{引用=題なんて散漫すぎてつけられぬ

           
            三十一文字の宇宙へ捧ぐ}


レプリカのゲルニカを敷きつめた部屋で健やかに生き呼吸している

 ....
木は風に揺られて危機と告げている台風前夜の窓辺のふたり


完璧な雨に降られて澱みゆく河を見ている仔猫とあなた


水田の水面に雲は流れゆき徐々に満ちゆく夏の青空


帰り道 ....
クリスマスを想う真夏の公園のジャングルジムに降るしゃぼん球


赤道の下が静かになってゆく 同じ時間の違う景色で


青くなっていくのだ カレンダーをめくる指が冷たいと感じる7月の朝
 ....
話してごらん積み上げたその悩み、5連鎖するよ、ほら、ば〜よえ〜ん


手をつなぐふたりの影よ 鍵をかけ忘れた夏に帽子は空へ


「雨の中キスをするより恥ずかしい。株式投資はじめるなんて」
 ....
真夜中にせんたくものを干すきみの着ている服も濡れている手も


立ち直りかけてるきみに悪いけど闇を失くしたきみは抜け殻


伸びる影のびないひかりの集う朝みえない牧師が祈りをサボる
 ....
俺は決してヒーローじゃないから君を胃腸炎から救えやしない


「幻聴もあなたの音楽そうだよね。だから信じていいんじゃないかな」


「もうこれは切り離すしかないですね」競馬が趣味の医者 ....
「そっちへは行っちゃだめよ」ときみの声だけが録音されてるテープ





てのひらおもいきりひろげこれはゆび、これはつめだと思い出すまで


足音は、いつもみづから踏 ....
フライングベッドが再度あらわれて深い眠りを焦がしてしまう


4ゆびをテーブル上で交差するあなたの朝が美し過ぎて


アーサーが来てたわよ アーサーってだれ?たぶんお母さんのそうぞうじょう ....
水彩の絵の具ま白き画用紙にぜんぶぶちまけようよ六月


自転車の後ろで団扇を仰ぐきみ見ていた海に落っこちるまで


ゆかた着てきみが来るからあの駅を思い出すたび朝顔が咲く


い ....
燃え上がる巨大な寝台列車から逃げ出すひとのいないやすらぎ


草上にレモンはひとつ落ちていてあなたのいない夜のはじまり


街中にひらく紫陽花5Fから観ている雨の降りしきる朝


 ....
初夢がふすまを隔てて乱されて一月宴は始まったばかり

夕方と夜の結び目を削ぐ月が野犬の声にゆらめく二月

三月にあまた破線を描きだす雨よぼくらを引き離さないで

新天地 桜が咲いて綺麗 ....
走馬灯がまわり終わったので
私は森に行きたいと言う
彼はちからづよい腕で
私を針のように持ち上げる

空はぬあーと曇っている
森の中に広場があり
むかし私たちが戯れたベンチがある
彼が ....
そう、かでも、かなでもかなりでもかなりやでもいいんだよあの鳥の名前は


電話ってさびしがりやのぶきようが作ってしまった手作りのうで


知ってるよ、リサイクルショップに陳列された ....
発車ベルが鳴ると
髪の毛が風に笑ったね
誤算だったね
脚の長い女の子の
脚が長くてきれいだったね
「栞」を「おしり」と読んで
男の子がはしゃいでいたね
それはきっと僕だったね
 ....
   
{引用=  あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
  越えられない高さに、すこし安心した}   





砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
五月の彙報




月光のはしゃぐ五月の階段の途中できみとすれ違うだけ


降り注ぐ色とりどりの花々がきみを優しく包み込む通夜


未熟だと知ればけもののねむりから飛び立つひ ....
北岡明佳の錯視のページ

http://www.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/

目がまわるう〜!!

実際には動いていません。脳が「動いている」と判断するらしいです。 ....
地の水と空の水とが出会う日を見つめる涙ひとりの涙




ふりむけば道は草木に沈みゆく路なき路と手をつなぐ径




木蓮と鳥が同じに見える子の笑みと踊りに降り ....
座りまた座る部屋には食卓しかない

町から町へ 村が遠くなる踊り

人気のない場所から奇術機押されてくる

海も没する大穴多重に囲む筏

噴花というべき自然のわざ降り続く花粉

他 ....
未来機械、発明しました。何に使うかはいま思案中です。


赤いマントでメキシカン・ドリアを食べるルクセンブルクの怪人


白い壁に白い花咲く 誰に見つけて欲しくなかったのだろう
 ....
火の波を挟んで無名の巡査と撃ち合う

花に占いを頼まれて謝る

意識まで跳ね飛ばされて街に着く

頁めくるごとにはっきり血を採られ

刺された腹部からほとばしる林はやく

静かに張 ....
必死に壊れつづけている

飛び散る銀色のビス
耳には音楽のようにつづく歯車の諧音
プリミティヴな装置に
青い微笑み
必死に壊れつづけている

遠くから重く暗い地響きのようなうなり
は ....
レースのような緑だった
君の髪に触れる
やわらかい
なつかしい

君が起き上がるだけでゆれる
緑のような僕だった

「そっとあげるの、たくさんはだめ」
霧吹きでしめらせて
あつい光 ....
一行で勝負しようぜ僕たちの愛する言葉がグーチョキパーで




駅前でカップチーノを飲み干して横山剣からギャラを受け取る




君は何故毎年秋に亡くなるの、紅葉だからよ、 ....
破って、あげるよ。

きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
眩む手にあふるる翳り冬と春



けだものよ応えぬ瞳応える背



降り止まぬ目に見えぬ雨降りやまぬ



花と骨つながるいのち星ひとつ



 ....
頭を掴まれ続けて朝誰もいない寝室

耳を鳴らす 孤独がそうしたように

茶を淹れて飲んで踊って余命コトリ

みどりと鳴くにはみどりを知らなさすぎて飛行

さえずる器具を指に取り付け空か ....
クレープをキスのようだとのたまった


家出だよジャージをはいていないもん


ソニプラで見初めた彼氏プラスちっく


爪の色みんなちがってみんないい


花子たちなんかフラワ ....

 ん
  だっ
    て          てる
     なんだっ   まがっ  た                に
         てこう       のむまっすぐ ....
ソマリさんのおすすめリスト(592)
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