すべてのおすすめ
ツタヤの女が面倒臭そうに歩いてる
外に出た用事の一瞬の間
おれはタバコの自動販売機の取り出し口に手を突っ込んでる名前も知らない女を
バックで轢き殺す
ことを想像 ....
ノートに絵を描くと
いつも人の顔に見えます
どんなに線を崩しても
唇や瞳のある
表情を持った人の顔に見えます
その理由がわかったのは
ずいぶん後のこと ....
一人モノポリーをやり過ぎて
おれは部屋の中で気絶した
靴を前足から順番に履いて
おれは外に出た
お空は恐ろしく翳っていた
つまり夜
....
複数の愛人たちとのボウリングのやりとりを
やめようとおれは思ってる
言っておくが
おれはプロボーラーではない
はみ出し刑事でもない
紅茶の入れ方はうまいことと
切ない ....
僕らはいつから座っていたのだろう
小高い丘の公園の白い階段には
砂が混じっていて
何かしゃべってるときでさえ
いつも居心地の悪い摩擦を感じていた
時間が透けて見え ....
昨日のうちに決めたことを翌日実行するのが
正しい人間である
その前に発表しなければならない
私は人間である
ドラ焼き型ロボットでもなければ
餡子抜きドラ焼き型ロボットでも ....
洗車場の男は
愛する女の血で満たした
白いバケツを
廃車寸前の車に
ぶちまける
身体の中にあるときは
女にとって
機能不全だった血は
吐き出されて
....
濡れている
何もかも濡れていて
ガスが漏れる音が聞こえて
でもそこにはガスなんて存在しない
濡れてもいない
聞こえるし
濡れている
あ
白い歯
大きく ....
階段が沈んでいく。
当たり前の海の中に。
階段が沈んでいく。
沈んでいく。
俺はその階段を
歩いている。
階段は
沈んでい ....
どう考えても地面がめくれて覆いかぶさってきそうに思われたので
部屋にいました
バナナは勃起しません あのままです
バナナの束も勃起しません あのままです
....
裏庭の裏に
アルプスがあって
頂上で山根さんが
大漁旗を横に置いて
しじみの味噌汁を食べてる
ガッツはないが
しじみの実を前歯でこそげ取るように食べるのは
うまい ....
道端にメガネが落ちてたんだよ、それだけ。
春なのに雪が降って、薬局のタモリは相変わらずびちっとポマードセンター分けだ。「ぢ」とは痔のことだ。「痔」のみなさん、おはようございます。今、 ....
路地裏を歩いてて気づいたのは、街の電線が全部切れて垂れ下がってることだった。
「どうりで腹の調子がおかしいと思ったんだ」
おれはつぶやいた。夕刻前。思い出した。花沢さんとの昔のやりとりを。
....
好きな言葉ってのは人それぞれ持ってるはずだ。持ってないぜ!と言われれば明日から小便出ないよって宣告されるみたいで悲しい。まあ、持ってるだろうという前提でおれは話そうと思ってるんだけど、何を ....
朝刊をよく読む。よく読むけど、中身のほうはそんなに。というか、まるで。興味がないってわけじゃないけど、重要性というものを考えた場合、おれにとってはほぼナッシング検非違使と防人。というのも、お ....
横断歩道を渡ると、和風ファミリーレストランがあった。おれはいつも店の前を素通りするだけだった。いろんなことをしゃべりながら飯を食ってるやつらがいた。笑ったり、無表情で相手の話に頷くだけだ ....
服着てくるの忘れたかなあとおれは思った。前に一度だけ、ずいぶん前だったと思う、その日ちょうど街の海岸で花火大会があって、電車で海まで出かけたんだ。おれは車窓を眺めながら、前に座 ....
マシンガントークと言って、本当にマシンガンを撃ちながらトークすると、相手は、まあ、ほとんどの確率で死んでしまうと思う。でも、向こうもマシンガントークだったりすると、今度はこっちが死んでし ....
駅は自転車置き場から500キロ離れていた。歩いてる途中で砂漠になったがおれは気にしなかった。あいつは面白い。ダークスーツの男が潔癖症の主婦に健康覗き穴を売りつけていた。他にほしいも ....
こんなにも鳴らない携帯は珍しいから、冷蔵庫に入れてしまった。お好みソースの横らへん。
携帯を持ってから気づいたのは、自分が寂しがり屋であったことだ。朝昼晩、ふとするとメール ....
犬を散歩させてるやつをじっくり観察することはない。あったとしても、そんなにはない。深夜二時、居酒屋の前でゲロを吐いてる女を見るくらいそんなにあることじゃなかった。しかし、ゲロ ....
