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ぼくは詩人
明日の希望を見つけるのは
今日の成果
今日もまた
夜の散歩をしていると
川音に出会いました
流れゆく水の流れがほとほとと
聞こえる音に夏の風吹く
....
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎日
すれ違いばかりのあたし達
待ちぼうけを喰っている奴が
新しい局面を模索するのは世の常で
....
☆ おへそにピアス
おへそにピアスしています
ローライズのずっと上
チューブトップのちょっと下
夏の視線がやたら眩しくて
わたしのまんなか
おへそにピアス
わたしがまだ
あのひ ....
眠れない夜に思い浮かべる
最近いつもと同じ過去ばかりで
例えば遠い記憶の彼方で
笑いあっていた放課後
例えば笑顔も救えずに
怒号に屈服した苦い春
例えば抱き合う時でしか
感じれなかっ ....
あてども無く
彷徨う魂
虚脱感
抑鬱
不安
混沌
悲しみ
嫉妬
憎しみ
僻み
....
僕の部屋から見える窓の景色は
一回も同じ景色になったことはない
いつも変わり続ける
そう僕の心のように
ある時は朝日がさんさんと照りつける
爽やかな景色が拡がる
ま ....
車も誰も通らない夜の道
寝転んで空をみあげる
名前も知らない星々が
必死に光り輝いて存在を主張している
ふう と白い息をひとつ
天に昇る息は 人の魂か
昼間とは違う ....
夜 眠ろうとすると
世界中のあちこちから甥がやって来て
カブト虫を探してくれと言う
逃げてしまったらしい
眠くてもしかたがない
夜はまだ長いから
大勢の甥たちと一緒に
カブト虫を探してや ....
電車と呼ばれる棺おけに
出来損ないの食べ物ばかりを並べる花屋
改札と切符の隙間から乗り込む乗客たちは
数少ない呼吸器を奪い合って窓から手を伸ばしている
躾けのなっている犬がだらしなく涎を垂れ流 ....
?.
ああ
オルテンシアがほんと楽しそうだ
あんなの日本語だとね、てんこ盛りって言うんだよ。
ひひ、てんこ盛りだって、おかしいね。
まあ、要するに、昨日の俺たちのパスタだ。あれが ....
理由なんて昨日の内に捨てておいた
生ゴミのと一緒に袋に詰めて
鴉に荒らし食わされない様に
ちゃんとネットをかけて置いた
八時半
遅刻することを確定した
{ルビ中学生=わたし}は昼間 ....
またその本を読んでるの?
空翔ぶ竜の勇者の話を
何度読んだって
何の変わりもないのに
君はいつもその本を読んでる
いい加減にしなよ
何度読んだって
君はその勇者にはなれない
わかっ ....
ははうえはおむらいすをつくるのがとくいなのでございます
そのことはわたくしもみとめておりますし なによりもははうえじしんがほこりにおもっていらっしゃるのです
ははうえはごじしんがつくられるおむらい ....
信じたいと思えば
それだけで強くなれる
聞く耳を持たないのではなく
揺るぐ理由がないのだから
期待ではなく、
見返りを求めず、
注ぎ込む物。
求めて欲しかった
それでだけは ....
悲しまないで
今のこの状況を
大いに楽しもうよ
学校なんか行かないで
ガラスの国を救いに行こう
そこに在るのは
誰も知らない森
透き通る きれいな
雨が降る森
泣けない人の涙 ....
※この詩は、下の行から上の行へと読んでください。
人間というものを。
私たちは知らなかったのです。
私たちアンドロイドは、母の葬式で涙を流しませんでした。
だから私たちアン ....
二時間くらいだったら
僕だってがんばれると思って
書を捨てて
(私が書を捨てたとき
向かいの道に黒い帽子を被った男がいた)
町に出て
(帽子の下には真っ白い顔があって ....
掃除夫は掃除する
私は挨拶しない
掃除夫はいなかった
私はいなかった
私はどこにもいなかった
掃除夫もどこにもいなかった
私はしばらくして
掃除夫の存在を消してしまったことを恥じ
なん ....
夏の野は風の{ルビ恋歌=マドリガル}
花摘みの少女は一心に
草のまにまに漂っていた
白い花ひとつ{ルビ挿頭=かざし}にして
赤い裳裾をしめらせながら
濃厚な夏の匂いがたちこめる
姫百合の花 ....
風邪をひいた
こんな日は
あなたに傍にいてほしい
でも多分
傍でいたら
風邪うつっちゃうよね?
....
させられて 触れたわけじゃなくて
あきずに続けただけの ことだから
だらしなく つっかけて
ぼろぼろの 噛み癖
気の毒なんて
言われないし
悲嘆は
花さえ開くことを望めば
....
ピアニカみたいな切ない言葉を
水遊びの様にきらきらと紡ぎ
気ままに踊るダンスみたいに
つかみ所のない夢を本気で追いかけ
無邪気に笑って泣く貴方が住んでいるのは
とても貧しい小さな家でした。
....
夜を歩く
私だけの時間
これが、私だけのものじゃない時間とつながらない
本当に私だけの時間だったなら
なんて
むなしいものだったろう
こんな夜に
どこまで出かけましょう
どこかしんみりと
人の痛みの分かるこの夜
あの日のように
私がどこかで泣いているのなら
その子を今夜
励ましてあげたい。
こ ....
詩になることで
一歩ずつ押しだされ
ひとつ
またひとつ
人間になっていく
詩になれなかったぼくが
水溜りに転がって
ぼんやりと
道行くサラリーマンに踏み潰されるのを待っている
....
掘り起こす時が来たわ
足の裏で確かめて
指の腹で確かめて
なぞるような舌先で
油性の部屋を突っきって進め
ババロアの肌に噛みつけ
噛み砕け青い味
強くて固い蜂蜜だなんて
い ....
わたしは 常時(いつ)も香っていてあげよう
発酵した 上質のワインのように
ふわふわ ぷかぷか
君たちの家に 漂っていてあげよう
「わたし」を嗅ぐだけで 毎日君たちが
ああ やっと帰って来た ....
春はキミと出会った季節
夏はキミと燃え上がった季節
秋はキミを追いかけた季節
冬はキミと暖めあった季節
ボクにとっては…
どの季節もキミだった。
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
ぼくは詩を書きたい
人は知らず知らずのうちに
小さな宝物を多く抱えこむ
今日もまた
朝の散歩をしていると
野に咲く花に出会いました
心の中でその花を抱え
純白な心に赤が染 ....
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