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南米、チリ共和国。国の標語は(理性によって、または力によって)
そんなやたらほそながい形をした国の北部の小さな町で炭鉱夫をしているエンゾさん(仮名)は立派な口髭と張り出たお腹を揺らしながら毎日せ ....
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   【2】“永久の未完成これ完成である”


文語詩に限らず、宮沢賢治の作品(短歌、詩、童話、散文等)は、大部分が自室にひとまとめに ....
 私は庶民である。ごく普通のサラリーマンであり、その他大勢のサラリーマンと似たような暮らしを送っている。世の中の大多数の人間と同質な生活をしているということ。私はそこに平凡でありながら限りなく豊か ....  人は長く生き過ぎる。
 それが私の人生に対する偽らざる実感である。
 人間の平均寿命が、七十年を越えているなんて、快挙を通り越して怪奇としかいいようがない。他の種を見れば、犬は十年を過ぎるとお年 ....
 詩を書く人たちは様々だ。だが、一部の詩人たちは何を書いても金太郎飴であり、そこに詩人独自の書法は見えこそすれ、詩の世界の深まりや人間洞察の深まり、思想の強度が見いだせないことがよくある。確かにそうい .... いつもは飲むより食うのが得意なモエモエが今日は酎ハイを4杯も空けている。多分バレンタインが近いからだろう。いまモエモエは彼女のいる人が好きなのだ。どうしようもなく好きなのだ。恋する乙女はよく酒を飲む。 ....  ある時、しくみちゃんのセーラー服のリボンがなくなった。赤くて、カワイイ、テラテラのリボン。しくみちゃんは目を丸くして、「わたしのリボンがありません」と学校中をぐるぐるしはじめた。あんまりしくみちゃん .... 文学的なものは、そもそもの前提として、何かを語ることができないように作られている。ある一つの物事について多角的な分析を試みることはできるのだが、それを一つに要約することは文学の仕事ではないのだ。たとえ .... 写真を撮らなくなって一年ほど経った。しかし少しまた絵を描くようになって、カメラを使っているときにはほとんど絵を描いていなかった、文章だけはいつのときも書いている。
物事をおこなう上で(ここでは創 ....
いろいろな男の子をみてきた。みなすばらしかった。もちろんなかには反りが合わない子もいたけれど。たぶんわたしはもともと生まれつき、男の子がとても好きなのだ。
男の子を、欲しいなと思うとき、心はざわ ....
コンテンポラリー・アート、コミュニケーション・アートみたいなことが言われて久しいですけども、そのなかで、コミュニケーションこそがアートだ、みたいな動きが、当然大きくなってくるわけです。接しあうなか .... 花が割れるおとを知っているだろうか。
わたしのよく知っているのは、凍った薔薇が割れるおとだ。
虫の羽の振動のようにか細く、澄んだ一瞬の音。

音に執着した時期があった。色やにおいやかたちに ....
鳩を飼っている家がある。近所だ。なんというのだろう、名前はわからないけれど、鳥小屋をもっともっと大きくした屋舎に、何十匹も。朝がたと夕暮れ、鳩たちは放たれて舞う。ほとんどの鳩の身体は真っ白なので、 .... 批評祭の貝吹明さんというひとの投稿文がおもしろかったのですが、
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=201246 【批評祭参加作品】思うこと〈2〉
http ....
 学校から帰ると部屋がチャーハンの匂いで充満していた。近所の夕飯がチャーハンなのだろう。寒いので窓を閉めた。ヒーターなど暖房器具はつけず、毛布にくるまる。ベッドの枕周りはタバコの灰、錠剤、携帯、割り箸 ....  私は時事的な問題にたいして、いっこうに関心をもつことのできないタイプの人間である。より正確に言えば、けっして関心を持たないわけではないが、それが直接的な行動にあらわれにくいといったタイプの人間である ....  春です。
 今更ながら春です。
 桜ももう葉桜に変わりつつあって、もうそんな季節になったんだと驚かされる今日この頃。釣りもシーズン…いや、新学年のシーズンになって卒業生達はどうしているのかなぁ、 ....
胃が痛いので、胃薬を飲む。
ほとんど毎日飲んでいる。
先日それが母親にばれて、病院にいけと煩い。
だので、それからは隠れて飲んでいる。

 ねえ、かあさん。
 どうしてわからないんですか。 ....
タルルル・タルナは 虎を 飼いたかった。
だので、タルルル・タルナは たんじょう日に 虎を ねだった。
けれども、タルルル・タルナのおとうさんは タルルル・タルナに 虎を 買ってはくれなかった。
 ....
 昔から、ずっと絵を描くのが好きだった。一番描いていた中学校のときは美術の時間に支給されたスケッチブックを一人だけ使い切って、それでもまだ描ききれず、友達から紙を分けてもらって、ちびまくった6Bの鉛筆 .... (旅立ちの日)






