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逃げる羊を追いかける。
嫌がる羊を追い詰める。
怖がる羊をあざ笑う。

とても とても 弱い羊は逃げ出した。
抑圧されて逃げ出した。

逃げて 逃げて 逃げて
思い切り逃げたのだけど
 ....
絹のような 抗いがたい量感に
涙さえも濡れてゆく


霧とよぶには 重たく
雨とよぶには 軽く
そこはかとなく
命名を拒むような
その 結界に包まれて
記憶の軸も同様に
遠退い ....
やっと、
波が来た。
ヤセイに満ちた、
笑う波。砕けてさらに、
あざ笑う波。

細胞
細胞が闘えという
波と
海と

アフロのカマレラもニカッ

親指立てる
走って帰って ....
覚醒の寒流
眠けのぬめり
両端をめぐるもの
みずのようにそこに落ちる

自虐的な痛覚
人からの柔らかな傷み
痛くて痛くて
いたみは体を経て力へと

つながらない傷
繋がれている軽 ....
少年少女たちが つどって
いっせいに 深呼吸をする 
青空に 結節性陰影もなく
きよらかで わたしには
死ぬほどの 毒である
しずくのことは
一輪、
二輪、と数えあげたく
青空ならば頷いてくれるだろうか と
躍らせた髪


真昼の月の通い路と
銀色乗せた浅瀬の流れは
中空で いま
十字を結ぶ

か ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき

その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
若葉いろの歯車

ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....
まぶたを突き抜けるような明るさに
耐え切れずに目を開けた
先に起きたらしいあなたは窓際にいて
煙草のけむりをほそく吐き出しながら 
晴れたな、と少しうれしそうにつぶやく

目を向けた窓には ....
真夏の夕陽に染まるさざなみは
あなたの肩越しに遠のいてゆくばかり
深めに倒したナヴィシートで
あなたの好きなラヴバラードに酔いしれて
日焼けしてしまった首筋に心地よくて
小さなため息をひとつ ....
明日がない
今日が苦しい
昨日はいらない
人生めちゃくちゃ

希望を下さい。
命を下さい。
鏡を下さい。
世界で一番美しいものはなに?

過去を捨て
現在を生きる
輝く夢を見て ....
哀れで愚かな 魔物が恋をした。
醜く恐ろしい 嫌われ者の魔物が恋をした。

美しい姫君に恋をした。
心優しく気高い 姫君に恋をした。

決して許されぬ恋と分かっていても
この想いだけは隠 ....
#01

 心臓が
 とまっちゃうほど
 うれしい
 なんて
 恥ずかしくって
 心臓が
 とまりそうだよ



#02

 いつかはこの魔法が
 解けると思ったら
  ....
真昼の公園で木漏れ陽を浴びて 
癒える筈のない悲しみのことを考えていた 
ときおり吹き抜ける風はすこし熱を帯びて
客待ち顔のアイスクリーム売りの老婆の 
麦藁帽子を踊るように撫でてゆく 
 ....
貴方がいなくなってから
幾年経つだろうか
近くて遠い年月
楽しかったあの頃

甘く切ない吐息
手をつなぎ歩く
欲しくて欲しくて
家で映画を見たね

外野がうるさい
ずっと一緒にい ....
大量にバスケットの中につっこんだ

様々な商品はレジなんか通さず

その場でかぶりつく

繋ぎだした僕と

未来の僕との距離に

羽ばたいて行け

今少しずつ確かなモノになって ....
人差し指のフラフープ
鍵と小さなキーホルダー
くるくる踊るマスコット
鈴つき猫のプリマドンナ
陽射しにきらきら反射しながら
彼の指に操られて
自由に回っているようで
その手に閉じ込められ ....
クレープを たべながら
女の子たちが へらへら
そよかぜに とばされている
男の子たちは ぼろぼろ 
あるきながら こわれている
国境には まだ 霜が 降りて いた

ぼくは ひとさしゆびを かかげて

空 いっぱいに 伸ばした

虚空の なか 水の 夜明けの アラベスク

{ルビ四十雀=しじゅうから}が ....
月光を浴びて生まれた一人の少女
その唇から
言葉がツタのように伸びてからまり
あの家を覆ったの

家の中には
青白い顔をした少年が一人
小さな椅子に座っていて
コーヒーミルを回していた ....
無を抱いて生きる
私の
存在が無で

誰かと笑いあったり
じゃれあったり

先輩のお通夜に行く
病床の彼は
いつも怖がっていた
功とげ財を成し
誰もがうらやむ位置にあってもそれで ....
いつも通る公園の入り口に
いるホームレスのおばちゃんがいなくなっていた
でも
そこにあるマグノリアの木に
真っ白い 大きな花が咲いていた
おばちゃんがその大きな白い花の中から
にこにこ手を ....
嵐の夜、だったらしい
水底を叩くように
爪先立ちで歩く恋だったらしい
苦しくない呼吸で、まだ淡い空を見ていた