立ち食いスパゲティ屋のことを生まれて初めて考えた。立ち食いとくればうどんだ。立ち食いときて、アインシュタインとくれば、それは立ち食いアインシュタインのことだ。まあ、アインシュタインが ....
便座泥棒という言葉はおれが今思いついた言葉だけど、そんなものを盗んでどうするんだろう。便座カバーを盗むんじゃなくて、あの馬蹄みたいな形をした便座オンリーを盗み走り去る泥棒。便座カバーを盗 ....
例えば、あなたの背後でペチッという音がしたら何を想像するかと言えば人それぞれだと思う。これだけ人がいるんだ。ハマチが少々高くてもいいだろう。だから、おれは自分の生き方として安易な答えなど ....
カレーのことを考えると涙が止まらなくなる、という人がいてもおかしくない世の中だ。なんで泣くんだろう。泣く理由なんてどこにもあるかいや。泣きたいから泣くんじゃいと知り合いの岸和田出身の ....
熱いものを触ったときに耳を触るってのはよくやることだけど、実はあまりやらないことだ。まあ、こんなことはどうだっていいんだ。おれが言いたいのは、一つしかない。餃子を食いたい。ラー油 ....
川のない街で
赤ん坊だった過去をなくし
古い三階建てのデパートの屋上のフェンスにもたれ
おれはフェラチオされていた。
女が媚びるような視線で
見上げてきた ....
1番線のホームで各駅を待った。
2番線のホームに各駅が来た。
赤いコートの女が柱にもたれていた。
おれは各駅に乗った。
眠くなってきて、眠った。
四つ先の駅で下 ....
駐車場みたいなスペースにコンテナをいくつか並べて
カラオケ屋にしてみた、みたいなカラオケボックスだ。
No.21の部屋
おれは
ビールのジョッキを片手に微笑んでるポ ....
急傾斜
信号を待ってる間に
何度も死んだ
閉じたままの傘を
飽きて
植込みに投げ捨てた
車が走っている
牛丼屋のカウンターで
白のロング ....
山内緋呂子さんのカンチェルスキスさんおすすめリスト
(64)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
轢殺
-
カンチェ ...
自由詩
8*
04-4-16
完璧な一つの吐息
-
カンチェ ...
自由詩
4*
04-4-16
マテリアル・グランドツアー
-
カンチェ ...
自由詩
4
04-4-7
複数の愛人たちとのボウリングのやりとり
-
カンチェ ...
自由詩
7
04-4-7
夢の記述
-
カンチェ ...
自由詩
6*
04-4-5
二塁ベースの経験
-
カンチェ ...
自由詩
6*
04-3-28
白と黒と赤
-
カンチェ ...
自由詩
3
04-3-28
男性形
-
カンチェ ...
自由詩
4*
04-3-26
階段
-
カンチェ ...
自由詩
7*
04-3-25
涙からはじまり永遠のような一瞬で終わる
-
カンチェ ...
自由詩
4*
04-3-25
凄腕の。
-
カンチェ ...
自由詩
4*
04-3-18
生唾ライフ
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
6*
04-3-10
骨まで見たいと骨しか見たくないのあいだ
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
2
04-3-7
早めに起きて花に水をやる
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
1*
04-3-5
めかしこむジョニーとめかしこまないデップのあいだ
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
1*
04-3-2
停滞のリズム
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
3*
04-2-28
鎖帷子のおれ、癒され過ぎ。
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
2*
04-2-25
全寮制耳毛へヴン
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
7*
04-2-21
ビタミンヘラクレスナナメヨコ
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
3*
04-2-20
こんなにも鳴らない携帯は珍しいから、冷蔵庫に入れてしまった。
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
2
04-2-18
アモルファス、ピンクサーモン
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
2*
04-2-17
クアラルンプールのけぞる
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
3*
04-2-14
日曜日には坊主頭がお勧めです
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
3*
04-2-13
セメダイン買い占め命令
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
4*
04-2-11
観覧車が燃えてるように見えたのは夕陽のせいだった。
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カンチェ ...
散文(批評 ...
3*
04-2-10
電話してくれりゃよかったのにさぁ
-
カンチェ ...
散文(批評 ...
4*
04-2-9
16個目のバームクーヘン
-
カンチェ ...
自由詩
3*
04-2-8
底流の鏡
-
カンチェ ...
自由詩
2*
04-2-5
No.21部屋ルーム
-
カンチェ ...
自由詩
1*
04-2-4
シフトダウン
-
カンチェ ...
自由詩
7*
04-2-3
1
2
3
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