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伊勢の名物、赤福本店にて
赤福セットを注文する宿命の俺達
お店の人が持ってきた瞬間
俺は土下座をしたよ

赤福に。餅菓子に。

小皿に盛られた赤福餅3片に対し
土下座する俺のフォルムは ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
ゆかりのある人たちのむれをぬけて
すべる大地を軽くふんでいく
遠くに小さなあかりがあって
それは僕たちのようにもみえる

あ、いま僕たちって言った?
声が聞こえた気がして立ちどまる
無音 ....
ひとつ!
人気作家は出版社の許可なくして死んではいけない!

気分良く飲んでいた「笑えるプロレス技」という設定で話していた。
隣の奴が絡んできた、まるでカニ2000匹を相手にしているようなねち ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
1. 父

自分で名前をつけたくせに
なんで
わたしの名前も
呼べないの
笑いながら尋ねると父は
つられて笑うのです
真剣に

それから、突然
他人でさえ覚えているのに
と言っ ....
あなたは電車で言った
こんなこと長くは続かない
続いたことはあるかと
わたしは答えられなかった
続いたことなどなかったから
答えはいっこだけ
答える必要などなく
いつか終わる
けれどだ ....
きのう
ゾウガメに乗って
都庁へ行ったら
穴がいっぱいあいててさ
モグラはみんな1メートル
ふさふさした毛で
ごあいさつ
鉄筋も
コンクリも
大好物なんだってさ
かわいいね
わた ....
暗い道に
落ちているもの

気になるけど
拾わない

これまで何度も
何度も
拾った

それらは拾って持ち帰ると
どれも
黒くなった
わたしは悲しかった

暗い道に
落 ....
悪魔と取引を終えた朝に
許しを乞う俺がいるかのように
小雨降る元町商店街、仔犬が俺を見つめる
仔犬が俺を信じている
路地裏で初対面なのに何か俺の非道さを圧巻するぐらい俺のことを信じて黒目が ....
倉吉病院にきちがいを連れて行くと5000円もらえる
倉吉病院の裏山には隔離施設と秘密の沼と竹林があって山を越えると
東伯郡になって梨園に出て夏になるとおいしく食べられる
竹林の奥の井戸のトタン板 ....
コンビニで何弁当を買うの?

のり弁当だろう

図星だ

他のはみんな、

花火の客が 買ってしまったもの。

チンしてる間に、週刊何とかや月刊何とかの表紙を

元野生の狩猟本 ....
今日は外食にしてくださいと妻が言うので
日曜日の夜、家族でファミレスに出かける

いらっしゃいませ、何名様ですか、お煙草はお吸いになられますか
矢継ぎ早にウエイトレスのお姉ちゃんに聞かれて
 ....
ゆうがた、
かみさまにいてもらいたい


アパートの部屋からもみおくれるけど
けど、
そこからはなんかみおくりたくない
ただなんか、

商店街でみおくりたい
はだしで じゃなく は ....
初めに家に招くとき
 <布団 
リモコンが効く場所と効かない場所があります
 <ここ
君は隅で寝るかも知れない
枕を出すか出さないかは自由
 ....
太陽は権力の匂いがする
すべすべした君の肌から黒いレモンが香る。

ひかり、降る
ひかり、降る
兄貴は行ってしまう真夏の海、連絡船

君は喪服で
あに、と僕と一緒に座っていた。
あの ....
 遠くで
 閉じられたままの
 あおい
 まぶた
 
 その方角から
 滾滾と
 海はわいている
 波はよせている

 まぶたが僕に見せようとしない
 その向こうの景色は
 ....
  中森明菜からもらった手紙をてんぷら火災の炎で燃やした
  セルジオ越後は別に悪い人間じゃないと
  パートタイマー美男子がカラオケの合間につぶやいた
  おっぱいは複数
  ....
結婚したてのころ
奥さんがバスンバスン布団を叩く音を聞いて
親のかたきじゃないんだから何もそんなにまで
なんて思ったけど
十年目に
「布団は親のかたきなの」
衝撃の告白
親のかたきに ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
電車に乗るどこかに連れて行かれる
たしかに
どこかに連れて行かれる電車には
ひどい恐怖があるとくに
闇の
なかを走り続ける地下鉄の
なかの蛍光灯
にぽっかりと照らしだされた人たちが
何 ....
大事だったはずのいろんなものが
どうでもよくなる
スイッチ

普段は見えない
あることさえも
感じない

でもそれが見える瞬間があって
それは
大抵
一回につき
何時間か続く
 ....
残業もそこそこに
今夜もいそいそと帰ってきた
玄関のすぐ脇の部屋で
かつて母だった生き物が
また呻いている


父の三回忌を済ませた頃から
母は溶け始めた
ビデオテープのように過去を ....
わたしがそれを見つけたとき
わたしは28歳
離婚したばかり
バイトを3つ掛け持ちし
年下の男と暮らしていた

年金なんて払えなかった
でも先のことを考えると不安で
毎月5000円ずつ郵 ....
誰にくれてやることもせずむさぼった
粗いフィルムの陰影を透しスカートから
のぞくガーターの片りんを思う
音量は振動となり骨肉に伝う こんなときには
ありがたい むさぼるだけ
むさぼっ ....
チンピラだ
わたし
声がもう
濡れてる

夏の
アスファルト
熱い
マンホール
開けて
野良猫を
放り込んで

自分も飛び込みたい

人が恋しくて
誰かにしがみつきたい ....
 
 
 
 
大きくひとくくった、全日本夜。が、ひとでいうところの精神的なバランスを崩してつい、朝になってしまいました。落っことしてひっくり返って、くしゃみをするようにくるりくるり。「おはよ ....
その音を鳴らして
108
108
その音を

わたしだけにわかるように
ヘッドフォンをぶち抜くほど
大きな音で

何も聞こえなくなるほど
大きな音で
そうしたら
二人になれるよ ....
大覚アキラさんの自由詩おすすめリスト(637)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
餅ヴォイ- 餅ヴィシ ...自由詩604-11-10
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今夜とあるバーで- どぶねず ...自由詩604-10-14
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
わたし、という- みい自由詩7*04-9-30
記憶装置が壊れるまで- チアーヌ自由詩604-9-22
楽しい一日(新宿編)- チアーヌ自由詩6*04-9-20
暗い道に落ちているもの- チアーヌ自由詩904-9-18
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『レクイエム・レモン/ひかり』short_version- 川村 透自由詩804-8-23
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ネオ勝新太郎主義の台頭に気をつけろ- カンチェ ...自由詩4*04-8-18
スイッチ- たもつ自由詩6004-8-17
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地下鉄- 高橋正英自由詩604-8-10
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フラッシュバック- 田代深子自由詩1104-7-9
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108- チアーヌ自由詩2*04-6-21

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