人が住む箱ばかりのくせに
午前一時の住宅街は
音を立てるのは容れものだけ
人の声がきこえない

公園に並ぶ枝ばかりの木は
夜空より暗く
影絵のようで
冷たい踝で立つ枝の真下は
無音だ ....
もしも明日
世界が終わるなら
全く別の生き方ができるのに

もしも明日
君が死ぬなら
全く別の愛し方ができるのに



悲劇をくれよ
この胸いっぱいの悲劇を
それだけが救いなん ....
食べ物をこぼすと

 誰かが 食べたかったみたいねえ

子供のような声でいう
お母さん

あなたが
好き
最近私はポエジーが生まれると
魚拓のようにポエたくをとるようになった
昔はそんな方法を思いつきもしなかったので
残せぬまま何年も過ごしてきた

ポエたくは大昔から在ったのだが
自らのポエジ ....
まぼろし あるのですか? ひとつください
わたしのあれと ぶつぶつしてください

おばあさん 拝んでいるのは 誰にですか?
その杖ください わたし欲しいです

杖泣いていますよ? 水をくだ ....
神の視点

ここから見たみたふるさとは美しいです

からすの目
ひかっています
こあい!こあい!
わたしをそんなにも見つめないで

いなごのみなさん
はねないで
そんなにそんなに ....
ひいじいさんあんたは確かにくたばった
あんたが何歳でなにが原因でどんなふうに死んだかなんて
おれは知らないし興味もないし知りたくもないけど
あんたの生きてたころの話しがこめつぶみたいに
じいさ ....
 君に我儘を言いました。
一緒にいて、と、言いたくなりました。
だけど、言えません。
好きだからです。

あの、フカフカとユラユラと天の川を流れる、
あたしの心は、君、と思う事はやめようと ....
俺は決してヒーローじゃないから君を胃腸炎から救えやしない


「幻聴もあなたの音楽そうだよね。だから信じていいんじゃないかな」


「もうこれは切り離すしかないですね」競馬が趣味の医者 ....
雨の降る夜は凶暴になる
叫びは声を失くしていき身体は揺れる
昔からそうだった
何度自分の血を見つめたかわからない
夜明けの冷ややかさが最高の快楽だった
誰かが立っていると ....
あたたかさは痛み
つめたさは痛み
肉のためではなく
風のためだけに用意された穴がある
肉が裂かれる予感がする。内蔵ではなく、表皮のすぐ下の肉がまっすぐに裂かれ、虹色の壁が刃に映る予感がする。薄暗い景色のなかに、さまざまな色だけが見え、どこからか来る強い光のために全体 .... 雨は雨から何も得ず
雨をふたたびくりかえす
歩みは歩みから何も得ず
雨をひとり歩みゆく
あたたかさ冷たさをくりかえす
愚かさを 愚かさをくりかえす


雨のなかを追いか ....
がらくた館で働くメイドの手帳には「明日はジャックの頭をいれる」


「人間の飼い方」というテキストをじっくりと読む講義内容


先生をやってる貴方の永遠の夏休みにピリオドを打つ ....
放置された畑 咲き並ぶネギボウズ
バコン バコンと
プラスティックバットを振りぬいては
浅緑を空の彼方に弾き飛ばした
なぜそんなことをするのだと叱られたが
ネギボウズの高さが
ちょうど僕ら ....
神保町にゆきたい
中央線でゆきたい
半蔵門線でもよい
おれはもうだめだ
あとのことはたのむ
おれの好みをみつくろって
何本かのエロDVDをたのむ
あの店だ

神保町にゆきたい
どう ....
キョウのカブカは

うさぎの何倍かわいいのか
りんごの何倍まっ赤なのか
時間の何倍わがままなのか
音楽の何倍素直なのか
かめの何倍のろまなのか
ピカソの何倍自由なのか
スイカの何倍種が ....
ユキグニデハ ぎんいろの こたちが ゆきに 舞う みんな 自由だ このときを 待っていたね はなになれ  腕を

上げ下げする時モーター音が少しうるさいでしょう
ごめんなさい

今日はどんな一日でしたか?

