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i
どこにでも空はある
この手元の
ガラス瓶のなかにも
耳を近づけると
かすかな雲雀の声が聞こえた
(sky in the bottle)
ii
....
鋭角な影を
こころに差し込む
きみを写す
痛みを押しのけて
あの光のなかに
ぼくらはいない
あの影のなかに
ぼくらはいない
鋭角な影を
こころに差し込む
きみを写す
痛みを押 ....
澄み渡る冷たい黒い日です。
ひとり森の中を駆け回る僕が歩いてる。
生きるために肺が酸素を取り込んで循環。
今日も呼吸は僕を侵しているようです。
まだ森の中から抜け出せずに逃げている。
....
自明なるものに囲まれているから
ぼくらの内側では
一切の悪が育ってゆくのだ
風景としての自分に
すっかり慣れてしまったぼくらは
生まれた瞬間からすでに年老いている
という叫びの正当性を ....
ゆうひは、みひつのこい
じゅんすいなものは、ざんこく
てらされる、すべて
まぶしいかげに、かくして
あめ、いつからふってるの?
めをとじてあなたのこえをきいてると
じかんのかんかくがくるってく
すきなしょぱんのあのきょくが
とおくからきこえてくる
ぱぱがむかしおしえてくれた
いどのおは ....
あ の 夏 に
侵 食 さ れ て ゆ く 記 憶
風 化 出 来 な い
君 の 亡 霊
夏を飛び越えてゆく
あの雲を焼く
それは炎ではなく
蝉の声だったりするのだ
蝉よ焼き尽せ
雲を鳴き尽せ
片足だけ靴履いて
レプラコーンに会いに行こうよ
どこにも続かない道を
どこまでも行こうよ
風のための門を
行き来する影がみえる
波を越えて続く
その道を
懐かしさではなく
今日の温度で
詐称猫は今日も星の名を騙る
彼女はあの有名な
『賭博猫』とも友達だったが
いつも騙されてはひどい目にあっている。
彼女は僕と話すときは
不思議なものを見るような目で
....
その音を逃すまいと
耳を澄ます
夜の扉が
ひらくとき
凛となる
かすかな音色を
さぁ コーヒーをもらおうかな
ブルーの空 いれたての春
風にとけるまえにほら、
彼 の 夏 に
溺 れ ぬ や う に と 閉 ぢ た 空
無 人 で 回 る
廃 観 覧 車