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彼は
あたしが寝た頃にいつも電話をしてくる
きっと
人が一番寂しくなるような時間に

事故からまだ半年
彼はよく将来のことを話す
そして吐き捨てるように過去を話す
あたしに脅しかけるよ ....
・cigar(葉巻)とsugar(砂糖)

あ、
煙草をやめようかな
と思った
手を伸ばしたとき
箱の中に一本しか残っていなくて
でも寒くて
買いにゆくのが面倒だったから
五分間
 ....
沢山用意した言葉の中で
言えたのはたった一つだけ
笑うなと言ったのに笑うロイド
部屋の隅でうずくまる井上
後ろの鬼塚と佐々木
見えない姿
後ろ姿のロイド
真っ白い手首
言えなかった言葉 ....
トス

して
突き指した
痛くて
体育館を
転げた
床の
冷たい
冬だった
君は
駆けよるのを
こらえていた
The sunshine is very calm like your eyes in the early morning.
The wind is so tight like your turqu ....
昨日の雨で葉が大分散ってしまった

路に張り付いた黄色い葉を確かめる様に
路を踏み締める猫
駆け出し 物陰で丸くなる
(寒い)

いつものように膝をがくがく鳴らすわたし
柵にもたれて  ....
いい加減にしてくれ
ロクデナシの因数分解
歯軋りを響かせる

乳化しまくった
保健室の年号暗記が
ヘリウム臭くて
兎角高音域の

中学二年
理由なきにしもあらず反抗
濡れ煎餅に興 ....
細胞すべてが気づいてしまって

指の先から砂になる

寒さの合間で魚を逃がすと

私の鬼が ホウ と鳴く


息をするのは喉でない

呼吸をするのは肺でない

青い一つが ....
女にふられたので、
向かいのビルへ行って死のうと思った。
なんどか、もう忘れた!とか、
俺は立ち直った!とか、
あんな女なんて!とか、
吹っ切ってみせたけれど、
だめだった。
きのうあの ....
「バイバイ」の言葉を見送って
オンライン表示がオフライン表示になってから
取っておきの言葉を投げかける
それは間も無く壁に当たって返ってくるんだ
それは深海の鯨の見る夢の続く長さ
それは絶滅した肺魚の目に宿る光
天井から滴り落ちる水の連なりは
脳内に残る祖先の記憶を浸し
痛みさえも忘れ去らせたままで 緩慢に溺れさせた

まるで
そ ....
カフェに行きてえ お茶が飲みティー
でも代官山や三宿あたりのオッシャレーなカフェは
俺たちには高すぎる 精神的に高すぎる
お似合いのカフェを求めて 恥をかかない場所を求めて
俺たちは旅をした  ....
しとしとと降り続ける雨垂れが
カノンのようにリズムを刻みながら
網膜を穿ち男達を溶解させていく
ボルトで締め付ける頭蓋の奥に
ナイフでイニシャルを
蝋で消えぬ印章を残す
新聞や ....
小林君が97個のハンバーガーを10分で食べたのは知ってるけれど
僕は君を一時間食べても食べ飽きない自信があるよ
スプレー缶にキャップをつけるのが彼の仕事だ
両手に1ヶずつキャップを持って待っていると
ベルトコンベアに乗ってスプレー缶が流れてくる

右左 キャップを持つ
右左 キャップを持つ
右左 キ ....
遮断する
物理的遮断、瞳を閉ざす
遮断する
物理的遮断、ドメイン拒否
遮断する
物理的遮断、経済制裁(小遣い減額)

距離感と神聖は比例で増加
破裂寸前に膨張するアナタ

遮断する ....
みずをのんでると透明になってく

と、云う
ある女の子のへやには

からっぽになったミネラルウォーター、の
ペットボトルがやたらにころがっている

なので
すこしだけためらってしまう ....
描いたような月
逃げたい夜
蒼い景色
片腕にロックを歌う魚噛み付かせて
血を滴らせている
犬は走るしかない
疲れたら眠るしかない
蒼い間に魚をたくさん捕まえろ
ほっといて
ほっといてほしいの

そっとしておいて

君って絶対
僕の視界に入ってくるよね

今 
今TVみてるの
君のことは いつも見てるし
いつも好きだよ

でも…

 ....
今日も緩やかに流れて行く
空の雲の様に静かに消える

音も立てずに傍を離れる
君よ

古びた校舎の色合いは時を刻んだ証
茶色や赤錆は独特の匂いで僕を向かえる
錆びた鉄棒
一人揺れるブ ....
犬の耳が
ちょうちょになって
飛んで行ってしまった
音が出なくて済むように
静かな玩具を買い与えた
名前を呼んでも
もう振り返らない
それでも涼しい場所は
誰よりも知っていて
 ....
日常の軌道を{ルビ反=そ}れて、
行く当ての無いバスに乗る。 