駅でまたお腹が痛くなったんですか
大丈夫ですか

私ですか
私は駅のホームか ....
イメージ
イメージ
イメージが大切だ
大きさは無くても
柔らかさが無くても
乳輪が大きすぎても
乳首が鋭利でも
おっぱい
イメージがあればよいよ

おっぱいって不思議
触りたくて ....
立っています。

赤ちゃんが

青いカーペットの上で

立っています。

生まれて、初めて

進化の過程を辿ってきたみたいに

二本足で立ち上がって

こっちを見て

 ....
また『薬指』を拾った
今月で3本目だ

白く細い
白魚のような指に
上品なシルバーのリングが
しゃん、と通してある
今まで拾った中で
一番美しい薬指だった


いつものように
 ....
                                   行きたい






























 ....
正月に日本酒を飲みながら詩を書いていたら
火曜日に詩を教えているキムからskymailがきた


「幹さんやばいっす、オレ犯罪犯しちゃいそうです」
『ちゃんと詳しく説明してミソ』
「ちんこ ....
空が飛んでいる
空が飛んでいるので全ての羽が浮上する
見つめることはいつだって透きとおる
見下ろせば ものの在りかはかなしい

重力の堆積が歴史で出来ているなら
ぼくらの言葉は足跡のように ....
あなたの中に
あたしのかけらはあるのかしら
あなたはあたしから
たくさんのものたちを持っていった
はずなのに
あんなにもたくさんの
あたしの中の
ほとんどのものたちを持っていった
はず ....
わたしたち
しんだひとのこと
わすれちゃった
おぼえていても
きえてしまうの

だからもうゆめもみないし
うまれてきたものだって
ふくざつなの

あやしいおしえはないけど
かわい ....
誤解を解いてはいけない
それが誤解であることを知られてはいけない
誤解は誤解のままでなくてはいけない
誰にも打ち明けてはいけない
それが誤解であることはあなた以外が知っていてはいけない ....
中国に住む僕のおじいちゃんは

ボロボロだけどしっかりとした舟を漕いで

川を下るのが仕事です。


さすがに漕ぐのがすごく上手で

コースどりも強かで

僕も一度乗せてもらった ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
ヨルノテガムさんのおすすめリスト(220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- ポッケ自由詩5*07-3-17
悲劇的- リヅ携帯写真+ ...8*07-3-16
- ポッケ自由詩10*07-3-15
ポエたく- ポッケ自由詩1*07-3-10
創めた太陽- 土田自由詩306-7-20
神の視点- 土田自由詩206-7-20
ひいじいさん- 土田自由詩506-7-15
_フカフカとユラユラと銀河と- つぐこ自由詩506-6-23
組曲- たたたろ ...短歌6*06-6-16
29Y.4・23- 木立 悟未詩・独白206-4-23
29Y.3・31- 木立 悟未詩・独白306-4-23
28Y.6・30- 木立 悟未詩・独白306-4-21
雨と歩み- 木立 悟自由詩806-3-19
エロ美(あふれだす煮汁)- ピッピ短歌7*06-3-18
少年のまま- 佐野権太自由詩16*06-2-28
神保町にゆきたい- ZUZU自由詩32*06-2-19
四季報- panta未詩・独白406-2-14
ぎんいろのこ- すぬかん ...自由詩206-2-7
私の好きな詩- ふるる自由詩41*06-2-6
おっぱい- 虹村 凌自由詩3+06-2-3
してやったり- ブルース ...自由詩3*06-2-3
薬指の標本- 蒸発王自由詩7*06-2-2
どこか- ふるる自由詩2*06-1-28
金(キム)- 馬野ミキ自由詩90+*06-1-22
鳥瞰図- tonpekep自由詩29*06-1-21
あたしを見せて- とびまる ...自由詩3*05-12-4
のろい- 石川和広自由詩10*05-10-2
呪文- Monk未詩・独白2105-9-27
おじいちゃんと劉備- ブルース ...自由詩11*05-9-27
詩のおっさんのこと- Monk散文(批評 ...2405-9-19

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