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泡立つ球体を、
一息に飲み干して。
どろーむ。
どろーむ。
しんどろーむ。
ぴーたーぱんは、
三時に食べた。
....
僕らが歩き出す衝動は
希望なのかもしれない
その過程でいくつかの
意味のようなものを口に含むけれど
次々と廃棄しなければならない
進めば進むほど薄くなるものを感じながら
やがて一番 ....
がらがらなので油断したのか
可愛らしい蜘蛛が天井から
電車の天井からまっすぐに
するすると降りてきた
慌てて写真を撮ろうとしたが
うまく撮れない
(可愛らしい蜘蛛 ....
すいかだった。
真っ二つに割られたすいかが、
テーブルの上に、
どでんと置かれている。
どこを見回しても、
スプーンがない。
仕方がないので、
そのま ....
懐中時計がチクタク
どこから来たのか
金剛石のクツワムシ
ガチャガチャと喧しい
ガラスのお城を建てた
お腹が空いたと
建てたばかりの
お城を囓る
ガチャガチャ囓って
あっという間 ....
三月から
止まったままの針さきを
ゆっくりとまわして合わせた
雨の朝に目を覚ませば
あなたは
まだ
白くあわたつ
菫のような朝
からだにおさまらない もじ
柔らかな葉が ....
夜霧の向こうで、
待っている。
蝸牛。
にょきりと、
角を出してご挨拶。
こんにちは。
ゆるりゆるり、
糸を引き。
てらてらり、
雨水舐めてゆきま ....
はにかみやののれんが
いやがって頬をたたいた
昼下がりに地下鉄の階段を下りて
地下街のあかりでメッセージボードを探す
風鈴はありませんが氷はやってますよ、との声
夏の日差しは網戸も酔 ....
か細いわらの詩人が
明るい月の下
カバと話した
「僕の詩を読んでくれよ。
これが僕の他愛ないけれど、
たった一度の人生なんだ」
カバは当惑しながら読もうとするのだけれど
ちんぷん ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月
寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて
移ろう季節を人知れず
見送り
迎える
久遠の光は ....
歌は
あなたの唇から
ほろほろ零れて
やがてひとつの連なりとなって
わたしの胸まで届いたのです
風見鶏のわたしは
風が吹くたびに
あちらを向いたりこちらを向いたり
惨め ....
例えば、ゆるゆる喉を下る
ぬるい水、ひとかたまり
心臓を掠めそうで掠めない
何処にも、何も、満ちない
真昼を怠りたくて怠る身体では
空ろまで無気力な
ほら、 ....
もう良いことなんか何も無いから
デザートを食べよう
甘い
甘い
デザートを食べよう
何がいいかな
さあ並んでちょうだい
プリンやゼリー(でも、少し物足りない)
シフォンケーキ(ぼそぼそ ....
生命(いのち)が
直列の文字で記述された糸切れであるとは
なんと不思議で美しいことだろう。
あなたも
そして私も
短い命の糸切れ。
しかしその短い糸切れが撚り集まって
太 ....
もう一度 始めからやり直そう
手当たり次第 袋に詰めて 処分
私の独断 何も聞こえない
これからは思い通りに
からっぽの部屋 からっぽの心
「何もかも やり直せる」
....
この時間を刻む針の音が
僕らから 少しずつ 何かを奪う音だとしたら
僕は その世界を 時代を 愛せるかな?
この時間を刻む針の音が
僕らから 少しずつ 何かを奪う音だとしたら
僕は その ....
ポジとネガを反転させれば
ふられたことは正解だった
悲劇が全部喜劇に見えた
白い夜空は寝づらかった
現実の方こそ夢だった
白黒はっきりさせてみても、黒白が ....
散乱する格子らに
畏まって居られないらしく
文字達が泳いでいる
水族館にしては蒸し暑いし
少しも苦しくない
もともと肺呼吸がとくい ....
やりたいこと
やらなきゃいけないこと
あいたいひと
あわなきゃいけないひと
いきたいところ
いかなきゃいけないところ
いまのわたし
これからのた ....
夏の空は不必要に青過ぎて
まるで現実感がない。
蝉の不協和音も陽炎も
在り来たりの遠さでしかない。
立ち止まって振り向いても
君が居ないのと同じように
希薄。
印画紙に切り取 ....
どこまでも誰もいない
ぬれた灰色の道に
どこまでも空が落ちてくる
凛とした声が触れにくる
雨を歩むものの頬に
触れにくる
夜がひらく
さらに奥の夜をひらく ....
何をしたら いいんだろう
何処へ 行けば いいんだろう
ぽっかりと 空っぽの心
漂うみたいに 歩く 道々
ぷちっと 千切った 草の葉を
唇に当てて 吹いてみる
ぴー ぴー ぴーーー
....
わたしは 生みの親だもの
おまえが憎いわけは ない
けれども わたしは 手を貸さない
さぁ
潔く
心地良く
羽ばたいて ゆけ
誤解も あるだろう
嫌悪 ....
茄子 サムライ 風が弱い 2階 既に
モノラル こうします 頭が悪いから開け放つドア
ニラ 松の粉 傾きアンテナ 言葉吐き違えた
臭い夏の日 嫌いな人 カーソル移動 資産は無い
カード ....
もし人間が 地球で一番のゴミだとしたら
この地球は 宇宙で一番のゴミ箱なのかな
僕等人間が 好き勝手描いた夢は
この日まで 生きるために使ってきた
エネルギーの 何分の一の大き ....
君は あの日を 覚えているかな?
今日は 君と僕 二人だけの誕生日
世界で一番寒い日に 芽吹いた二人
最初は 伝わらないことだらけで
切なさ募るときもあった でもその度に
君の優しさに触 ....
さけび
叫び
なりひびく
鳴り響く
....
とんぼ (あか) とんぼ (朱) とんぼ (あかよ)
蜻蛉 (あか) 蜻蛉 (あか) トンボ ( ....
言葉は形そのものだ。
つまり本質である。
壊れることのないもの。
失われることのないもの。
永遠に変わらないもの。
....
この世が終わっても
私は 終わらなくて
途方に暮れて
あなたを みたら
眼に涙を滲ませ
終わり と言えないでいる
どうして 他人のあなたが
私達のために 泣くの
言えば 言 ....
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