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わたしは 貝殻
海に 寄せる 貝殻 。
同じことを 思っては
眠っている
明日は 晴れるだろう
ついでに いえば あの人にも あえるだろう 、
雨も 上がり おひさまが
顔を 出すだろう
か ....
それはそれは奇遇だった
女は白いシャツを着て
新しい職場で熱心に働いていた
髪は赤く、短くなって
かつて応分に満ち満ちていた肉は
適度に削げ落ち
艶のない頬で笑うその女は
相変わらずの長 ....
蒸し暑さ 身体に脳に精神にのしかかる
石鹸の香り漂うパジャマ着て
サマードリーム 夢の中
にじみ出る汗が身体にべたついて
海辺を望む熱帯夜
自然の恵みありがたく
眠れ ....
梱包用のテープで作った 四角い篭
縦横に編んでいて 真ん中に持つところが
アーチ型に つけられてある
婦人会の集まりで作ったから ひとつ 持っていけ
母が実家に立ち寄った私に 機嫌よく く ....
真夏の一本道は何処までも続く
と思っていたのに気づくと僕は
廃墟の街で佇んでいた
強烈な西日を受けながら
僕は少年の影を追いかける
街が暖かく流れていき
ランドセルを地面に置い ....
カラオケで
パラパラ踊って
一人で盛り上がっている
私はダンスが踊れない
派手派手のピンク着て
小さなバックを持って
髪を結う
小さな靴を履く
ミラーボールの下
一瞬だけ輝い ....
一人の君は 難しい顔をしている
満開の花に育てあげ 枯らすために
酸素二酸化炭素 その他感情が
苦しいとひとり言 まだ座ってる
何にも無い笑顔から
逃げてどうなったって
そりゃ眼を ....
中天竺村の人は熱かった
その 思いは 汚れていたが
一度 村の 男衆が
女と 亀を 救い
だが
人は 語らねば
人は 端的に 救う事を
やめねば
女は 立っていた
さりとて 美し ....
隕石降ってくる
飛んだ頭が飛来を感知する
インパクト
衝撃
パワー
物理的な法則と算出で魅せて
リアルよりもファンタジーを
リアルがあるからファンタジーが産まれることは置いといて
どち ....
しろくさんの呼び声に
はっ、とふりかえってみた私
まっすぐな一本道に
やあ、たくさんのあおくさん
きゃつらの群れに一膳だけまじっているしろくさん
なじみのお客のように
やあ、ふるまっている ....
おおうものが
なくなってしまえば、
ぜんしんで
ないていることをきがつかれてしまうから
ファンデーションでかおをおおい
つめにはきんいろのマニュキアをのせ
からだをコルセットでかため
....
あれや、
と、使いもしない関西弁で
独り言を言った。
あれや、あれや。
あれやになるよ。
あれ、を売る店をひらきます。
あれ、のトレンドを、
過去の情報から
綿密、かつ、
独自の ....
つめのなかに兄さんがいて
たいていは僕は水分がなくて
笑った。
西へ向かうサボテンよ、散れ。
インディゴの似合う女がもうすぐ
市民になるんだ。
兄さんは木曜でも
まあ、レインボウ ....
私は言葉だ
私は日々 消費される 切り売りされている
切り花のように美しく 華美でいて
造花のように どこかしら胡散臭い
私は言葉という散財好きな令嬢である
はたまた この世で最も蔑視される ....
ぐるぐる ぐるぐる
ぐるぐる ぐるぐる
時計の針は止まらない
ぐるぐる ぐるぐる
ぐるぐる ぐるぐる
扇風機も止まらない
ぐるぐる ぐるぐる
ぐるぐる ぐるぐる
赤とんぼを捕ま ....
うつむいてしまうとき、
あなたの笑顔をおもいます
あなたはわたしの
元気の素です
わたしも
....
この事柄を目にして
なにを生み出す?
私がつくったにちがいないが
どこまでも未知数な
私というフィルターよ
なにを入れたら
なにが出てくるのだ?
どう改良すればよい?
....
夢を見ていた
長くて 怖い夢
君が居た
立ち止まって
その手の甲に
目を落とした
どうして僕の目は
君の目になれない
目をとじて ....
ラジオからはアフリカの音、マリとしか憶えられ
なかった歌は、その美しさだけをカーテンの隅に
残し、此処に、初夏に、近付く朝がしんと明ける、
よく晴れた日の昼間でも電気をつけないといけな
い ....
あたたかい子宮の忘却(兵士たちの白目)、
膿んだ地の、下の、徹っていった水、その痕
育った果実の潰れる、幻聴鳴り渡るのは怖いものだ
若葉の匂いたつ木立、なぎたおすどくろの群れ
命知らず ....
どこまでも続いていた
白い砂浜と打ち寄せる波
柔らかい春の日差しと頬に触れた潮風
逃げるように訪れた街で
あなたをただ忘れたくて
海岸沿いのまっすぐな道を
すれ違う家族連れ
手を取り ....
少年が笑った
夢の中でも笑った
「そうかもしれない」
笑ったまま
少年は夢の中
二度と醒めない世界へ
精神は溶けて
永久に失われた
その後ずっと
黒い歌を歌っているだけ
目は虚 ....
君のもっているものがね
とってもほしいんだけど
君はくれるのだろうか?
君自身を...。
私はいつもあなたと一緒だった
生きている内の半分以上
私がしゃべっていると
あなたは笑って聴いてくれたね
やさしくて
聞き上手
あの頃
そんなあなたが好きだった
今もそう
....
僕は僕それいがいなんでもない
僕の鎖で絡まれた心は矛先は
常に君の方向を示している
君は僕のことなんか一つも知らないけど
僕は君のことならなんでも知ってるつもりだよ
偶然 ....
ボイラー室の狂った熱気
熱中せよ詩作に
没頭せよ言葉遊びに
のめり込め
発狂してでも掴み取れ
垂涎の恍惚たる快感を!
この指でタイプし続けるんだ
ACアタブターが熱を持つ
旧式 ....
自分の信用の分だけ渡された仕事
自分で築いた
信用と言う建築物
一つの柱が壊れてたら他の柱に負荷がかかり
簡単に全てが壊れてしまうだろう
実体の無いものだからこそ
儚くて切なくて
ラ ....
僕の見たユメは、
憶えることが出来なくて。
朝には真っ白で目覚めるんだ。
ユメの中のボクは、
何がしたいのだろうか。
ボクの記憶まで消して。
誰かと何かをしてるの?
嫌な ....
肌の全部が
湿った薄い膜で被われて
少しの息苦しさで
満ちている午後
畳の跡がついてしまうかしら
そう思いながらも
まるで猫の昼寝の如く
時折どこからか吹いてくる風で
意識を保って ....
N・Kに
魚がいる
魚についばまれている
ちいさな
魚たちに
僕は部屋 ....
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