一滴の血
    一滴の汗
    一滴の涙からできている人間がいる

    全細胞にくまなくゆきわたっている
    人間が美しいのはそのためだ

    人間誰 ....
落とし穴に落ちている人たちはいつも助けてという

手をさしだすと隠し持っていたナイフで傷つけられる

ロープを降ろして「これをつかんで上って来い」というと

落とし穴のなかでみつけた五円玉 ....
 恋をすることは惨めだ
 倉庫の巨大な薄闇の片隅で
 段ボールの埃をはたいて
 組み立て式ペーパーボックスの
 在庫を数えながら
 君の黒髪を両手に受けて
 溢れるほど両手に受けて、顔を
 ....
栄太郎君
祐介ちゃん
宏さん
敏郎君
智明君
千秋ちゃん



雨の中に
町がいた

祭囃子 ....
君がいつまでも気にして
うつむいているので

木の精だよ
気にするな

なんて言うわけないのだが
君にはそう聴こえたようで

わしは百歳じゃ

と低い声で
木の精の物真似をする ....
疲れた僕に
甘いものを と

甘栗


秋になったら君と
並木団地へ行こう

春になったら君と
桜ヶ丘に行こう

そんな名前の場所を
地図で探していこう


そこには
 ....
だっていいじゃん、女一人たたかって生きて行くって

すっごいさみしいもんなんよ

男の数? 数えた事無い

いい事いっぱいあったよ、本当だよ

タクシーに乗ってディズニーランドまで行っ ....
「かぁちゃん、ほら、池に星が映ってるよ。ほら、ね、きれいだよ。」

そう言う僕を無視して、母は、真っ暗な夜道を足早に歩いていきました。

「ねえ、かぁちゃん。」

何度も追いすがって言う僕 ....
いわゆるポンと膨れ上がったお腹をしげしげと見つめ,
これが中年の証しなんだと,へんに納得する午前九時,


>お前は,誰だ,誰なんだ


電車が真っ直ぐにあなたの瞳に這い登る頃,

 ....
おかあさんおかあさん。

腕がいっぽんしかないおかあさん
にほんあるおかあさんさんぼんしかないおかあさん
よんほんもあるおかあさん無数の
おかあさん。

本を読むうたをうたう食器を洗う道 ....
ヨルノテガムさんのおすすめリスト(220)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一滴の血- 天野茂典自由詩405-3-2
たすけて- 馬野ミキ自由詩16*04-11-11
Kusikezuru(梳る)- 右肩良久自由詩504-2-24
「ひろしま」- do_pi_can自由詩503-11-25
木の精- ミサイル ...自由詩1003-11-10
甘栗を選んだ君へ- ミサイル ...自由詩603-10-18
鎮魂歌- do_pi_can未詩・独白303-9-27
おかまのジュンちゃんの事- do_pi_can未詩・独白503-9-27
そして,沈黙が事件になる- do_pi_can未詩・独白103-9-23
おかあさん- なを自由詩803-9-4

Home 戻る 最新へ
1 2 3 4 5 6 7 8