車窓に薄く映るもう一つの世界の中で、
駅周辺を流れる人々の葬列。 

葬列の流れる行き先に、渦巻いている濁った泥沼。 
 ....
戦う出で立ちで
挨拶切って 
僕の名前が記された
紙切れを配って回る

相槌のタイミングは重要視していて
ぴりりと緊張さえ走るけれど

親切な笑顔に報いがあるかは
正直わかっていない ....
すう…、と
夏が引いてゆくにつれ
風に乾いた砂が
自ら風になる
砂に埋められていた
右の素足と左の素足が
柔らかに打ち明けられるのは一瞬
直ちに、衣服へ、衣服へと仕舞われ
 ....
コンクリートの森で
遊ぶ子供は
四角い空をみて育つ
贅沢な大人は
退屈をお金で買って
美しい水を飲んで暮らす

ジャンクの少女が
生活から切り取った
光を集めて巣を作る

風が凪 ....
愛してるって言葉に
あいを感じないこんな時代だから
誰もがきっと傷付けあうんだろうね
何が足りないってわけじゃなく
満腹状態で余白のない感情じゃ
大好きなデザートも食べられないよ

過去 ....
空虚な腹部で
命と鳴いている
今日は夏だ
われんばかりの空だ
あぁ、こぼれてゆく

大地の精霊を
宿す
からだは
青空のもとで響く
首すじに光る雫を
ハンカチーフにすっと吸わせる ....
ねぇ、もしアナタが。

「好きな人、できた。」

って言ったら。

僕はどうしたら良いのかな。

全力の笑顔で喜べば良いのかな。

独りで生きていく準備をしたら良いのかな。

 ....
絶え間なく落ちる水は
その優しさの象徴
穏やかに浮かぶ笑みは
平和を見守るまなざし

彼はいつでも
世界を見つめてる
そんな一人の天才少年
桃たべよ
じゅるじゅるであまあまの桃たべよ?

桃をたべるのは服がべったりと張り付いて、顔もむくんだ寝起きのころ
ちゃいろい床をぺとぺとと歩く午後

しゃらしゃらのうぶ毛
ちゅるちゅるの ....
アオゾラ誤爆さんの自由詩おすすめリスト(536)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
車椅子の彼- ごまたれ自由詩33*07-1-1
似ているもの- 吉田ぐん ...自由詩1206-12-25
午前九時のロイド- 虹村 凌自由詩2*06-12-23
トス- dots自由詩306-12-23
Twilight,_twilight- P.B.自由詩106-12-21
弦の無いギター- schizophonic自由詩6*06-12-10
十四歳- はらだま ...自由詩5*06-12-5
指の先から砂になる- ミゼット自由詩10*06-12-1
向かいのビルへ行って死のう- しゃしゃ ...自由詩1506-11-25
とっておき- 虹村 凌自由詩1*06-11-5
Espoir_nourri- Utakata自由詩306-11-3
非カフェ民- 新守山ダ ...自由詩7*06-10-31
取るに足らないノイズ- 紫音自由詩2*06-10-31
ヴァカかとアフォかと自分で思った- 虹村 凌自由詩4*06-10-30
お仕着せの愛の洪水の中で独りぼっちと呟いたバカ- ヌヌヌ自由詩206-10-16
絶対的遮断- kw自由詩206-10-13
から、から- 自由詩306-9-15
ロック- ki自由詩506-9-12
ポチ- しいこ。自由詩4*06-9-8
夏の待ち人- 海月自由詩1*06-8-31
風鈴- たもつ自由詩1306-8-30
月夜の野良犬- 服部 剛自由詩6*06-8-29
僕は電車に吸い込まれる振りで_人ごみを掻き分けて逆走するとい ...- 藤原有絵自由詩5*06-8-27
夏だった- A道化自由詩1006-8-23
ジャンク- 藤原有絵自由詩6*06-8-21
ノイズ- イヴ自由詩206-8-20
蝉の日- こしごえ自由詩17*06-8-18
アイのカタチ。- 狠志自由詩206-8-18
Aquaerius- 春日野佐 ...自由詩5*06-8-10
桃たべよ- かなりや自由詩306-8-7

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