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奇妙な 絵だ
首を くくった
二人が 見つめっている
頭はなく
手足もなく
腹から ヒマワリが 咲いている
私の中での 上官
二人 私の 上司
裏寂れた 絵画展の 主は
....
暗雲が 死んだ
雨が 遊女だ
な
なな 男よ
暗雲を 如来に
弔えさせろ
骨が 浮かんでいる
あ
ああ
骨が ふってくるのか
暗雲よ 生きたまま
未来は 明るい
....
透人明間なはピ湿ス気トがルあがる
透人明間なは頭湿骨気をのある
打人ち間抜はい湿てっいてくいよる
透人明間な腐死ってゐるmn..
電車を待つ人々が
いっせいに
携帯を開く
今日の株価を確認する
プロ野球の結果を確認する
誰かとの 距離
同胞メール
という
機能が嫌い
いっせいに
私の孤独を送信する ....
きれい
すごくきれい
君に言われると泣きたくなります
バス停を忘れさせてね
ステップを上がるとき
見上げる視線がとても悲しい
きれい
すごくきれい
繰り返し信じさせてく ....
やっとのことで
いれものにふたをした
かぎをかけて
ひもでぐるぐるまきにして
たおるでくるんで
かばんにつめて
おしいれのいちばんおくに
つっこんで
ほっとひといきついた
りんり ....
八月二十七日 午前三時
ひっそりと聞こえる祭囃子や
遠くであがった花火に
いつでも僕らの世界は置き去りだった
それでも ....
八月二十七日 午前二時
病室の小さなベッドの上
真っ白なシーツをかぶって
はしゃいでいました
夏が
終わるのを知って
少し ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく
けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない
雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
....
平均台の上を歩くみたいに、生きてる
両の手を横にのばして、バランスをとる
あせってはだめ
はしるなんて、なおさら
足もとばかり、見ている
けど、前を向いたほうがキ ....
目を 吐き
草を 食べ
今生の 別れに今 抗うものがあれば
砂糖で できた林檎を
黒風呂敷で 包み
きびすを返そう
つかんだ者は やがて堕ち
つかまぬ者は 行ってさ ....
入院してる友達のために折ってるのと
その子はちょっと淋しそうに
鶴を折っていました
それを手伝おうと
わたしも折ったのですが
できあがった鶴の
羽を広げようとしたとき
その子 ....
今日もまた夜が来る
血の匂いの夜が来るよ
隣の奥さんが魚を捌いているから
血の匂いの夜が来るんだよ
スーパーで買ってきた
名前のよくわからない魚を
大きな出刃包丁で捌いているから
血の匂 ....
針はやがて
真っ直ぐに
体に 落ちて
朝は はじまるんだろう
道に ふさわしい風が
崩れた後を 戸締りする
大切なものは 隠され
破けないものは 消した
時刻は
....
雨
降るのかしら。
今
先のことなどわからないから
ただ ありのままを見つめる
内側で降る
血の流れが
どうしようもなく
わたしを形作り
{ルビ廻=めぐ}る
こんなにも
....
『あの、ちょっと質問、いいですか?』
「なんですか?」
(人殺しの娘は人殺しですか?)
「え、そんなのわかりませんよ。」
「誰に聞けばわかりますか?」
「うぅ〜神様に聞けばいいんじゃない ....
だから
今も
死んだと思いながら
生きている
月曜日の朝
ハジメ
空から
電波
によると
によると
よると
よるとに
よるとにい
よるとにいち
よるとにいちゃ
夜とにいちゃんがたたかって
たたかっているにいちゃん負けながら
負 ....
1.
かみさまは、どこですか。
2.
かみさまは、どこですか。
道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=257400
{引用=バージェス化石群のうかぶ
地底の暗がりで
水晶の音を聞きながら
ねむっていた
あなたへ
拝啓}
東北本線の夜行便が
山沿いの陸橋をちいさくわたり
けわしく青らむ空の奥 ....
ただあいたくて、それだけでしんでしまえそうだけど
あの子が火葬場のにおいのする小島で
何も映さず笑っていられますように
忘れることも残すことも許さない
残酷な小鳥でいられますように
午前 ....
はずむように近づいてくる
あなたの息は白くない
コートは着てこなかったよ
と言って肩をすくめる姿は
想像よりも少し小さく見える
はじめましてとはじめましてがぶつかって
どういたしま ....
手のひらの中に
そっと星を隠していたら
夜になって光りだし
銀河系宇宙であることが
ばれてしまった
それは蝶のように
よぞらをかざって ....
高校一年生ですが
今年高校生を卒業します
花も証書ももらいませんが
けったいな春です
一つ上の友達に
卒業おめでとうといわれ
けたいな春です
胸はくすぐったくて
中でマラカスの ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
ピッチャーは、
孤独なんかじゃない。
孤独なんかじゃない。
直球をくらえ。
夢の中で川を下ったのと云ったら
ああそうなんだきみも下ったのかと
あのかたは云ったのだけれど
そういうあのかたは
夢の中で川を下ったことなどないのだと
わたしは知っていた
ほんとうのこ ....
揺れている――
火が、無人の家に続く砂利道のそこここで、
揺れている、原野の風の行き来にあわせて
揺れている、枯れかけた草の群れが、
火が跳びはねて渦巻く、
日没前の世界に
揺れて ....
昨日、嵐だったんだ。
そうなの。
たくさん死んでる。
そうね。
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