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二月のはじめに、
菜の花が咲いていた
異常気象と言ってしまえば
それまでだけど
咲く花を見てかなしむのではなく
共に生きる命と、尊ぼう
人間だけにふりかかるんじゃない
この星に生きるす ....
「一度だけ
本当の恋がありまして
南天の実が
知っております」
本当の恋は一度だけでいい
むくわれなくても
そっと思い出す
たったひとつ ....
朝、いつもの時間に家を出る。
母さんの作ってくれたお弁当と、いれてくれた水筒。
いつもの電車で、持っていた文庫本を読む。
会社について、制服に着替える。
たかだか30分だけのために ....
笑えるうちは
泣けるうちは
あきらめません
だから
あなたも
あきらめないでください
....
もしかしたら
それでも貴方は
人間を信じていたんじゃないか
幼い頃から、富と権力と横暴さを、
いやというほど見てきた人だ
人間の純粋さに接して、醜く汚いものばかりに囲まれて
....
どうか
あなたの幸が
やさしく
あたたかいもので
ありますように
日常の、ふとした一瞬に、かすめていく
まだこんなにもおぼえている
まだわすれていない
気持ちの表面は、ぬりかえられた
記憶のすべては、遺伝子まで書き換えられたよう
わ ....
男は言った。
「日本人の好きな花といえば、桜が筆頭だ。
だが、桜より彼岸花が好きな人間もいる」
「桜は自分が咲ける場所だけを、移っていく」
「彼岸花は違う。北から南、あの時期にだけ、 ....
彼岸華 ほっこりまるい 朱い華
きっとその身に たましい抱いて
夏の陽に ふと振り向いた我が恋は
あまりに異質で けれど愛しい
この恋に 気づいたときは 手遅れで
命かけても あきらめられない
なんとなく 落ち込む夜 ....
間の悪さ 前世の因縁、掃き捨てて
わたしと恋に おちてください
「今だけは」 一言だけが 君の恋
わかってるフリ 気づいてないフリ
奥底に 過去形で ....