その日も朝5時半に起床し、身支度を整えると6時の集合に備えた。
「……フフ、今日も楽しみだ」
 軽くほくそ笑みつつ、ひとりごちる。
 やがて時間を知らせるサイレンが鳴ると、官舎のグラウンドに悠 ....
夜の煙の馴染む頃
眠り馴染まぬ枕あり
鈴の響きに誘われて
惑い出る手の白さにも
はえない草は首を振り
急く足を取る泥ひとつ
ふたつ数えて道草を
ひとつ戻って通い草
草を結んで目印の
 ....
 「どうして、書いてある詩をわざわざ声に出して朗読するんだろう?」

 詩の朗読、ポエトリーリーディングと言われるイベントに幾つか参加した後、当然のように湧いて
きた疑問がこれでした。
 もち ....
老人は考えています。

自分はルールの結晶なのだと

老人は考えています。


老人は考えています。

自分は自分のルールの結晶なのだと

老人は考えています。


何十年 ....
病名を告げられても
人は
案外冷静なもの

切り刻んでしまえばいいんだ
そんなものは

疑わしい
くぼみ

ことば

全部ぜんぶ

切って切って
切り苛んで
私が
 ....
 
 僕が住んでいるのは風の街
 東からも西からも 北からも南からも
 風が吹いて人は舞う
 街路樹も風に舞って踊ってる

 風の街では
 どこかで捨てられた言葉も飛んでくる
 寂しい ....
#11

 この世でいちばん恐ろしいもの
 それは
 まなざしだ

 まなざしは
 簡単に人を殺す
 意図するとしないとにかかわらず
 交錯したまなざしは
 レーザー光線よりも熱く ....
叙述のおばけ

まず茶柱があるそれは静岡の農家がのほほん本当にへらへらと育てて送り出すものであるはずがなくそんなささいな多大な苦労苦渋の選択を迫られる小作農とはいつの時代だ分化し分解される産業新興 ....
一日に何度も何度も
「わたしのこと好き?」
って聞いちゃうのは
あなたがわたしのことを好きだって
信じているから
だから
しつこいって怒らないでね
もしもあなたの気持ちが
変わるような ....
ほほほと笑う

かにかにかにと縋る

草臥れた王様たち
不満だらけの猫
傷ついたサソリ
みんなの地球が
細くなるね
鉛筆削り

お金が欲しいと
知らん顔する
僕の良心に
ふ ....
遺さずに
消えるものはない
指先で
痕をなぞると
血の滲む感触
知っている
拒んでいる

肌の震えは
接する場所を
浮き彫りにして
揺れる
境界
けれども
破れることなく
 ....
外に出ない 誰にも会わない 暗い部屋  
 言葉の羅列で詩はなりたっている。一つ一つの言葉が風景を産み出し様様な思いを皆がつづる。詩を書いてきて一つ思いついたことがあった。昔の人達はお経をよんで、心をしずめたり生き方を選択してきた。
 ....
夜の更ける頃
君の身体から
今までに聞いたことの無いような
音が聞こえてきた
安らかに君は君の中で
溺れているのかもしれなかった

+

縄跳びの回数を
数え間違えて
少女はずっ ....
橙色の風が吹き
壁をめぐり
木々を螺旋に上下する
ふいに無数の猫になり
屋根の高さの季節を乱す


吐息が導く双つの手のひら
合うようで合わないはざまから
遠く見知ら ....
太った男の人が
日向で陽の光を浴びて
まだ少しずつ
太っている
やがて坂道経由の犬がやって来て
すべてを食べてしまった

+

お座り、が得意な子でした
お手、もしたし
 ....
なにとはなしに  夕方おきて
産婦人科にいったらしまっていて
ちょっと不安なきもち抱えながらで

なにとはなしに
電車にのって
ぼやんとしたくて  各駅停車
下北沢まで   ひとあそび
 ....
髭を剃って髪を整えてよく見れば
鏡の中に天才が居た


理解らんね天才であるこの僕が
苦労しなけりゃならぬ理由など


僕が自分のことを天才だというと
「どこがなぜ何の天才なの?」
 ....
「悔いのないように」と思うだけで支障がないというなまぬるい生活 君には持ってほしくなかった
君には使ってほしくなかった

人の命を奪うから
人の自由を奪うから
人の愛を奪うから

そんな{ルビ道具=もの}として
生まれたわけではないのに

僕が ....
熱い そして暑い日だった
と思っていたらもう夜になった

一挙にクールダウンが大挙

私は今すぐこの街から抜け出したい
当てもなくアキハバラに行きたい
下には下がいることを確認したい
 ....
祈りの数だけ神がいて
祈りの数だけ願いがある


何故人は祈るのか
恐れおののく、その先の
抗いきれぬ力に前を遮られ
溜め息さえも躊躇して


祈りの数だけ花が咲き
手向けた花の ....
夜、
私は
部屋に、
白濁息と
紫煙を吐き、
寄り掛かる柱、
消す朱色の輪に、
数え歌は観賞用の
甘い鏡の球をついて、
飛び散る高音に濡れる
深紅の眼球でチュウジィ DHi 雛 ....
吾といていまは悲しきまーぶるの そのひとみを みれば いまは かなしき 。  詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。


 ....
天神で評判のラーメン屋でとんこつラーメンを2杯食い
満たされた腹をふくらませて夜の{ルビ那珂川=なかがわ}沿いを歩いていたら
遠くに並ぶ屋台のぼんやりとした明かりが見えてきた

橋の傍らにひっ ....
君のいなくなった十月がやってくる
と思い出したその日に
決まって雨が降ったり
風が吹いたりするわけではない
ましてや
今日もまだじっとりするような
暑さの残る日に
君の住む町も同じよ ....
君が血を流しているような気がしてならない
本当は流さなくてもいいはずの血を

無理矢理 流させているのは僕か?
それとも それこそ思い上がりか

君が血を流しているような気がしてならない
 ....
  昨日から今日へ
  今日から明日へ
  時を越える翼をみんな持っている

  どんな出来事があっても
  希望の光に向かって羽ばたくことができる

  悲しむことなかれ
  嘆 ....
    車道に向かい 身を傾けた

    コンクリートの猫

    雨あがりの光を狩る
    
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