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ポチャンと天井から

水滴が落ちてきた

湯気が拡がった

お湯の入った水槽の中で

ぼくは体育座りして

悲鳴のようなため息を

一つ吐いた

横に置いていた砂時計がゆっ ....
屈めた背中を ゆっくりと伸ばすように
季節は移り変わる
それは水指に潜む 小梅の性
三寒四温の質感を受けいれては ひとり悦に入る

 
(ああ 春は素敵な季節
(水指の渇望は 
(滴り ....
「俺のハートは
ダイオキシンを発生させないくらい高温で
キミへの想いで熱く燃えてるぜ ベイベー」


「ちょうどよかったわ
うちへ来てくださる?
暖房が壊れてしまって困っていたの」
恋とは
 自分にないものを
 求めることなら

愛とは
 自分にあるものを
 抱きしめることでしょうか


「愛し合う」とは
 言うけど

「恋し合う」とは
 ....
陽だまりの底
君は積み木を重ねる

覚えたての唄
あやふやな旋律が
転びながら流れゆく
楽しげに

また ひとつ

舌足らずで
まちがいだらけの詞は
君に届いた色
そのままに ....
なんかもうどうでも良くなった

15歳のぼくは今受験戦争のまっただなか

ほんとに灰色の空が拡がっていた

推薦は僕だけ落とされ

私立も片方落とされ

そして今ぼくはインフルエン ....
喉に閊えた言葉
 書きかけの詩を
 そのままに

それが何なのか
 くもるガラスを
 手の平で拭いた

思い出せるまで
 流れ落ちる滴が
 腕を這う

終わらない迷走
 いつ ....
春に
桜花ほころぶように
夏に
青葉の目映いように

 聞こえる

声なき声に
心はおどる

 あなたにそっと
 触れたくて



秋の
時雨に濡れるように
冬に
 ....
 人は生かされている
 ままならない人生も
 かずかずの教訓を教えてくれる
 
 いままで
 むだあがきをしてきたんだな
 自然に生きられたら
 それ以上の幸福はない

 あやつ ....
やわらかな
風が吹いている
丘の上の

さようなら

たくさんの公園と
澄んだ小川と
空き地と

苺の庭と
カブトムシと
サッカーボールと

さようなら



そう ....
凍える桜の枝を煮る
花の色に染まる
記憶のひとひら

なくしそうな
砂のらくがき
ため息で
消して

あなたの指した
電柱の奏でる擦弦楽の季節
手をさしのべても
触れるもの何も ....
からまる程
切れない

都合良く
ほどけない

端からは
見苦しい

二人の結び目
私が生まれるより前に
戦地に赴き病んで帰って来て間もなく
若い妻と二人の子供を残して世を去った
祖父の無念の想いがあった
 
私が生まれるより前に
借家の外に浮かぶ月を見上げて
寝息を立 ....
あっ、わたし
ふきとばされにきたのかもしれない

冬の砂浜では髪も波打って
耳も引きちぎられそうに寒くて
 ワタシヲ
 マモッテキタハズノ
 カタイカラサエモ
泡となって ....
 北風吹く街角で
 キミと待ち合わせ
 きつく結んだマフラーも
 真冬の空気をすいこんで

 きらめく星座の下で
 ときめく話をしませんか

 銀河の川の流れる下で
 やさしい気 ....
わたしが

うまれてから

なみだを

 このてで

  ふくまで

ちちははは

どれほど

こころを

 ぬらした

  ことだろう


いきていく

 ....
幸せな人を見るのが好きだ

あなたがうれしいと 私もうれしくなる


幸せな人を見るのが好きだ

優しいあなたを見ていると 優しくなれる


幸せな人を見るのが好きだ

昨日泣 ....
目覚めては眠り 又目覚めては 又、眠る
そうこうしている内、
綿菓子のような あるいは
タバコの煙のような
白い糸くずの堆積したもの
が私を包み込んで
やがて襲い掛る恐怖が重圧と化し
体 ....
ふたりは出会う
雛連れの野鴨憩う山郷の水面は茜に染まり
 

