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レインコートを身にまとい
土砂降りの朝をゆく
雨の
一粒一粒は
私の中に入ろうとして

もがく
流れる
つたって落ちる

あなたは
ていねいになぞってくれた
私の中に入ろうとし ....
息を吸って
息を吐く
そんな簡単なことが
あなたは
出来ない

笑いあう
謝る
手を振る
おじぎする

そんな
簡単なこと

(わしの仲間は
(戦争で
(みんな死んだ
 ....
抱き合うことで
すくわれるたましいの
とおく
海を泣いて

あなたが翔けていく
わたしもはしる
とおく
たましいの

秘密の場所
わたしは
自由だった
わたしとして

ほ ....
逢いたいって気持ちはどこから
生まれてくるんだろう

南の方からは
たゆたう波ばかり

北の方からは
哀しい歌ばかり

愛は
いったいいつから
やさしい味方なんだろう

知れ ....
私が太陽になってあなたを照らしたら
あなたの後ろに
影ができるね
私が

愛しても愛しても
届かない場所がきっとある

あなたが背中を向けた時
私は
それに気づいてく

まっし ....
大きな湖に
沈んでいく夕陽を追って

ガリレオってすごくない?
これで
地動説なんて
思いつかんよ絶対

ぶつぶつと
つぶやきながら
コウちゃんは
デジカメを構えてる

その ....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた

怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
あの人はきらいって
言われてるらしい
私の

知らないところで
しずかな毒が
含み笑いで流される

私は
ビルの屋上で
ぼんやり街を眺めてる

きらい
きらい
きらい

 ....
青空に
まっすぐ追いかけて
あなたを

揺れながら消えていく
ひこうき雲に

私は
なりたい
 
 
 
あなたを
所有することも
捨て去ることも
できずに

ただ
他愛無いメールを打って
返事が来れば
それで 
幸せ

めざましテレビの占いが
なんとなく気になるように

今日 ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている

雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
何もかもがかすんでゆく
人も 街も

さくらの艶列が
そこだけ
重ね着みたいに咲き誇る

生きのびる
自信がある者の
惜しげない
笑み

見下ろす川は
あの夏
爛れた皮膚を ....
家に帰ろう
そこには
なにもなくても

買ったばかりのソファ

ごろん
天井に
幾何模様を
いくつも描く

うまく
伝えられないね

ただ
あなたの存在に
ありがとう ....
私の心は
すでに理由を失って
ただあてもない収縮を
繰り返すだけなので

仕方なく
ショップで買ってきた
恋愛ペースメーカーを
左の肩に埋め込んだ

どうやら
とび色の電線は
 ....
きのう
夢の中で
誰かが死んだでしょう?

ボクの夢の中で
毎日
誰かが死んでいく
君はそのことを知っている
それは
君が仕組んだことなの?と
おそるおそる聞いてみる
ひ・み・つ ....
新幹線のドアの出口を
今日もニュースは流れてゆく
私たちの住む国は
800兆円の借金をしている、と

そう
そうかも
私たちの豊かさは
何を犠牲にしたのだろう
労働があって対価がある ....
旅行から帰ったら
あなたと
さくら見たいです

あなたのメールに
胸が詰まる

そう
そうだね
はなびらが
はらはら落ちる川沿いは
きっとまだ
風も冷たく

見上げた角度に ....
あなたは曲線で出来ていて
髪の毛
しなる腕も
無駄のないポオズ
その
なだらかな曲線を
ていねいに
なぞって

あなたの
曲線とは裏腹に
こころには
ちいさなささくれが
いっ ....
となりに君をのせて
海沿いの夜をゆく
波は
そこにあるのに気づかない

君はたぶん
空気で出来ていて
誰の目からも見えないけれど

見失いそうになるとき
君をのせて夜をゆく
ボク ....
お昼。ランチタイムでごった返すコンビニを出て
二車線の道路。向こうからきた白い車は、低く構えて
まるで動物か何かのようだった。獲物を狙う。

