すべてのおすすめ
わたしと一緒のときでさえ
素知らぬ顔でメールチェックする あなた
コーヒーをかき混ぜる仕草で
わたしのこころをかき乱す
いつの間にかミルクを入れなくなって
ショウウィンドウに映る姿を気にして ....
恋人を待つように
明日を待ちわびる
繰り返し押し寄せる波のように
昼と夜が交互に入れ替わるように
毎日の出来事は移ろい変る
過ちを犯しても挽回のチャンスは与えられるのよ ....
花のあるところに 埋まってください
日向の多いところで 眠ってください
淋しくないように 小鳥が好む土地で
粟の穂が 棚引いているような地で
魂だけは 健やかに 休んでいてください
出来 ....
あなたが大声で「ロバの耳」
とか叫ぶ意味が判ったわ
解き放つのね 何かを
解き放ちたいのね 何かを
あなたはこの町一番の床屋
それは誰もが認めていて
あなたが決めた髪形に
誰も逆 ....
ぼくは詩人
孤独を感じたとき
それは自我への認識である
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
1人ぼーとして
土がむき出しになっている
広大な畑を眺めて ....
羽をたたんで天使が降り立った
悩み事 弱音を語っても
天使はニコニコしている
なんだか悩むのもバカらしくなった
いずれすべての人は一つになる
まばゆい光に ....
ぼくは詩人
静は動の中にあり
動は静の中から生まれる
今日もまた
朝の散歩をしていると
雷雨に出会いました
家を出たときから
ゴロゴロと遠くの方で聞こえていた
ちょ ....
ぼくは詩人
自分では新鮮な考えと思うことは
他の人も考えていたり
また昔から思われていることが
多いかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
猫に出会いました
ぼ ....
ぼくは詩人
思い込みというのは
時として美しいが
得てして真実を追求しない方が
いいのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
中学生の女の子に出会いました
通学 ....
読んでください
あなたが読んでくれないと詩になりません
読んでくれてるんですね
ありがとうございます
お礼に言葉を紡ぎます
良き日よ訪れよ
....
ぼくは詩人
自分を願うことよりも
他人を願う願いこそ
自分への願い
今日もまた
朝の散歩をしていると
短冊に出会いました
神社の境内の中に
堂々と祭られた太く大きな竹の ....
ぼくは詩人
詩であれ絵画であれ写真であれ
題材を探すのではなく
題材の中に入るものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
春の花々に出会いました
水田にそばでは
....
傲慢なアロエが花開き
狼煙が上がれば
いけないものが
ひとつ ふたつ みっつ
投げ入れられた天然の業火によって
焼却され始める
炉の中で
いけないものは
極上の白く澄んだ水晶の球に
....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね
どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
....
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
あいされたい
きれいに見られたいと思って
心を宝石で飾り立てても
光の底に泥沼がよどむでしょう
あいされたい
つよく見られたいと思って
心を諸刃の剣で守っても
自らも世界も黒い血 ....
春の光よ
降りそそげ
我に
君に
太陽の季節の予感に
この胸の情熱よ
目覚めよ
新緑の風に吹かれる
緑の香り
その頬を
撫でていく
嗚呼 ....
ぼくは詩人
絵画は色の詩
詩は言葉の絵画
今日もまた
朝の散歩をしていると
画家に出会いました
のどかな風景を描写して
きれいに光の線が加わる
感心していると
ぼ ....
ぼくは詩人
何が現実で何が夢なのか
寝ても覚めても同じかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
野原に出会いました
誰もいない
寝転んでみると気持ちがいい
目の前 ....
ぼくは詩人
星は自分で探すもの
幸せは自分で見つけるもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
星を探しているの
しゃがみながら熱心そう
朝に ....
叩く
ひとを叩く
大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く
大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く
可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く
....
ぼくは詩人
どんなときも
どうにかする気持ちが大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
空を見ながら
不安そうな顔をしていました
雨が降ると
....
ぼくは詩人
なぴく風も風
吹き荒れる風もまた風
今日もまた
朝の散歩をしていると
紙飛行機に出会いました
とても小さな紙飛行機が
いくつもいくつも
草むらの中に落ちてい ....
ぼくは詩人
飾った言葉も
無垢な言葉も
言い表せない時もある
今日もまた
朝の散歩をしていると
白い蝶に出会いました
ふわりふわり
その飛ぶ姿を目で追う
ぱたぱた ....
朝起きて
寝ぼけた{ルビ面=つら}で
鏡を見たら
直毛の黒髪の中から
ふにゃりとした{ルビ白髪=しらが}が1本
飛び出していた
指でつまんで
ハサミで切って
手のひ ....
ぼくは詩人
自然が作り出す音色
人が奏でる音色
その調和されたものも美しい
今日もまた
朝の散歩をしていると
リコーダーに出会いました
道の脇に
おき忘れてしまったのか ....
ぼくは詩人
形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し
今日もまた
朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました
少し離れたところから見ると
きらきらと輝いて ....
難しいことは
良く分からないけど
君と僕には
同じ血が通っている
それだけで優しい痛み
ぼくは詩人
感謝されることよりも
感謝する方が難しいこと
かもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
老婆に出会いました
花に向かっては
「ありがとう」
小鳥 ....
ぼくは詩人
何か見ると
時として思い出や未来まで
見えるのかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
看板に出会いました
捨てられてしまった看板
すでにもう泥だらけ ....
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