  ほら手をつなご
  これから暫くふたりして
  同じ水脈を流れ行くのだから


ふたりのささ舟は
透き通る冬の気象 ....
走る車の中から
窓の外に
うつる景色が 素敵だ

あなたはちゃんと
歩行者の安全考えて
車走らせていて 素敵だ

時折 携帯を取り出して
メールチェック
もちろん一旦 停止して…
 ....
何気ないことがすごく嬉しくて

幸せで

涙が出そうになった

たった一言の“ありがとう”
陽が射してきて
枯れ木が透ける

焼き付いて 
焼き付いて 
焼き付いて

網膜がちぎれ 
ふくらみ
あわただしく駆け込む 
木陰の暗室で
白と黒
光のはためきを
視るわ
 ....
もしかしたら
それでも貴方は
人間を信じていたんじゃないか

幼い頃から、富と権力と横暴さを、
いやというほど見てきた人だ

人間の純粋さに接して、醜く汚いものばかりに囲まれて

 ....
両手いっぱいの雨に
涙がまじっていたら


うけとめる方がいいのか
ふれない方がいいのか
なやみます。


うけとめた涙は
そっとしてほしかったかもしれません。

 ....
紙一葉の重みは
風に飛ばされるほどだけど
そこに詩が綴られたとき
人の生に響くほどの
力をもつことがある


詩よ
天の恵みを浴びて
我の中に実るもの
いつかはたれかの鳩尾深く
 ....
喪中はがきのイラストに
スズランの写真をのせてみる
あの人は 花が好きだった
だから もう
それでいいよと親がいう

何十年払い続けた
「年金」を
あともう少しで受け取れるというときに ....
どうか
あなたの幸が
やさしく
あたたかいもので
ありますように
みじめなツラの皮を 風が愛撫する
杉木立を大きく揺り動かし
飛び去る風


信じられない、でしょう
昔と違うでしょう
だれも私を私と気づかないほど
年月を重ね
まぶしくなんて 笑えな ....
日常の、ふとした一瞬に、かすめていく

まだこんなにもおぼえている

まだわすれていない

気持ちの表面は、ぬりかえられた

記憶のすべては、遺伝子まで書き換えられたよう

わ ....
聖書という名の 
己の真実を映し出す鏡と向かい合い、
祈りという名の
彫刻等で己の魂の形をととのえつつ
終わりのない日々をおくり

やがて精神に異常をきたし、自分の名前も知らず、
自分が ....
さくらほさんの自由詩おすすめリスト(521)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
お湯の入った水槽の中で- こめ自由詩7+*06-2-16
小梅のエスキス- 恋月 ぴ ...自由詩26*06-2-15
ロックンローラーとお嬢様(アレンジもの)- Honesty自由詩2*06-2-14
恋愛- まほし自由詩9*06-2-12
陽だまりの唄- 佐野権太自由詩9*06-2-9
受験戦争- こめ自由詩7*06-2-9
- LEO自由詩8+*06-2-6
生きてる言葉- LEO自由詩11*06-2-5
季節と共に生きていこう- 炭本 樹 ...自由詩306-2-5
さようならと共に- 自由詩11*06-2-5
それが喩え、だとしても- たりぽん ...自由詩16*06-2-3
- やから自由詩1*06-2-3
私が生まれる前に- 服部 剛自由詩18*06-2-1
風と体- まほし自由詩8+*06-1-30
北風吹く街角で- 炭本 樹 ...自由詩1*06-1-28
きねんび- まほし自由詩22*06-1-27
〜Rose〜微笑み- 阿麻自由詩11*06-1-21
快晴の空の下で- 阿麻自由詩5*06-1-19
冬空の輪舞曲- 恋月 ぴ ...自由詩29*06-1-18
逃避行〜南へ南へ- 阿麻自由詩12*06-1-17
ありがとう- 朱華自由詩2*06-1-15
サーキットの中を- 阿麻自由詩4*06-1-15
翡翠の眼に映ったもの- 逢坂桜自由詩2*06-1-14
涙が泣くと- まほし自由詩12*06-1-11
おもみ- まほし自由詩12*06-1-10
スズラン- 阿麻自由詩20*06-1-6
いのり- 逢坂桜自由詩7*05-12-9
夕暮れ時の風- 阿麻自由詩5*05-12-2
こんなわたしをゆるしてください- 逢坂桜自由詩4*05-12-1
獄中の新生- 阿麻自由詩4*05-11-27

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