踏み込んだところが山の入り口でお眠りここがゆめの入り口


僕はまだ死んでいないとあなたから雲の手紙がひろがる深空


この花の名前をあなたに聞いたはず昨日の夢の廃屋の庭


生きて ....
何を書き何を消し去る踏切夜


目の前に灯し火の音ひらく雨


歩む背に消し炭の夜やわらかく


描き出す描くともなく描く夜


春のうた頭上の夜に触れてゆく
 ....
千年前
好きだった男がいた

自分の名前が
世界で一番嫌いな名前で
あたしの名前が
世界で一番好きな名前だ、
ということを
いつも言っていた
薄すぎる
珈琲を飲みながら

男の ....
たとえば 言葉で

たとえば 眼差しや微笑みで

きみとわたしが 交わしあうのは 波紋

それはあたかも 夢のように
けれど夢よりも息づくたしかさで

波紋は交わされる

たとえ ....
放送室では今、とてもいやらしいことが行われている
マイクの編み目一つ一つ、アンプ、インジケータ


視聴覚室で上映されているビデオ映像
ズームイン、ズームアウト、駆使される技術

 ....
山の端にさそり座一つずつ昇る
釣り針の尻尾が銀河を吊り上げる

文字盤を重ねて二つの柄杓時計
麦と真珠 腕をそらせて指ししめす

冠をひとに贈りたがったひと
冠をひとに贈りたかったひと
 ....
{引用=晩夏におとずれた出会いを、わたしはいとおしくてたまらなかった。}


最初のデートでどこへ行ったかも忘れてしまうくらい、あなたのことだけを見ていたので、わたしたちにはアルバムをつくる時間 ....
 さっきからおれは気が狂ってる
 生き抜くことしか考えつかない
 コップの底に残ってる最後の水を
 飲み干して
 ベッドで眠る
 カーテンを燃やし尽くす
 握りしめた太陽を ....
乱反射している飛沫に映るきみ刹那に過ぎ行く夏のはじまり


六月を雨の季節とたとえれば花嫁たちのヴェールは時雨


水の中の八月だから転校すきみの街までクロールでゆく


ひたいから ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
あなたがトースターなら
わたしはパンになりたい
あなたの熱でわたしは焦がれる
あなたの想いを体に刻んで

あなたがトースターなら
わたしはパンになりたい
あなたが刻んだ熱を残 ....
脱ぐときは背中から脱ぐ春近し


目薬のまばたき世界を巡りゆく


歯の奥の穴に詰め込む笑いかな


にやにやと胃がさげすむ日空は青


とどこおる想い手のひら解き ....
首をかしげるのが可能である場合にだけ、地球を止めたいと思います。空を見上げるのはいろいろな事です、そして、するのが可能であるなら、まず一つ目はキックの話でしょう。




1.キック。

 ....
脅迫です。
書いたから読め、ということです。
2回ほどありますよ。この寡黙でおしとやかでシャイな砲丸投げ選手として活
躍しているMonkさんも。こっぱずかしいですよ。誰かのために詩を書いてそれ
 ....
砂地に隠した 赤い靴を探していた
山羊が一匹 靴下の中から出てきて
黒いペディキュアのされた わたしの足を噛む
爪先から あなたへと向かう快苦のしるべを

許されようものなら、わたし

 ....
緑の並木道
とおり過ぎてゆく人たちと日々たち
僕は空中歩行

さりげなく浮かぶ雲
消えては生まれてゆく
自由みたいに

風の声に沿って歩いてゆくと
いつかまたあの丘へ
そして遠くか ....
追い越してしまえばすべて思い出となりゆく柱の背比べの跡


お花見に行ったせいだと返される昨夜のゆめの桜色のわけ


例えようとしても例えることできぬ僕らひとつの真実として


遠く ....
ファンタでカップ焼きそばを作る(半笑いで)
嗚咽(孔雀のような)
キニーネが効く(肩に)
勃つ(旅に)
白い肌に憧れる(3点)
赤い髪、青い髪、黄巻き髪(口内出血)
デッサンが変(脳内出血 ....
7分前のぼくらには
やけどの恐れがあった
白線の内側に下がって待っていたし
マナーモード中は変更できなかった
コンクリートゴルフ打ちっぱなしつきぬける音
魚みたいなギターを弾くのは
君か  ....
満開のころに降る雨いつもいつも恋に似たものすべてはかない