「…… … ……朝尾、伸介」
「はい!」
「…… …… …… ……… …… …はい。よく頑張ったな、おめでとう」
「…… …… …… … …」


 ....
 過去のことを思い出すことが極端に少ないと気づいたのは30代に入ってからだった。「何も覚えていない」と人に言われることが時折あるのだ。そもそも私には思い出話をする習慣も無い。そう、私は「今」か「これか .... 現在、20歳と211ヶ月のワタクシは、彼女居ない暦32年くらいになる。正確な年月は数えると気がめいるので、だいたいそのくらいにしている。
 その間、色恋なんぞに胸を焦がされなかったか、というとそんな ....
 たまの休日に友人と会って話をしていても、近頃はすぐに「何か面白いことないの?」と、まるでそれが合言葉であるかのように、たがいの口からとびだしてくる。生活に刺激がないのは、環境が違えどみんなおなじで、 ....
むかぁし
学校帰りに
知り合いになった猫が
そのまま家についてきて
とても愛らしい顔した
上品な
そして礼儀正しい
奴だったのだが
家で大目玉食らって
知り合った場所まで送り届 ....
 定子がこの山間の小学校の臨時講師をするようになって、半年が過ぎた。いまだ戸惑うことが多い。それはけして近年盛んに報道されるような子供の素行についてや、モンスターペアレンツなどと呼ばれる極度に過保護な .... もし、子供が生まれたら「ハム太郎」と名前をつけたい。
生まれて、即ピアスと刺青とかして、スプリットタンもさせたい。
髪もシルバーに染めて。

そんで、すげー大人しくて頭が良くてやさしい良 ....
社会がゆがんでなかった時代、大人も子どももとても健全だった時代、精神病者がいなかった時代、戦争がなかった時代、ヒトがヒトを殺さなかった時代、そんな時代、いつあった?

***

実質上、不快な ....
常に読み手の読みは一方的かつ独善的であるのだから、読み手として評(感想)を書くときは、その範囲で読んでいるのだという意識が必要で、それ以上は踏み込めない。

だけどまあ 愚かな思い込みも含めて全て ....
「現代詩フォーラム」の出現はある意味相当な事件であった、と思う。それは単に新しい詩の場を提供したのではない。新しい「質」の詩の場を提供したのだ。既に言及されているのかどうか私は寡聞にして知らないが、「 ....
ヨルノテガムさんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(31)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
チリ散りになったんだけどカメラ目線で- 末下りょ ...散文(批評 ...3*15-7-26
笛吹き少年の行くえ(2)- Giton散文(批評 ...5*14-9-6
庶民として詩を書くこと- 葉leaf散文(批評 ...414-8-8
猫はサワン- MOJO散文(批評 ...1*14-7-3
詩の文脈化- 葉leaf散文(批評 ...814-4-5
よせて_あげて- 末下りょ ...散文(批評 ...1*14-2-8
しくみちゃん、リボンをさがす- 御飯でき ...散文(批評 ...3*12-9-26
文学的なものと哲学的なもの- kaz.散文(批評 ...3*12-3-8
作るに関する覚書と考察- はるな散文(批評 ...611-5-9
男の子のこと- はるな散文(批評 ...311-4-9
ディスコミュニケーションに関する考察- はるな散文(批評 ...111-1-3
音のこと- はるな散文(批評 ...110-11-28
鳩のこと- はるな散文(批評 ...210-10-23
貝吹明さんの『【批評祭参加作品】思うこと』を読んで、いまさら ...- 散文(批評 ...4+*10-3-8
高野山物語- 済谷川蛍散文(批評 ...210-1-23
無関心について- パンの愛 ...散文(批評 ...809-3-29
現代詩フォーラムというサイトとの出会い- 北村 守 ...散文(批評 ...6*09-3-28
ははおや- 亜樹散文(批評 ...1*09-2-25
椿と虎とタルルル・タルナ- 亜樹散文(批評 ...209-1-31
挫折の青- 亜樹散文(批評 ...309-1-30
卒業式- 捨て彦散文(批評 ...308-12-4
記憶に巣食う鬼- 小野カオ ...散文(批評 ...3*08-11-14
恋した女は詩の中に_〜合唱曲へのご招待〜- 北村 守 ...散文(批評 ...308-9-22
若さと老い- パンの愛 ...散文(批評 ...208-8-29
迷子- 北村 守 ...散文(批評 ...508-6-15
春を告げる- 亜樹散文(批評 ...2+*08-3-9
もし、子供が生まれたら「ハム太郎」と名前をつけたい- 青木龍一 ...散文(批評 ...24+*07-12-27
カモノハシのパンセ1- 佐々宝砂散文(批評 ...407-12-22
評,単純に感想- リーフレ ...散文(批評 ...1207-5-9
テクノロジーが詩人を欲情させる。- ななひと散文(批評 ...1807-3-21

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