雨ですねぇ
雨ですねぇ

夜中にふる雨は
なぜか
さわがしくてしずか

布団の中で
ほくほくときいているのに
冬の雨は
身にしみて
つめたあい音がす
 る

ぽと ほと と ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ


白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ


君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側


 ....
梅雨の雨にキスをして、
みなさんじめっとさようなら。

空っぽ空にキスをして、
みなさんからっとさようなら。

太陽の果実にキスをして、
みなさんおいしくさような ....
友が きえた
きえちゃった…

違う形で友は来た

魂を感じることができた
きえても こうして逢える
なんでだょぉ   って思うけど

友の  エネルギー  パワー  きえるわけない ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
何千という群れを養う
豊かな牧草地の中で
音楽は再生した
静かに呼吸しなければ
その音に紛れてしまう
星の明滅よりも微かに
息をひそめて


やがて高音部が聞こえてくる
そして低音 ....
明け方の薄い空の下で
やわらかく湿った地面の上で
何か、いいものを見つけましたか

たとえばきれいな色の小石
たとえばいい匂いのする野草
星屑のなめらかさ、夢で出会っただれか

その眼 ....
いつか、白い雲に乗ってどこまでも旅する夢をみた
ふわふわのその乗り物は 
ちぎって食べるとおさとうの味がする

あのころ
月の大地にはうさぎが
花のつぼみには妖精が
虹のふもとには楽園が ....
この世界には もう
ひとつも乾いた場所など無い と
そんな風に思うほど
360度 水浸しの溢れ出る水槽です。



窓を開けると 外は白い縦線で埋まる巨大な水鏡で
映った私の全身から  ....
男は冷蔵庫の中で傘を飼育している
夜の方が良く育つときいたので
朝になるとわくわくしながら傘に定規をあてるのだが
傘の長さが変わっていることはなく
その度にがっかりする
けれど男は知 ....
子どものころの私にはロールモデルがなかった。こうなりたい、という目標がぜんぜんなかった。高校生になってからは国語教師(女)に憧れたり、パティ・スミスになりたいなーと思ったりしたこともあったけれど、現実 .... ぎゅっとしたいんだ
ぎゅっとされたいんだ
だれになんて言われようと
今ここでぎゅっとしたいんだ
今すぐにぎゅっとされたいんだ

セクハラ親父じゃないっ
ぎゅっと何かを引き換えにしない
 ....
無数のソーダ水の泡が
ソーダ水から夏へ飛び立つ
そのときの一頻りの冷たい破裂音を
私たちは聞きます


ね、
それは、模範的な別れの際だと
ほら、そのあとに残るぼんやりとし ....
世                          警
 界 か                     た  告 の ラブレター
に   ら 私  へ           と し
 存    ....
むかし

一年に一度しか逢えない
ひこぼしとおりひめは
可哀想だとおもった


いま

一年に一度必ず逢える
ひこぼしとおりひめを
うらやましいとおもう
1988年の秋に、私はそれまでの詩のかき方を精算すべく、個人詩誌「風羅坊」を創刊しました。コンセプトは、短く、平明で、身辺的であること。そこにはそれ以前に親しんできた現代詩的な構文への反発がありました .... そっと
なぞる
なぞ る

 つみかさなった
  夕べの
   夕日の
      赤
   重さの
  重みの
 重なり
心の
 芯の

構築されてゆく
{ルビ恋恋 ....
光源のない白い光に満ちた中を
球や三角錐や立方体の闇が
行進する

思考線をよぎる空中魚族

(この椅子に坐るといつも
 感応しようとしすぎてneuroticになるんだ)

その視軸 ....
記憶の ぬくもりが
朝のラインに 並びます
いくつかは やわらかく はじらい
いくつかは つめたく ゆるされて

/濡れた空に 水の旗が ゆるやかに たなびいています/



それで ....
 以前ボクは「家庭の詩学」シリーズの冒頭で、高村光太郎の言葉「詩学は詩の屍体解剖である」を引き合いに出し、詩の批評が嫌いであることを述べたことがありました。誰かの詩に優劣をつけたり、技術的、思想解剖し .... 憎しみを憎めぬ己に目をつむり走りつづける霧の日の朝



