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ほんの少し
冷たさが混じっている
そんな気がした
黄昏の屋上で一服
頂を泳ぐ三色の雲が
足早に視界の端々を渡る
無機質な夏がもうすぐ
幾つかの後悔と共に消え
告げる季節の声に
....
咽るような熱に包まれた朝
日向を避けて裏道に入る
いつもと違う通勤路
ほんの少し吹いている風が
滲んだ汗がへばり付く
ワイシャツを冷たくして
川沿いに伸びる道
太陽が広げる両手を ....
眠れない夜に思い浮かべる
最近いつもと同じ過去ばかりで
例えば遠い記憶の彼方で
笑いあっていた放課後
例えば笑顔も救えずに
怒号に屈服した苦い春
例えば抱き合う時でしか
感じれなかっ ....