今、街は静かに水没して
新しい水面を探している
六月の底辺は、眼鏡なしで目 ....
クーラーの下
昼寝をして
我を忘れる
苦労を忘れる

一歩譲ったら
良い事があった
波の音
灯台の光

そっと目を閉じれば
体の芯が一本通る
無の世界
皆の幸せを祈る。
寝起きは、不機嫌
な ぼくなので、
世界の終わりの
ような顔をして、
何もかも、どうでも
よくなっている。

なので、

ぎゅ ぎゅっと 後ろ
から だ きしめて、
さらりと キ ....
あなたがもってくるそのにおいは

あたたかすぎてこころがいたい

もしできるのならばぼくのそばで

ゆるすとひとこといってください

そしたらぼくはありがとうといって

 ....
人々から罵倒されても
何度でも立ち上がれる勇気を
この心に投与して

気付けばいつも独りきりで
少し離れた場所から
数人が囁き嘲笑している
僕が醜いから

蒼穹もいつの日か堕ちてくる ....
石垣に肩を預けて戯れは
我が身を石に初夏の景色に


それは‥

季節で言えば
今頃の
濃さを増す
木々の緑も鮮やかに

天気で言えば
曇天とも
雨天とも
言えるような
 ....
ぼくは生れた時から、
夜にまぎれる術、を、
知っているの。
多くの人たちが、
何事もなかったかの
ように、通り過ぎて
行く。夜道を、
たった一人で歩いて
行けるの。

たくさんの恋 ....
東京には月がない
智恵子じゃないが
東京に見上げる空はひとつもない

鈍くにじんだ星々は
目も当てられず
人恋う想いも消え失せる


こんな迷いの空の下
誰を想えば
報われる ....
風に焼かれたひかりが、しわがれた午後を蔽い、
燦燦と隆起する曲線から彫りだされる、
涼やかな乾いた空は、
純情な顔をした新世紀の趨勢を、見せ付けている。
その顔をかしげた瞳孔の庭園のなかには、 ....
アサリナさんの自由詩おすすめリスト(398)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スケープゴート- 蛙の子自由詩506-6-15
霧雨- 千波 一 ...自由詩12*06-6-14
ヤセイ- 水在らあ ...自由詩9*06-6-14
流れるものはみな- シホ自由詩406-6-14
そろもん(ラジオ体操の話)- みつべえ自由詩606-6-12
桜残照- 千波 一 ...自由詩19*06-6-12
目覚め- シホ自由詩406-6-12
匂い- 万里自由詩706-6-11
Love_Boat- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-6-11
やり直そう- ペポパン ...自由詩4*06-6-10
- 蛙の子自由詩206-6-9
フラグメンツ(リプライズ)_#01〜10- 大覚アキ ...自由詩10*06-6-9
夏至点- 落合朱美自由詩37*06-6-8
吐息- ペポパン ...自由詩4*06-6-8
僕の夢のお城で君を待っているよ- こめ自由詩906-6-8
舞_姫- 椎名乃逢自由詩1*06-6-8
そろもん(街角の話)- みつべえ自由詩706-6-7
かたいくちびる- モーヌ。自由詩11*06-6-7
ひとつだけお願い- ふるる自由詩22*06-6-7
無を抱いて- umineko自由詩6*06-6-7
一緒になっちまう- 水在らあ ...自由詩18*06-6-7
誕生日- 霜天自由詩1506-6-7
黙祷- ペポパン ...自由詩6*06-6-6
あるいは、朝日か、チョコレートか。- 葛西佑也自由詩17*06-6-6
はないちもんめ- プル式自由詩4*06-6-5
孤独の森で- AKiHiCo自由詩506-6-5
回想録_「山鳩と桐の花」- LEO自由詩17*06-6-4
今朝、影になる。- 葛西佑也自由詩10*06-6-4
東京鬱々。- 杉田蝶子自由詩306-6-3
真夏の航海- 前田ふむ ...自由詩12*06-6-3

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