手をつなぐふたつの季節の境いめのついばむ鳥さえいない花の実



何もかも光も土も不確かな滝のように流れるふち ....
1日に電車は数本しか来ません
でも、夕日を見るために若い方々がいっぱい来ます
そしていろんなドラマが生まれました
ステキなことだと思いませんか?
ジットリと纏わりつく雨のヴェールは
西からさし込むその日最後の煌めきを二重の架け橋に変容し

ジャン・フランソワ・ミレーが1863年の春に見かけた虹のように
夕ご飯の買い物客でごった返す街並を ....
  やさしさの
  形は何かと尋ねたら
  君は丸だと答えたね
  金柑蜜柑夏蜜柑
  すこやかに香り

 
  夕暮れの
  色は何かと尋ねたら
  君はまっすぐ指差して
 ....
遠くのサイレンがきこえる

しゃららら
舐めるみたいにきずぐち焼いて
いとしいねこのけなみ
なでなで


こめかみにこつんと
空気のあたる音がしました
わたしには
ことば ....
玄関のドアを引く
駆け込むようにして進入してくる朝は
少しだけ暗い白
今日も天辺まで積み上がった世界で
濡れたままの人たちが歩いていく

傘を忘れたわけでもなく
濡れることに気付かないわ ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
 しみったれたあんたの背中
 パンと叩いて
 さよならしてあげる
 なんてらしくもない小気味良さで
 バイバイ

 ヘッドライト後にして
 なんとか見上げた空の横っちょ
 さっきか ....
水槽の中に見える青空の
水面の雲の魚達の
そのはやきこと風の如しの
パレード

の!
ムーニールーがありんこを相手取って
裁判をしているころ
お日様は林檎を
真っ赤に染めて
林檎はムーニールーに食べられるのを待っている

カタツムリが雨の中
小さくくしゃみしたけれど
ム ....
かぜきりさんのおすすめリスト(305)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
リズム- こしごえ自由詩9*05-7-12
転向。あるいは秋のいかづちの降る- 本木はじ ...短歌1205-7-12
「_さよならさんに、さようなら。_」- PULL.自由詩8*05-7-12
友ょ- piyococco自由詩6*05-7-11
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
音楽- ヤギ自由詩4*05-7-10
きみの、うつくしい- かのこ自由詩1205-7-9
空をじょうずにさわれない- 八月のさ ...自由詩805-7-9
2005・7_雨の終わりの日記- 千月 話 ...自由詩17*05-7-7
七人の男(傘を育てる男)- たもつ自由詩4705-7-7
詩人ですもの- 佐々宝砂散文(批評 ...13*05-7-7
ぎゅっ- クリ自由詩8*05-7-7
- A道化自由詩2405-7-3
アリノス- 完食自由詩5*05-7-2
七夕- フォマル ...自由詩10*05-7-2
●そろもん第一の栞- みつべえ散文(批評 ...2305-6-30
落日哀歌- こしごえ自由詩8*05-6-30
misanthropy- 塔野夏子自由詩8*05-6-29
小箱のなかで(二)- 青色銀河 ...未詩・独白405-6-29
【妄想は止まらない】_はじめに- 043BLUE散文(批評 ...505-6-27
霧の日- 木立 悟短歌605-6-26
西向きの駅- ヤマト携帯写真+ ...205-6-24
*タ行のリズム*- かおる自由詩6*05-6-23
金柑蜜柑夏蜜柑- 嘉野千尋自由詩12*05-6-22
いいの- オオカミ未詩・独白405-6-20
雨が積もると- 霜天自由詩1205-6-20
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩52*05-6-19
おぼろ月さん- yaka自由詩6*05-6-19
ドーレパ- 完食自由詩405-6-18
ムーニールー- ふるる自由詩35*05-6-17

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11