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しろく
白濁する身体
血管の赤く
くろぐろ流れる日々
小さな小さな
ほとんどミクロの
暗点より
無理から繰り出される
悲劇
ほとんど架空の
白濁する日々が
く ....
覚醒の寒流
眠けのぬめり
両端をめぐるもの
みずのようにそこに落ちる
自虐的な痛覚
人からの柔らかな傷み
痛くて痛くて
いたみは体を経て力へと
つながらない傷
繋がれている軽 ....
薄紫の
花を
目が食べ
目覚めたとき
その直後も
草を食むように
咀嚼しつづける
若葉いろの歯車
ふと遠い日のすももの果実
熟れて柔らかに割れ
したたって染みる
濃い赤紫 ....