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 午前一時 机に肘ついて 見えない国道を眺める
 建物の奥には陰険がある そして街中にもそれはあった
 ブランコをこいでるときに 
 どこか知らないとこへ飛んでしまうおそれなんか抱かなか ....
カーテンの後ろに隠れている 風が吹いたときだけ 姿を見せる
か細い足元は少しだけピンク色
潮の匂いと、街の喧騒が混じってる
恥ずかしそうに林檎をかじってる なるべく音をたてないように ....
 虫の息で、僕は一杯の水をねだる
 動物たちは再び化石になって燃料にされる
 土に埋まった僕らの祖先の骨から、 マヨネーズの成分が検出される
 僕らの笑顔は、教室の後ろに貼られたできそこ ....
 公園の水のほとりで
 老人が自爆している
 ソフトクリーム胸に突き刺しながら


 芥子色のニット帽が
 つぶれて落ちている
 喘ぐ声は、聞こえない


 だ ....
 




 石を投げたら
 海に波紋ができた
 ルーツ
 無駄にして
 深いところに落ちる
 波紋を見上げて
 できそこないの光に触れる
 棒読みの辞書の中に
 金字の注釈 ....
アスパラガスと中央のそれと
交わる
未分化の炎
わたしはまだ生まれてない
コンクリートを接着剤として
ボルトの取れかかった煙突の下で
黄色いペンキで塗った腕を
ぐるぐる回 ....
 
  


 わたし、苺をいただこうと思って、近所の自動販売機まで出かけましたの、そしたらば、それは偶然、ペプシの自動販売機でございましたが、なんとも、苺は売ってませんのよ、懐疑という二 ....
 ひどく髪が傷むのは
 瓶詰めの中で 
 チェリーが
 悲しんでいる



 死にそうな動物を
 殴る
 歯間から漏れる
 折れ曲がった
 釘のような嗚咽

 ....
  
 

 もうこうなりゃポカスカ日和だ
 立っていると
 足がくらげになってしまうほど
 あったかかった
 午後三時の図書館の屋上は
 どの午後より
 死んじゃってる、と
 お ....
 
 まるで八百屋から飛び出してきたような見事な赤い帽子をかぶり、
 可能な限りじじいに近いボーダライン
 ぎりぎりのおっさんは黒の長靴を回転させ、
 操るのは、カゴの潰れた自転車 ....
布団から起き上がったおれは焼きそばと友達だ
喉に詰まった魚の骨は引越しを終えても魚の骨の形をしてる
みなのもの、ここは印度だ
桜が散る赤錆が浮かぶうわの空でいつも浴槽に浸かって
はにかんで ....
 公衆便所の7階から飛び降りるとき
 どっこいしょと
 言ったか言わないかで揉めているのだ
(百万人に一人の確率で)
 雷雲が発生し
 キンモクセイがアッパーカッ ....
 






 なんて朝だ
 頭が取れて落ちそうだ
 二日酔いの後じゃ
 はらわたえぐられた青魚のように
 水面に浮かんで
 早く消えてしまうことを
 望むばかりだ
 パ ....
 いつものようにマンションの郵便ポストが冷たく死んでいる
 買えやしない分譲マンションのチラシ、呼びもしないデリヘルのチラシ、
 性欲ってビジネスになるんだなって納得するほどのピンクチ ....
 

 

 団地の13階から2階が狂おしく
 ひん曲がる
 誕生日に欲しい
 駐車場のコンクリートの一部



 さなぎのカレンダーに
 ストレートティーをぶつける
 ....
 複数の愛人たちとのボウリングのやりとりを
 やめようとおれは思ってる
 言っておくが
 おれはプロボーラーではない
 はみ出し刑事でもない
 紅茶の入れ方はうまいことと
 切ない ....
 路地裏を歩いてて気づいたのは、街の電線が全部切れて垂れ下がってることだった。
「どうりで腹の調子がおかしいと思ったんだ」
 おれはつぶやいた。夕刻前。思い出した。花沢さんとの昔のやりとりを。
 ....
 


 ユニットバスに潜ろうとして
 潜ったとしても
 この深さじゃ潜れたことになんのか
 わかんなくなって
 水中で
 ぼやけた風呂の栓を眺めてたら
 天井から冷たい水滴 ....
  おれは驚いたが
  どうすることもできなかった。
  画面が切り替わり
  イラン大地震のニュース。
  黒いほうっかむりの老婆が
  瓦礫の上で
  泣きながら
 ....
ピクルスさんのカンチェルスキスさんおすすめリスト(19)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
永遠ブランコ- カンチェ ...自由詩908-9-2
ハムスターの午後の回転- カンチェ ...自由詩408-3-6
惑星静かな心臓- カンチェ ...自由詩308-1-11
ソフ- カンチェ ...自由詩1007-10-17
スプウンの上での出来事- カンチェ ...自由詩707-10-3
座ってるだけの椅子- カンチェ ...自由詩407-9-22
苺を求むる- カンチェ ...散文(批評 ...507-5-12
この音楽の奏者は一方的に失う- カンチェ ...自由詩307-5-12
右手の甲にそら豆- カンチェ ...自由詩1107-3-3
ニカラグア競争男- カンチェ ...自由詩507-2-18
ミサイル自身- カンチェ ...自由詩207-1-26
中腰アシカショー- カンチェ ...自由詩406-12-27
アロンアルファを塗りだくれ- カンチェ ...自由詩406-11-24
喝采のクレオパトラ- カンチェ ...自由詩806-2-6
トーマスブロッコリーサラダ- カンチェ ...自由詩605-11-10
複数の愛人たちとのボウリングのやりとり- カンチェ ...自由詩704-4-7
骨まで見たいと骨しか見たくないのあいだ- カンチェ ...散文(批評 ...204-3-7
ディープ小春日和- カンチェ ...自由詩6*04-1-31
多目的マスターベイション- カンチェ ...自由詩3*04-1-30

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