バ ス 停 で 誰 を 待 つ の か 時 刻 表


ダ ム の 底   校 舎 の 上 を 泳 ぐ 魚 


婚 姻 の 日 も 沈 み ゆ く 夕 日 か な 


ふ ....
 わたしは揺られてゆくのです
 暖房で濁った、暖かい空気に包まれて
 わたしはゆくのです

 赤い列車はわたしの知らない幾人を乗せて
 ここよりまだ寒い明日の方角へ向 ....
ああ
かみさまはいるのだ、と
思った
そんな夜の話をしてあげる

雲をつんざく、青
無尽に動く、光
まっすぐ、
ひたすらまっすぐな、光
それから逃れるため
走った

(まっすぐ ....
窓、
つぶらにびく、びくして


隅っこで圧し倒す布際に覗くよ。午後2時はびゅんとした狭さが、がらんどうだ。この部屋のここに堆積しているもの、蹴散らすほどのことでもないので。潜ってゆく広がりを ....
この手を離れた風船が/何処かで破裂するのを/僕は/見ない/  / //。



悲劇が必要だ/みんな悲しい想いができるように/甘えてる/なんて意味の無い言葉が零れないように/  / //。 ....
「バランスね。なだらかで、ぐるっとまわって平行たもつ。かっ!それどうしたよ。君、持ってるそれそれそれ。キラキラじゃんかよ。」





サーッとした機械音はいまや全ての夜。深遠に舐めつく ....
 ぼくはシィの心の中に巣くう救世主の皮を被った悪魔。病巣、癌だ。


 6年前、シィは死にたかった。初めて出来た友人にあっさりと180°位置を変えられ、嘲笑の渦に落ちた。まだ幼く未熟 ....
「いるかのすいとう」船乗りさん
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=24102

***

 この奇妙にやさしい言葉づかいの詩について書くとき、がちが ....
身 を 任 せ 川 の 流 る る 渓 谷 や


冬 の 雨 宿 る 旅 人 つ ゆ 知 ら ず


さ わ る 脚 さ わ ら ぬ 脚 の 炬 燵 か な


冬 座 敷 少 年 ....
[唇がはなれてことばを、すべりだす。昼過ぎのガラス窓に緑色がぼやけて逃げる畳の、角に埃、ふわらふわら舞う。涼しく吸い込み、からだの中を撫でて回るやわらかな無が、人たるぼくのこめかみの先まで届くらしい。 ....    




 呼び鈴を押さずに聞こえたドアの向こうの声を辿って私
 水槽のある風景に赤いインクを落としました
 この世に存在するすべての平行線が美しい、と
 ずいぶん暮らした街から ....
生ぬるいニュース眺めるぬるい顔

ファルージャとシンクロする戦場鍵盤弾き

ウクライナにやさしい日差しとオレンジスライダー
褪せた街に似合う青い蛇のようなものが夜、落雷のように足元をするり抜けていった。「早いよ、早いよ」と、遠い声。ネオンの西新宿に降るか降らぬかの小雨に湿り髪の毛のぼくが、古ぼけたコンクリートのビルが濃くす ....     たぶん一瞬だということはわかっていた
    それはマスメディアによる知識かもしれないし、本能的なものかもしれない


    きみが憎かった
    理由はいつの日も単 ....
無機質な箱の中での通話は十円分の自由



羽だ自由だ言ってる横で足もない人が翔んでいる



メルヒェンのヒェに隠される毒りんご



カウボーイは帽子を脱いでたくましい ....
少女たち暗黒舞踏を踊る夜旧市街へと駆ける少年


少年が少女の着替えを待っている土の器をふたつ並べて


蜜だらけベッドの上で酔い潰れ蛇足過剰の花をむさぼる


張り詰める音楽室の黒 ....
今青き蛇の抜け殻くぐりぬけ廃墟のごとき雨の降るかも


コスモスの群がる丘で赤と青 少年少女が燃やすむらさき


錆び付いたあなたが今夜もあらわれて僕のくちびる噛んでさよなら


降 ....
ストーブが話す、「赤はすべて夕焼けなんだ」と。世界がドーナツのようでぼくは嘘をついた。「きみは笑っているようにみえるよ」。ストーブの彼、嬉しそうだ。雨の音、の、記憶。たとえば階段をのぼればきみがいない .... 紫煙吐く 色なき風を染めんとし

栗剥くやただひたすらに我のため

触れずとも胸を開きて鳳仙花

桔梗咲く丘登りたり逢へずとも

黄落す逢ひ引きと云ふ罪重ね

木に残す柿 ....
先端。ひねくれたぼくらは、落として割らないように気遣う手つきなので。鉛筆を眺めていると、とがっています。触れる表面のことを、甘美に思い出します。肌身でぼくを揺り動かすのは、電話帳を眺めればいくらかの人 .... 「はい、次のひとー」
「こんにちわ」
「はい、今日はどうしましたか?」
「どうも最近ヒメギミみたいなんですが」
「ああ、あなたくらいの年齢だとね、よくありますね、ほんと」
「そうなん ....
 目覚めたのは何時でもいいだろ
 パンの朝食でコーヒーを飲んだ
 新聞を読んだ
 もうその記事など一つも覚えてない
 世界が反転すると何色だ?
 反転する ....
どっちを向いても砂浜だらけの砂
部屋が思い出砂漠しているのでゴースト バイ ゴースト バイ ゴースト
あなたが沼へ帰るというので
わたしは途方にくれる
あの森はあなたの兄を食べ
わたしの妹を ....
洗濯機が、地響きも小さく回っています(グオーヤ、グオーヤ)。床をころがる、ずり回る、LANケーブルの蛇たちはついに世界をぐるぐると征服、電線のフリをして鳥たちをからめとりました。地響きの回転は早くなっ .... 1.

シナ子

今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
 ....
開かれた窓が必ずしも
空ではないとゆう君が開く
歌集の背景も部屋ではないとゆう
綱渡りな瞬間が連続している

今日は一番新しい日

みんなに会いに行こうと思ったけど
道はすべて絶たれて ....
{ルビ晩餐=ばんさん}など絶えて久しい
誰もが膝を抱えてうずくまった夜に僕は
屋根の隙間から星を見あげてた
あかい、涙みたいにうるんだ一粒に
名前をつけようとしたとき

父さんが僕の髪をく ....
ほら
こうして
鈴をつるしたフラスコの
空気をだんだん抜いていく
鈴の音はやがて
震えるだけの記号となって       

あのフラスコにわたしは
どうしても
ティンカー・ベルを入れ ....
八月、うずくまっている

土のうえに手を置いて
雨がその地面を濡らさないかどうか、君と賭けをする
そうして動けないものだから
悪いものたちがやってきて
首の後ろあたりに留まっていく

 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
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