なんとなく聞こえる卵の殻が今割れた気がする恋人前夜


自転車であなたの街に着く前に五月の風に抱かれるわたし


たくさ ....
 13階建てのマンション
 焦茶色の非常階段
 オレンジ色のバスケットボールが
 弾んで落ちる



 送電塔の電線が
 切れて
 絡まり
 踊り場の縄跳びの少 ....
生きている不思議な夢を君は見た?そろそろ君は目覚めるかもね


野山駆け野山駆けられ僕たちは遂に野山に野山られてる


回転扉を閉めれば良いのですあからさまな反射など屈折してしまう

 ....
少しだけ悲しいお話をしたあとに
あなたは
少しだけきれいになったようでした

まるでいいことばかりじゃない
そんな嘆きを語っていたわけではなくて
これから先のことをからめて
あなたは
 ....
 詩を読んだり批評書いたりするときの話。
 その作品に対して「それはどこで笑うのか」って思う。それはどこで泣くの
か、それはどこでグッと来るのか、それはどこで頬を染めるのか、どう言い換
 ....
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない


ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
春 風 や お ま え と 初 め て 会 っ た こ ろ


春 の 水 か わ か ぬ う ち に 口 づ け よ


花 ご ろ も 窓 の 外 に は 雨 が 降 る

 ....
いつまでも辿り着けないきみがいる村の名前も思い出せずに


寒村に降りだす雪の音階で深いねむりに落ちる 失恋


村々が燃えてゆきます雪の夜ひとつの火の粉とゆう名のあなた


赤い傘 ....
もーいーよー 許されたのはいつの日か

携帯の電源切って眠る夜

サクラチル 散った桜はゴミ箱へ

繰り返し言った所で手慰み

寂しいの そういう事は忘れたよ

公園で子どもの頃に ....
黒い夕暮れ
かたちのない傷から
夢のように沁みてくるものがあり
壊れがちな覚醒

鋭角的な儀式の
あるいは 金属的なサーカスのさなかに
暗く降ってくるのは
誰の声なのか

蜥蜴の閃 ....
美しい花が咲くよ
飲み込めないものを置き去りにして
美しい花が美しく咲くよ
思い出を糧に
忘れられた形を残して
美しい花が咲く美しい夜に
僕たちの魂は震えているよ
僕たちの魂は淡雪のよう ....
ソマリさんのおすすめリスト(592)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
DAYDREAM_BELIEVER- 本木はじ ...短歌1205-5-15
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波紋を交わす- 塔野夏子自由詩5*05-5-11
a_drop- Monk自由詩805-5-10
立夏直前- 小池房枝俳句12*05-5-8
清算されてゆくかなしみに- 望月 ゆ ...自由詩11*05-5-7
カスタム- カンチェ ...自由詩705-5-6
EN_DLESS_SU_M_MER- 本木はじ ...短歌905-5-6
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
パンの憂鬱- いとう未詩・独白9*05-5-1
春のからだ- 木立 悟俳句805-4-21
蝶よ流線をなぞる- nm6自由詩6*05-4-21
これは君のために書いた- Monk散文(批評 ...1705-4-21
家畜小屋からの手紙- 佐久間  ...自由詩3*05-4-19
空中歩行- 塔野夏子自由詩5*05-4-13
TODAY- 本木はじ ...短歌305-4-11
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ロング・ビーチ- nm6自由詩205-4-10
TOMORROWNEVERKNOWS- 本木はじ ...短歌905-4-10
着地点- カンチェ ...自由詩705-4-6
春のそうめん- 本木はじ ...短歌7*05-4-4
少しだけ悲しいお話をしたあとに- ベンジャ ...自由詩31*05-4-3
それはどこで笑うのか- Monk散文(批評 ...3705-4-2
時差エイプリルフール- ヤギ自由詩14*05-4-2
春の腕組み- 本木はじ ...俳句305-4-1
春の廃村- 本木はじ ...短歌605-4-1
かくれんぼ- ヤギ川柳8*05-3-31
黒い夕暮れ- 塔野夏子自由詩3*05-3-31
美しい夜に- いとう未詩・独白18*05-3-30

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