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この路地裏の
アスファルトのひび割れは
どこかの埠頭の 
それと 
似ている

相槌を打ってもらえる筈が
ここにあるのは
頬を刺す風



見上げる雲の隙間から
一筋の光が降 ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています

わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている

魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
大きなガラス扉
日焼けしたブラインド
貸店舗、の白い貼り紙
コンビニになりきれなかった
角の、たなか屋

殺風景な店先のコンクリートには
ただひとつ
小さな郵便ポストが生えたまま
舌 ....
わたしから一番遠い人だった
そんな単純な動機

想いは蓮の葉のように
水の面を漂うように
ゆらゆら揺れて

不確かな言葉と
不誠実なあなたと
忠実なわたし

ほほえみをたたえる写 ....
ぼくは詩を書きたい

人は何かを譲り
渡されて
時を流れていく

今日もまた

小雨が降りしきる中
朝の散歩をしていると
雫に出会いました

木の上に落ちた雨は
葉の先で雫と ....
どうやら朝を迎えたような気がする
朝の日差しに目覚める窓ひとつ無い部屋
暗闇に閉ざされたキューブとでも
例えられそうな この狭い部屋のなかで
確かに感じられるのは
未だ眠りから覚めぬあなたの ....
逃げる羊を追いかける。
嫌がる羊を追い詰める。
怖がる羊をあざ笑う。

とても とても 弱い羊は逃げ出した。
抑圧されて逃げ出した。

逃げて 逃げて 逃げて
思い切り逃げたのだけど
 ....
「えくぼ」


六月の風にゆれる
さくらの葉っぱ。
よく見たら
ぽつぽつ 穴があいている。
虫に食べられてしまったのだろうか?

穴は どこかの虫の命を みたして
穴は みずみずし ....
君はまだ
あのねっとりとした
亜熱帯の密林を
アロハシャツの袖
ゆらゆらさせながら
歩いているのか?

お父さんには会えなかった
お母さんには無視された
お姉さんには追い返された
 ....
陽射しはとても強くて
カーテンなどやすやすととおり抜けて
部屋を照らしだしている
テーブルも花瓶も
新聞入れも出しっぱなしの掃除機も

土曜日だからスーパーの朝市の牛乳が安い
車 ....
私は事故の翌々日で頭も痛ければ吐き気も酷い
首は軽く鞭打ちで背中の打撲も痛い痛い痛い。

君はといえば、酷く腰を痛めているところ。

どう考えたって、
デートなんかしている場合ではないけれ ....
溝のないタイヤ
水溜りでくるり滑って
私は今、空を見ている。

頭から着地
或る意味とても器用
ぼんやり口をあけて雨を受ける。

どくどくと心臓
ごぽごぽと水音

側溝にはまると ....
ばあちゃんに先立たれたじいちゃんは、
僕の母さんの父さんである。
じいちゃんは、タバコを吸い、酒を飲み、
いつも母さんに怒られている。
それでもじいちゃんは健康に気を遣うことは ....
誰もこない部屋で
ひとりで待っている
時間がじりじりと
過ぎて
短い一日がおわり
部屋の前を通過する
人の数を
ため息の分だけふやす

月がのぼる

部屋を抜ける風に
カーテン ....
キャー!
と悲鳴をあげる彼女は、
スクリーミング・クイーンです。

彼女はほんとにいろんなものが怖いのです。
ゴキブリが怖い。
ヘビが怖い。
ナイフが怖い。
電車に乗れば乗客の視線が怖 ....
自分が投稿したものたち、も底し木にしてやりましょう。

ポイントコメント欄ではなくて、本文をまずチェックしたましょ。

見直しスレば分るよな、打ち間違いや誤変換。

自分が投稿した言葉たち ....
かけら、そう、欠片だ
重なり合った煩雑な余情の群れが
核を持てずただひたすらに時間を伴って
固まっていったもの
形の定まらないその塊の欠片を抱いて
彼ら(僕らとも言えるだろう)は生まれて育っ ....
ひとはみな
さみしいひと、なのです
おんなのひとは
心の慰みに 明るい色と楽しい柄で爪を華やがせ
さみしい心が賑やかになった気に なりたいのです
埋まらない心の物悲しさを知って ....
ギガバイトのうねりのなかで
わたくしの三半規管
忘れない 忘れたくない
あなたの 優しい こえ


花蜜から花蜜 あまりにも
気まぐれ過ぎる あなた
プラトニック と プラスチック
 ....
桜/が
咲いて/いる

色/素を失った
少女の/(染/み)の/いと、おし/ さ

吸い込まれた/瞳/と深呼吸
/数秒の(儀式)/

殺生/の真理が咲き乱/れ
接吻/の ....
ぼくは詩人

自分の明るさが
他人に伝わればと願う
それはぼくの温もり
それはみんなへの情熱

今日もまた

朝の散歩をしていると
また画家に出会った

ぼくに絵を描きながら
 ....
{引用=


夜の窓に遠く
過ぎる電車を
手のひらにのせる

人気の少ない座席に
ごとごとと震えながら
閉ざされたあなたの
かなしみは 何処へ行くの

私の身体は
透き通 ....
どうして一人で
いるのですかと
君の言う

刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う

どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う

淋しさゆえの
あやまちだ ....
 雲ひとつない



   ここはグラスの底


{引用=


        では次に、炭酸水をきちんと測って
        フラスコにいれましょう。さあさあ
       ....
その日も、少年(予定)は、間違えた言葉をそのままに口にする
変換の仕方も削除の方法も、最後には気付けないことばかりなので
いつまでも、「あ」と「い」が上手く発音できない
それでもいいか、なんて思 ....
あれは いつの頃だったでしょうか

公園にあった 長い滑り台
私ははしゃいで 滑り降りた
気を付けたつもりだったのに
両足を開いて 速くなりすぎないようにしたのに
震えてしまうほどに 私は ....
君は頭でっかちな赤と白のブチ。ぶくぶくと
揺れるコカナダモに身を委ね、退屈そうな気
配で天を見上げる目玉に映るのはどこまでも
青い空に気まぐれな白い雲のブチ。


         自慢の ....
花色を
包むような霧雨の
白く
ここはまだ、冬の肺か
冷たい呼吸の薄い圧で
梅が散り


色は
夢でしたか
混迷を招く為の五感なら
あ、
あ、
快く陥り

 ....
知人たちの馴染みのある穏やかな表情や繰言のような発話が、
開かれては閉じ、また開かれて行く中を、
生の伴侶たる時間は細紐のようにゆらめいている。
窓外の散光は変わらぬままと見えながらほんの僅かづ ....
僕が小さい頃
おじいちゃんは
100まで自分は生きると
言ってたから
あと半年で死ぬと言った
お医者さんは
嘘が大好きだね

病室は薄暗い
やせこけたおじいちゃんが
窓の方を眺 ....
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