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午後からは雨なので、
傘を持っては出掛けなかった。
昼食の蕎麦屋から出ると、
案の定、
雨が降り出した。

色取り取りの傘が、
街に花開く。
わたしは蔓 ....
はたから見ればはだかかもしれないけれどこれがあたしの花びらです。




手折ってみたはいいけれど誘ってくれなきゃ蕾は待っているのにね。



造花の ....
「裏山に捨ててあった人型あれ誰のかな?誰か人だったのかな?。」




「そう言えば最近姿を見ないけど人なんて他人事だよね。」

「博物館で見た人間の標本 ....
水面の戯れ水紋の喘ぎ。
乱れる波、
果てるを知らず。


満たされし満たされぬ果て、
月に焦がれて肥ゆ波高く。
悲しの海。






別れ ....
バックドロップの様なバク転をした記憶があるのはなぜですか。






喧嘩十段なんてそんなおもしろいこと言わないでくださいあはは。


回し蹴りの恍惚は止 ....
告白します。
主食はみかんです。
黄色いお手てのみかん星人。


好きな音楽は、
シューベルト「未完成。」
甘酸っぱい望郷の曲です。


今日は休柑日。
 ....
前回に書いたことを、
簡潔にまとめてみます。


つまり、
みんな誰もがひとりひとり、
他の誰にもない才能や感性を、
持っているのです。

誰も、
 ....
とっても深刻午後だったラですよ。
ぼくラあたま風船つけ歩きまわす。

まわりひとたちへんな目で、
じろじろぼく見るのです。
ハロハローなので手をふって、
し ....
床に線を引いて、
彼女は国境を決める。
彼女はとても怒っているので、
とっても横暴に決める。

彼女は地図を作ったので、
ぼくらの部屋は地図になった。
彼 ....
ひさしぶりの宙返りで見た地面はこんなにも近くて、
しっぱい。

しょっぱい涙も出ないね。
言われちゃう。
「あんたそれでも元体操部?。」





 ....
明かりの消えた教室で、
ひとりふたりと、
席につく。

学籍のないぼくたちは、
幽霊みたいにゆらいでて、
いつも不安で不安定。

黒板のかすれた数式は、 ....
一。


わたしの壁にはきいろいしみがある。

しみはわたしが産まれる前からあったしみで、
わたしの父がこの家に婿に来る前から、
ずっとそこにあったしみな ....
彼がいる。
此処彼処に彼がいるので、
落ち着いて眠れない。

彼は日暮れになると満ち満ちてくる。
丑の刻を迎える頃には、
遙か彼方まで彼で満たされる。
此 ....
これはもの、
こわれものだから。
とっても大切にして、
こわさないで。

生きてないの、
これはものなの。
こわれてしまうと、
もう駄目。

こわれ ....
わたしの余白には言葉を埋めないで、
どうかそのままにしておいて下さい。
あなたが埋める言葉はとても想いので、
ふたりはいつも沈んでしまいます。

句読点のない ....
泥濘から足を抜く。
緩い泥は少し抵抗したが、
やがて諦めたのか、
足を放し、
ぶつぶつと何事かを呟いて、
流れていった。

辺りは何処も濡れていて、
何 ....
鬼の葬列とは、
かくも美しいものか。


日の沈む、
餓えた幻野。
果てへと続く、
燐光の列。

櫻草の上、
風に撫ぜられ、
虚ろ漂うは、
鬼の魂 ....
ぼくは、
よいこなので、
うんこです。

とってもよいこなので、
とってもうんこです。
うんでくれたかあさんも、
そういってぼくを、
たびにながしました ....
封を切った宇宙からは、
懐かしい薫りがしました。

お久しぶりです。
と、
挨拶をして、
あなたを二匙。

ゆっくり沸かし、
ふんわり注ぎます。

 ....
わたしは眠ります。

目を閉じ、
膝を抱えて、
冷たい液体に浸され、
ふゆる堕ちて、

目を見開き、
網膜に最後の瞬間を焼き付け、
固い地面に叩き付け ....
わたしがうまれた宇宙は、
とても深いところにありました。

そこは何もかもが、
ゆっくり動いていて、
まるで止まっているような、
時がながれていました。
 ....
濡れた月は、
この上ない美味である。
薄く雲のかかった、
十六夜月の、
あの豊穣さといったら、
想い出しただけで、
灰色の大脳が蕩けてしまう。

満月の ....
ごみ袋を引きずって、
外に出る。
家の外に出るのは、
三日ぶりだ。

ずるずると、
アスファルトの上を、
引きずって運ぶ。

集積所の周りでは、
ご ....
小僧だった頃。

テレビに映っていた、
そのチームでは。

肌の黒い人も肌の白い人も、
同じぐらいうまくって、
パスの呼吸も、
ぴったり合っていて、
 ....
奇術には、
タネもシカケも、
ある。
だからこそ、
再現できるのだ。




前任者のTは、
こう言った。

「わたしの教則本は、
 五百ペー ....
かくしたの。

たまごかくして、
おいたの。


とんがり帽子に、
かくしたの。

帽子の中には、
にわとりさんがいて、
たまご暖めて、
いるの。 ....
亜光速で移動する阿藤快。

刀を振りかざし、
阿藤を追いかけるは、
阿刀田高。
その速度は、
もはや光速を超え、
時を遡り阿字本不生。

逃亡の果てに、 ....
前田ふむふむさんのPULL.さんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「_午後は雨。_」- PULL.自由詩13*07-6-13
「_はだかのはな。_」- PULL.短歌6*07-3-30
「_ひとがた戯び。_」- PULL.短歌6*07-2-17
「_水交。_」- PULL.短歌10*07-2-7
「_喧想幻躁。_」- PULL.短歌5*06-12-28
「_主食はみかんです。_」- PULL.短歌10*06-12-26
SATP.Vol.8,「_簡潔にうんこ。_」- PULL.散文(批評 ...5*06-12-16
「_あたまラふうせん。_」- PULL.自由詩11+*06-11-22
「_まっぷす。_」- PULL.自由詩23*06-11-16
「_中年宙返り。_」- PULL.短歌8*06-11-7
「_放課後の回遊魚。_」- PULL.自由詩15+*06-9-9
「_きいろいし、み。_」- PULL.自由詩11*06-9-6
「_彼。_」- PULL.自由詩13*06-8-30
「_もの。_」- PULL.自由詩10*06-8-23
「_余白。_」- PULL.自由詩18*06-8-22
「_泥濘。_」- PULL.自由詩11*06-8-8
「_鬼火。_」- PULL.自由詩12*06-8-5
「_よいこのうんこ。_」- PULL.自由詩12*06-8-4
「_紅茶神の微睡む、_」- PULL.自由詩22*06-8-3
「_わたしは眠ります。_」- PULL.自由詩11*06-8-2
「_こすもふぃりあ。_」- PULL.自由詩18*06-8-1
「_ひとくちの月。ふたくちの夜。_」- PULL.自由詩21*06-7-30
「_みごみ。_」- PULL.自由詩10*06-7-27
「_蹴球時感、二。_」- PULL.散文(批評 ...10*06-6-17
「_蹴球時感、一。_」- PULL.散文(批評 ...5+*06-6-17
「_みつけ、て。_」- PULL.自由詩15*06-4-15
「_ああ嗚呼。_」- PULL.自由詩12*06-4-13

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