すべてのおすすめ
短い間の出来事に
こんなに心揺すぶられるとは正直思わなくてでも
やっぱり1/48じゃなくて1/18は
大きいと思う
大人なんかよりも、ずっと短い時間しか生きてなくて
だからこそ、子供 ....
私があいている時は
あなたは忙しい
私が忙しい時は
あなたはあいている
休みの日重ならないね
いつからだろう
いつから逢っていないのだろう
随分逢っていない気がする
本当に ....
聞き慣れぬメロディーが
不意に耳を訪れ
きみのケータイを発見せり
外出先で気付いたろうか
今の電話は急用かな
届けてほしいと言うだろか
どうしてくれよう
白いフレームが
こっち ....
錆び付いた夜
カタカタと軋んだ音をたてて
綴られていく 砂色のあした
バラバラと崩れていく
哀悼の鐘の音
脆弱な信頼の鎖を断切った いま
かさぶたが 癒えるよりもすぐ ....
手と手が触れ合わないだけの理由が
夥しくて
冬は、一層
失いやすいものから失ってゆく
自然な成り行きだと、して
ほら
はらはら
葉がアスファルトへ ....
大切なコトってなんですか?
と聞かれたら
あたしは自分が満足する事かな
と答える
ベタで、性善説に寄りかかった
あまちゃんな考えだけど
やっぱり
自分 ....
君の中には
真っ赤な情熱がある
君に迷いはない
ただひたすらに
赤のインクを出している
君に迷いはない
なくなる覚悟で
捨てられる覚悟で
赤のインクを出している
ただ ....
ずっと体を持て余して
どこかにいる片割れよ
こんな風に、何か足りないと
ひとりもの憂さに浸るの
寝返りでたわんだ私の髪も開い ....
ぶらんこは
すすまない
すすんでも
もどってくるから
たのしい
ぶらんこは
うたう
きーこきーこ
へんなこえで
うたう
ぶらんこは
さみし ....
グリーンのセーター
さわりごごちがあんまりよくて
緑のなかにとけだした
だれもいない朝の公園
雨上がり
ぬれそぼるベンチ
とぎれっぱなしの会話
胸のアルファベットも
ばらばらになが ....
他人に優しいって事は
自分にも優しいって事かな
君に優しい顔を見せるたびに
僕は自ら犯した罪を
古いものから順に消し込む
過去に犯した罪を贖う為に
君の気侭な振る舞いにも優しさ ....
− に − を掛け合わせると
+ になる
でも
− のこころに − を掛け合わせても
おそらくは + にならない
こころって難しいかも
日常の、ふとした一瞬に、かすめていく
まだこんなにもおぼえている
まだわすれていない
気持ちの表面は、ぬりかえられた
記憶のすべては、遺伝子まで書き換えられたよう
わ ....
薄荷煙草の火も消さぬうちに
十二月が階段を上ってきた
(マフラーの準備をしなければ冬は来ない)
身勝手な先送りを
誰か聞き届けるはずもなく
暦の挿し絵は 赤 緑 白
聖 ....
白いチョークで
道路にドアを描いている
白いチョークでは
どんなものも白く描かれるから
羽を描いても
飛ぶための空が描けない
だから僕は
ドアを描こうとしている ....
軒下に掛けられた鉢植えを
風が巻いた
アスファルトの上に敷物をして
わたしたちは寝そべった
あなたの腕に敷物の痕が残っていた
日曜日
時間もまた渦巻型をしている
飲みかけ ....
たしかめるように
しずかに しずかに
指をきりとる
子供だったのね 貴方
追い詰めたりしちゃいけなかった
鳴くのは休日だけ
あとにはいつもの顔
それでいいの
....
混沌と虚無
襲い来て
僕の意味奪う
超えられぬ
実存
薬の白さより
冷たい雪が
僕の心に降り注ぐ
炭酸の泡
コップの汗
小さな心の傷
夏の終わりの空
遠くの電車の音
蝉の鳴き声
気温32℃の残暑
扇風機の風
何一つ足りない物
ないのに
寂 ....
メモ帳を開けて
売り上げを認める。
肥大した大地で
クシャミしながら
朝来た道を辿るので
ギンガロン ギンガロン
はみ出し野郎が目を覚まし
冬の浜辺で貝殻を踏み砕く。
世界で一番輝いているもの
それは夏の太陽でもなく
北風に瞬く冬の星空でもなくて
君が捨てようとしたもの
君がいらないと思っているもの
世界で一番輝いているもの
それはブルガリの ....
幸せな日曜日が
待っているとしたら
ほんとうの日曜日よりも
その日曜日までの
月曜日から
土曜日までのほうが
どんなに幸せなことだろう
いつも幸せそのものよりも
幸せをゆめみて ....
静かに鳴り響く 時計の音
空を見れば 雪が降っている
僕のところに落ちては消えてゆく真っ白は冷たい雪たちは
小さな君の手に落ちても溶けずに積もってゆく・・・・
赤い赤いサンタの ....
あの日の朝の予感は
冬への暗示だった
荒涼とした世界
強い風と砂の吹き付ける海岸
わたしの髪は身体は、煽られ、咽び、叫ぶ
灰色の空
時化て濁る海
わたしはその全てを、ひと ....
最後の赤を脱ぎ捨てた
紅葉の合間から冬の声が届くと
過ぎた年月は
あどけない写真に
痛々しく画鋲の痕をつけながら
かなしみを、ときめきを、
なつかしさのオブラートに包み込む
....
石垣の上を這う
カタツムリを眺めて、
陽だまりにまどろむ。
柿の枝にとまる
カラスが嘴を磨き、
獲物を狙い続ける。
私が立ち去れば、
カタ ....
予防接種された箇所が熱い
腕が腫れ上がってる
何をそんなに必死に
拒絶しようとしているんだい?
これはワクチン
いいものだよ
ばい菌だけど
イイばい菌だよ
....
甘い声を返してね
星空は落ちてこない
苦しみより悲しみで
涙で溶かしてみたいの
真っ赤に染まる夕陽は何色
貴方の瞳に映っている満月より蒼い?
舌先で消えたチョコレート
くれた貴方 ....
彩るうたを{ルビ口遊=くちずさ}む
こんな命があるかしら
{ルビ水=み}の{ルビ面=も}に蝶が浮いている
ちらともせずに浮いている
こんな命があるかしら
あすを知りえず浮いている
....
ピュウピュウ北風吹けば
寒くて唇が乾くので
つい唇を舐めてしまう
舐めるうちにカサカサになって
赤く腫れ上がった
僕のたらこ
リップクリームを塗ったら
気にしないのが一番
だけ ....
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