかの縞の波に溺れる




ピーラーで削がれ半裸になりしきみ 水にさらせば ....
星たちを耳に手首にぶらさげて羨望の矢をへし折る少女


「牛乳をスプリンクラーで噴射して虹がでるのを待ってるの。あ」


「おつかれさま。今度はあたしと遊ぼーね」蝶は埋められ、そして天へと ....
地獄から帰ってきたらまっくろいしっぽ丸めてHELL O,HELLO


ネネちゃんのなぐるうさぎになりたいな
 ネネちゃんの耳が夜毎伸びてく


このコート買ったのはもう五年前、この ....
かつていた冷凍都市を思い出すような小説書いている初夏


再放送されてる温泉番組を観ているぼくを見ているかか氏


転校生だったあの子は元気かなどおんどおんと胸打つ花火


 ....
云いかけてそのまま飲んだ赤い罪 胸刺す棘をいつか君にも 死期を知る傷病兵の夜が来て台所にて冷蔵庫唸る

瓶詰の白アスパラガス身を寄せて標本のごとひっそりとあり

乾きつつあれど鯖の眼の色は捕らまえられた日の空のあを

家々の軒先飾るべく斬ら ....
雨が降る中をとぼとぼ面接へ 心だけでも詩人でありたい

この雨に濡れたスーツを乾かして 君の悲しみ蒸発させよう

びしょぬれになった子猫を抱きしめる様にあなたを抱きしめたかった

悲 ....
 荒き野に
 異香放てるひとところ
 {ルビ頽=くづ}るるばかりの山百合なりき



 五月雨のホームに
 長く停車する
 灯は明々と空きの電車よ



 北海に
 まなこ鋭 ....
燃え上がる巨大な寝台列車から逃げ出すひとのいないやすらぎ


草上にレモンはひとつ落ちていてあなたのいない夜のはじまり


街中にひらく紫陽花5Fから観ている雨の降りしきる朝


 ....
満たされぬくらいでちょうどいい恋を笑えるほどの余裕もなくて


降りそそぐ陽射しの下で抱かれたい滴り落ちる果汁のように


日没を待ち侘びながら夕化粧君の前ではオンナでいよう


短 ....
そう、それはイバラの森と言われても人間として扱われるなら

待ったのは誰も知らない駅でした君も先ほど通過している

泥沼でもがけよもがけと君は言う吾はペンギンの羽も持たない

その夜に予 ....
         ヘマタイト  夢で見たレ  紅柱石黄色  淡緑四月の
         メタルに光  モンクォー  や緑や赤に  音楽聴いて
         る密やかに  ツ色の花二  見えま ....
どうすれば
愛で空が
落ちるのか
お前の心も
落とせぬ俺に

微笑まぬ
お前の顔は
見たくない
力を込めろ
この指先に

取り戻す
愛を求めて
ただ一人
明日の見えない
 ....
夏のよい さめぬうちから 下駄を引き
君を迎へに からりんころり

京くだり
丸竹夷に押し御池
こころもとなきは ただ君のため

数へゆく
姉さん六角蛸錦
絞りの帯は 花一文字

 ....
雨音が響くココロに溢れてる想いはいつも透明キャンディー  暑いよね、暑いですよねと会話する二人は何故かつきあっている


 予報なく気づかずに降る五月雨も君を迎えに行けるのならば


 傘をさす理由をなくし歩いてる濡れてもそれで満足なの ....
地の水と空の水とが出会う日を見つめる涙ひとりの涙




ふりむけば道は草木に沈みゆく路なき路と手をつなぐ径




木蓮と鳥が同じに見える子の笑みと踊りに降り ....
花の雲 上弦の月 人形と為れるわたしと遊んでよ{ルビ貴殿=あなた} かごめかごめ籠の中へと残されてさくらはひとり散っていきます

口惜しく散って逝くならあわれむも花いさぎよく嫉妬するのみ

たとえばと、たとえるものを探しても見つけられない春の終わりを

 ....
    春の夜の

    朧な月を仰ぎつつ

    草露を踏む

    真白い素足 
その翠、春は終わってしまったの素数のページを少女はひらく

やわらかな春雨が去り残る青、桃のリボンで包みましょうか

白襟のリクルートスーツたくましく南にむかう汽車を待ってる

あの山 ....
夕暮れに
繋ぎし指は頼りなく
僕らこれから
何処へ行かうか
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
独りには慣れぬとわかっていながらも
何度も 飛翔を こころみるあさ 



トビタチノ あさを むかえて 母となりたる
我が心 きみに げんきに お早うをいう



皆 ビョウシャ ....
もうすぐと押し迫る年の瀬になんだかよきことあるよなゆうぐれ 


うたを詠むあこがれていたしょうじょきにすこし近づいたような今宵つきみゆ


なにほどもなかりせどせいしんの自由獲得し今の吾 ....
独り寝のうみをザブンと打ち捨てて我は遠くの彼方にこそあり 。

  
気がつけば黄いろいスカーフ色あせて 汚れた畳ですましてる
み空からくだったものかと頷くも 何のコトだかすでに忘れぬ
教会の坂を覚ませる山の暮れ お菓子食べつつ耳を澄ましき
終わるとも知れぬ 電線 ....
石瀬琳々さんの短歌おすすめリスト(327)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【短歌祭参加作品】半透明の夏- 望月 ゆ ...短歌29*06-7-25
少女の域- たたたろ ...短歌9*06-7-16
nagashi-so-men_2_青- ピッピ短歌506-7-6
【短歌祭参加作品】あしたも夏でありますように- 本木はじ ...短歌14*06-7-3
スピネル- キリヱ短歌306-7-2
See_you_later,_Refrigerator- 山田せば ...短歌11*06-6-28
よくある話〜あめあめふれふれ五七五- AKINONA短歌406-6-28
まなこ鋭き鳥- 杉菜 晃短歌506-6-16
とうめいな部屋- 本木はじ ...短歌1106-6-11
夏至線- 落合朱美短歌20*06-6-8
壊れていく夜- たにがわ ...短歌606-6-8
______________________鉱物標本- ふるる短歌15+*06-6-7
ユワッシャーで五七五- AKINONA短歌3*06-6-2
祇園京くだり- Rin.短歌12*06-6-1
君にあげる- ユメミ  ...短歌3*06-5-28
アンダーグランド・サマー- たにがわ ...短歌9*06-5-22
午後と迷い- 木立 悟短歌806-5-11
桜あそび- 桜鬼弓女短歌106-4-16
さくら散る- たにがわ ...短歌806-4-13
春の冷気を泳ぐ女(ひと)- 服部 剛短歌10*06-4-7
春は終わってしまったの- たにがわ ...短歌306-4-6
もう忘れてしまった手に寄せて- キリヱ短歌4*06-3-8
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
独りの_朝_できごと__。_- すぬかん ...短歌205-11-17
年の瀬_。おんなのしごと_。- すぬかん ...短歌305-11-11
独り寝の_。_- すぬかん ...短歌205-10-10
短歌そのた置き場- 朝倉キン ...短歌4*05-4-13

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