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なぜだろう あなたが
ふり向く瞬間が わかる
どうしてだろう あなたが
求めたものが ここにある
  なぜだろう 私が
  凍らせた言葉を 知っていて
  たやすくそれを 解きほぐしてゆく ....
   あさはきっつつつつつーい
   二さいの夜空
      『ある人が言っていたのですが星は人間が死んだら流れ星になるそうです』
   今日のお仕事いえるかよ、
   蛇。
   

 ....
 あの人は今が旬だから なんて言いますけれど
 今は夏なのですか 冬なのですか 秋ですか春ですか
 輝ける時はいつですか

 あの人は今が旬だから なんて言いますけれど
 季節は巡り巡るので ....
近所の人が芸能の話題で盛り上がっていた。
聞き耳を立てつつ、玄関前の植え込みの草をむしる。

ああ、大御所と呼ばれる人たちは
ちやほやという栄養をたくさん食べなければ
生きていけないらしい。 ....
いつまでも下降ループを繰り返す思考の波に飲まれながら、
マゼンタの花弁から滴り落ちた一滴に想いを膨らませていた
物事を割り切ることはなんて純粋で不誠実なんだろう

地下鉄で、機械の風に当てられ ....
まあるい月を見上げる

自分の居場所に疑問を抱く

メールを打つせわしない指を見る

こころの反対側に浮かぶ言葉へのとまどい

ああ 思春期にピリオドなど存在しないの
自転車の立ちこ ....
貴方なんて大嫌いだった
でも、それでも有難う
自分なんて大嫌いだった
でも、生きているのは
人間なんて大嫌いだった
でも、大好きだよって
弱虫なんて大嫌いだった

嬉しかった
泣きた ....
擦ったら君が出てきてくれないかな
コーヒーの入ったただのグラスに
奇跡が起こることを ひたすら

ペンが進まなくて 紙は白いまま

今日は目も合わなかったね
顔をそらしてたのは僕だけど
 ....
ほんの少し
冷たさが混じっている
そんな気がした

黄昏の屋上で一服
頂を泳ぐ三色の雲が
足早に視界の端々を渡る

無機質な夏がもうすぐ
幾つかの後悔と共に消え
告げる季節の声に
 ....
昨日A子と買い物に出かけたらればの希望的観測に囚われた僕によく煮た大根みたいに柔らかい脳みそがぷるぷるとお母さんの乳房そっくりに食べられたのは昨日見た夢の続きの逆再生劇場でB子の崩れたお顔と同じく蕩け .... ある朝ぼくは
独りであると気が付いた

ある朝ぼくは
泣いていたのかもしれない

ある朝ぼくは
君に逢いたいと思った

ある朝ぼくは
月を見つけた

ある朝ぼく ....
一.

戦争を俺は知らないんだと はじめて思い知ったのは
キプロス島に ある朝突然逃げ帰った妻が いつか話した
占領の話 地下室の話 息を殺して
あいつが真似た マシンガンの ....
きみと交わせなかった指切りが、今でも少し 心残りです。

きみはもう、とおに忘れてしまったのだろうね。
それが少しだけ、寂しい。


あの日 僕は、確かな気持ちで きみに恋をしていたんだ。 ....
咽るような熱に包まれた朝
日向を避けて裏道に入る
いつもと違う通勤路

ほんの少し吹いている風が
滲んだ汗がへばり付く
ワイシャツを冷たくして

川沿いに伸びる道
太陽が広げる両手を ....
一羽の鳥が空をゆく

わたしには
その背中が見えない

いつか
図鑑で眺めたはずの
おぼろな記憶を手がかりに
爪の先ほどの
空ゆく姿を
わたしは
何倍にも引き伸ばす

こんな ....
.....a............a.....................a.................a...
南中の、太陽が歌う賛美歌の熱で 燃えて終う
.....a....... ....
・・・*1*・・・



後ろから追ってくるキリンの
長い脚と首と黄色い胴体と
短い角と
真夜中の草原を逃げ回る
恐れる僕の手足と裸足と
小さい寝巻きが
交差する
長い脚と短い角 ....
一.

なんだかね
スーパーに行ったんだ
この街は夏でも冷房とかあんまり無くて
でもそのスーパーにはあって
涼しくて
何買うわけでもないけどね
近くの中華料理屋の中国人たちがいつもどお ....
祭りの後で酒に酔って

その勢いで僕は中学の時の

片想いの人にメールした

けどその人はアドを変えていた

もうこの思いは届くことなく

心のアルバムにそっと張り付けて置いた
 ....
お帰りですか、と
聞くとその{ルビ女=ひと}は
ええ、と
小さく頷いて
穏やかな微笑をうかべた

鬱蒼と茂る緑葉の下で
木洩れ日が描くまだら模様が
白い肌をよけいに引き立たせ
蝉しぐ ....
雨上がりの匂いを含む
週末のような感情で
そっと手を伏せて
包んでいて下さい

頬を紅色に染めながら
君の中途半端なやさしさと
とんちんかんな恋愛感情で
育んでください


自分 ....
何気なく辿る指先に
ボクはささやかな嫉妬をしている

触れては遠ざかる君の気まぐれに
いつも振り回されっぱなしさ

次は何処へ行くのか予想もつかない
全ては君の気分次第

それでも期 ....
言い訳に
言い訳して
塗り固めた
言い訳が

僕を僕で なくする


1足す1は
2で
2掛ける3は6で
6の2乗は…

なんだっけ?

今日こそは さんちゃんに
遊ぼ ....
虚空を望むと広がる視野
ぎりぎりと絞られているのが嘘のように
《いま》から《いま》へと動いている

かなしみの海原が轟いている
黄昏のしじまの中で
わたしは世界を見ているのだ

浮標は ....
ファーストキスは、何回あるんだろうね。

キミのファーストキスは、何回目なんだろうね?

僕は2回目だよ。

キミは僕より大人びてるから、わかんないかもね。

遊びのキスもあったのかも ....
若いときに つくった
地図の上の 砂の都に
いのち からがら  
逃げこんだ そのとたん  
がらがらと トシをとった
黒く闇に染まる硝子窓よ
僕の声を知らないか

風に押されゴトゴト音をたてる
個室の扉
僕の声を知らないか
あの娘の写真

外は風が呻いている
風よ 僕の声を知らないか
風よ

 ....
水に浮かび
何も考えない
楽だ
力が抜ける

身を粉にして働き
毎日を過ごす
ねぎらいの言葉も無い
きっちり仕事はする

仕事は楽しい
頼りにしているよ
と声を戴く
それは無 ....
どれだけ殺戮のニュースが
唄うようにテレビからながれてきても

私はこうやって
貴方のことしか書けないのです


道路がゆらゆら揺れても
しばらくすると白く染まっていきます

扇風 ....
時を{ルビ跨=また}いで
また僕のもとへやって来た君の絵

いつまで経っても変わらないね、その髪に瞳
癒すような淡いオーラと笑み
泣きたいほど変わらない…

苦しいくらい鮮明に
擦り切 ....
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