さよなら時計
umineko

忘れたいって
あなたが言うから

そうだよねって
私は言うけど

あなたが
忘れきれないくらい
有名になれたらいい、と
私は
少しだけ思う

そうしたら
あなたは少し
後悔するかもしれないし

あの時の
さよなら時計は
まちがいだったんだ、と

時計の
針が触れるたび
私を思い出せばいい

それさえ
まぼろしだってこと

私は気付かないままで
 
 
 


自由詩 さよなら時計 Copyright umineko 2006-02-25 23:28:07
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