クラウチング・スタート。

不意に。夏の情景が ....
低く
飛び出すことだけが
あの夏のまぶしさ

クラウチング

ゴール
そこにあるものを
めざせ
めざして

響く
号砲が
おわりのはじまり

まっすぐ
飛び込むことだけ ....
肩ひもがナイロンなんだとなぞられて まとわりついた背中の汗に


抱き合えばあなたのかたち胸が押され どちらの鼓動かわからなくなる


かぶさって唇奪う君を真似て 私も肉食動物となる

 ....
ヘリウムを
胸いっぱいに吸い込んで
あなたの街に
飛ぶんだ
飛ぶんだ

川をこえて
ビルを
入江を

ほら
雪めいた季節が溶けて
あなたに
春の雨が降る

今年は
ちょ ....
  「ルイーズの空」

    ルイーズはいつも空っぽだ
    ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
    だらしない紳士の椎骨あたり
    途方も ....
朝の街をあなたと
歩きたかったよ
腕を組んで

すれ違う2人連れ
女の子は笑顔でいる
男の子は笑顔でいる

夕べはどう?
私たちは
夕べはどう?
あなたたちも

まだ
デパ ....
私は
そらに放たれた宇宙飛行士
オフィスの
隅っこで見上げてる

ホワイトボード
お知らせのメモ
ホチキス

こんな朝から
遠い宇宙の孤独を想う
私とどこが違うのだろう

正 ....
大事なことは
ことばにしては駄目なんだ

ことばは
写真のように伝えるけれど
ことばの力は
限られていて

ことばにしては駄目なんだ

私は
今日もことばをたどっている
そこに ....
忘れたいって
あなたが言うから

そうだよねって
私は言うけど

あなたが
忘れきれないくらい
有名になれたらいい、と
私は
少しだけ思う

そうしたら
あなたは少し
後悔 ....
またその話か…。

正直、私はうんざりする。何度同じことを言わせるんだこの人は…。私は、兄と一緒にほぼ絶望的な説得を続けていた。

私たちの言いたいことはひどく単純だ。足を悪くしたその人に、こ ....
悪いのは手
あなたの
私を抱きしめた

悪いのは手
私の
背中を探しあて

ことばとは
たぶん違う生き物が
私の中で
惑う
戸惑う

力強く
さみしく
やさしい

 ....
ルナクさんのuminekoさんおすすめリスト(99)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
レインコート- umineko自由詩10*06-5-23
呼音- umineko自由詩20*06-5-14
セクスセラピィ- umineko自由詩12*06-5-13
逢いたいって気持ちはどこから- umineko未詩・独白4*06-5-13
うさぎ- umineko未詩・独白8*06-5-12
夕焼けの黒毛和牛特選塩タン- umineko自由詩14*06-5-5
黒魔術くらい習えばよかった- umineko未詩・独白21*06-5-4
きらい- umineko自由詩7*06-5-4
ひこうき雲- umineko自由詩6*06-4-25
あなた占い- umineko未詩・独白5*06-4-14
傘をささずに歩く勇気を私はもたない- umineko自由詩19*06-4-11
春焉- umineko自由詩11*06-4-8
家に帰ろう- umineko未詩・独白7*06-4-8
埋め込み式恋愛ペースメーカー- umineko自由詩3*06-4-8
じゃあまたね- umineko自由詩10*06-4-6
流れるニュースを私は見上げて- umineko自由詩7*06-4-4
はなびらゆき- umineko未詩・独白11*06-4-2
夜の笛- umineko自由詩12*06-3-21
となりに- umineko未詩・独白10*06-3-18
クラウチング_-f.version-- umineko自由詩6*06-3-18
クラウチング- umineko自由詩7*06-3-17
薄闇に- umineko短歌4*06-3-14
春のゆき- umineko未詩・独白4*06-3-12
「2.ルイーズの空」- umineko散文(批評 ...9*06-3-7
時間を止めるなんて不可能だったから- umineko自由詩4*06-3-7
るりいろ- umineko自由詩17*06-3-3
大事なこと- umineko自由詩7*06-2-28
さよなら時計- umineko自由詩5*06-2-25
継ぐ人- umineko自由詩12*06-2-19
悪い手- umineko自由詩7+*06-2-16

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