金があれば と言うけれど
あったらあったで目先のものに使ってしまう
時間があれば と言うけれど
あったらあったで無駄な時間も増やしてしまう
もっと自由があれば とも言うが
自由の ....
成分非表示
1本のソーセージを自我とする
貫く串はリビドー又は時間軸だろう
小麦粉と溶き卵、それに砂糖
このブ厚い衣が自尊心
適温の食用油で適宜に揚げる
これは処世術 ....
舌を切られた者はともかく
一度口に放り込まれたら
二度とキャンディーの味は忘れられない
どんな果実よりそれは甘く
どんな甘味より刺激が強く
思うだに唾液が溢れ
食べ続けても満腹感は決して来 ....
愛する雨 自由を解釈させる雨
掘り下げても 憂鬱になんてさせない 自由を解釈させる
愛する雨
問えない芸術が化けてる細胞の核
幸い瞬きに 遅いと感じる瞳
愛する雨 物語 ....
日傘を差した女の影が
歩道の凹凸を滑って行く
踵を返す青い熱帯魚
フルートの鋭い閃光
アイスピックを ....
人々が真剣になる時
俺は最もふざけた格好をして出て行って
人々を一つ、クスリと笑わせてやろう
人々は俺を見てゲラゲラ笑い
「道化、これをくれてやる」と言いながら
俺に十円玉を投 ....
二十一世紀初頭を繰り返す狂人たちの病院に狂ったわたしたちの心臓が拍動しています。
わたしにはこの世界のすべてが一個の巨大な丘陵病院に見えるのです。
医師は何処に行ったのでしょう、彼らの ....
かたつむりがね
いないとさみしいよね
木の葉の影の雨宿り
でもね
木のてっぺんにもいるんだよ
きっとね
だって だって
ひなたぼっこしたいから
アリさんがね
いないとさみしい ....
その昔、水は鉄を含み、鉄は水の浄化を畏れ池の沼と溜まる
森の樹海より沼を這いい出た
池は湧き水へ灌がれ
道を逸れた一人の女僧が餓鬼を孕む
いつの日か鬼が母となり
母は子を宿しながら性 ....
初夏
少年の頃
お話の木の絵を見た
広葉樹の木陰で
子供達が
眼を輝かせ
耳を傾けている
お婆さんのことば
森や草原を漂い
風に運ばれて
村や町や港や
海や諸国を巡り
....
みえないところで
さみしそうにみえること
みえないところで
さみしそうにきこえること
わたしをうつしているのかな
わたしはおなじくらいさみしいのかな
しゅんとなるわけではないけど
....
アイスコーヒーがそそがれようと スタンバイに光る五月
雨季までの浮き沈みのない 涼やかな丈の長い 影法師の欠伸
万能なまでに普くを招く 煌びやかな夜の スタンバイに心躍るかぼちゃの馬車
....
仮面ライダーはバッタ屋だったけど
気づかなかった 。
トンボって
身体機能の凄いこと 。
町から田んぼが消えると見えなくなった
春から夏へ、山から谷へ
なんだか損をしたようで
....
根付いたまま、窓硝子の曇りでわかる
明日はきっと爽やかな風が吹くでしょう
…おかあさん…と呼べなくなってしまうおふくろ
自分を愛することを捨てた 。
あなたの背中を拒否するように
....
くらやみを大きな箱でまっすぐ
ぐねぐねと 山越え
べっどたうん に 帰る
疲れた背中たちをみている
眼は うつむき 遠くを見てる
あきらかに この中に明るみはなく
ただ ....
あなたはそれが
遠いところにあるとおもっているのでしょうか
海にわきあがる雲をみているように
自分にはかくれてるように感じたのでしょうか
風が蒔いていった種はどこかで芽吹いて
きっとそこ ....
野良猫が生垣から顔を出して
じっとこっちを見ている
/かけとび
あやとび/
/ステップとび
去年はできなくて癇癪を起していた
ふふふ、まあ頑張れよコワッパ と思った ....
会社をたたむと決心して以来
もののたたみ方に注意するようになった
これまで自分でたたまなかった布団を
たたんでみたりするようになった
いつもはそこら辺に放り投げている
パンツや靴下もたた ....
夜の付き添いに疲れて
人気のない待合室の
ソファでうつらうつら
窓際に置かれた
ヒヤシンスの根が
くねくねと
夢の中まで伸びてくる
先端の脈動に
病院のすべての機器が
....
花びらたちが役目を終えてきみへと流れ出す
きみから涙は出ないのに
あしもとには戻らないため息の砂塵がしみ込んで
希望が小さい竜巻のよう わたげのよう
くるりくるりのてーま
空けた球体の ....
死神を副業にする桜守
満開の冷えた桜に沈む船
堕天使も枝垂れ桜で白くなり
漆黒の翼の痕に桜KISS
JOKERが姿を消して花吹雪
夜桜の影で小悪魔服 ....
時折 背負った荷物をすべて下ろしたくなる
そしてまぼろしの中の風のように
異邦人たちの衣を揺らしながら
何も持たずに消滅したい
時折 鳥となって旅路の終わりへと飛び去りたくなる
....
げっそりと白豚になれ四月馬鹿
入学にいくらかかるの払えない
シクラメン泪を落とす場所がない
治聾酒が心の穴から漏れている
若草をサンドウェッジで根こそぎ
朝きても生きる意 ....
私たちが
毎日利用していたO駅は
すっかり様変わりし
駅ビルが隣接
広々と立派になっていた
女子高時代の友らと
改札口で待ち合わせる
あの頃
ここには
伝言板があって
「00ち ....
桜が降ってくる
雪が降ってくるように
その時
人は
空を見上げずには
いられない
人は
命の終わりに
気づかないふりなど
出来はしないから
空から降ってくる
ひらひらと
....
南へ向かう鳥達が
薄色の空に溶けて行った
きみは衣装棚から
厚い上着を出してきて
胸元に飾った小さな憧れを
そっと隠した
子犬が地層の匂いを嗅いでいる
鳥の化石に恋をしたんだ
....
たんぽぽの綿毛を吹いて来世待ち
女王は一匹でいい梨の花
すみれ草 光線銃で焼き尽くせ
蓮華草食べて明日もハロワ行く
毒性があると知りつつ躑躅蜜
咲いた ....
いなかみちを ふつうに歩くと
つくしの基地があるよね
勘で解るよね
え わからない? あらそ
スーパーの文房具コーナーを ふつうにあるくと
「こころばかり」という封筒は こわ ....
宇宙ぐらい叩き割ってやんよ! #poem24
星々が金魚の餌に春宇宙 #poem24 #jhaiku #haiku
駅前の宇宙漂う螢烏賊 #poem24 #jha ....
学校から帰ると
テーブルにロールケーキが
ふたつ並んでいて
チョコレートとバナナクリームの
2種類があって
わたしは弟に先に選ばせた
今日みた夢の中の
同じ風景は
すこしだけ大人になっ ....
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