「 蹴球時感、二。 」
PULL.







小僧だった頃。

テレビに映っていた、
そのチームでは。

肌の黒い人も肌の白い人も、
同じぐらいうまくって、
パスの呼吸も、
ぴったり合っていて、
得点を決めたら、
走り回って転げて抱き合って、
みんなで歓びを分かち合っていた。

肌が黒いことの意味も、
肌が白いことの意味も、
肌が黄色いことの自覚も、
なにも知らない、
小僧だった。

その頃の話。


サッカー、
フットボールとは、
そういうものであると、
おれは想う。












           了。



散文(批評随筆小説等) 「 蹴球時感、二。 」 Copyright PULL. 2006-06-17 19:55:07
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